復職を考えているのですが家族に反対されています。どうしたらよいのでしょうか?|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

復職を考えているのですが家族に反対されています。どうしたらよいのでしょうか?

10年目看護師、30代女性、育児のため休職中

現在、育児のため休職している10年目看護師です。子どもが幼稚園に入園するタイミングで、看護師として復職をしようか考えています。とくに、新型コロナウイルス感染拡大により、どの医療機関でも看護師不足なので、復職の丁度いいタイミングかなと思っています。

しかし、子どもがまだ小さいこと、糖尿病を患っている実父がいることを理由に、家族から復職を反対されています。私は、看護師として世の中の役に立ちたいという思いはありますが、もし自分が復職したことでコロナに感染して、子どもや父に移してしまったらという不安もあります。

看護師でも、新型コロナ感染のリスクが比較的低い職場ってあるのでしょうか?おすすめの職場があれば教えていただきたいです。

看護師の転職お悩み相談の質問

新型コロナウイルス感染拡大にともない、全国の医療機関では看護師不足となっています。病院のコロナ病棟立ち上げや、人手のいる重症の新型コロナウイルス感染患者対応で看護師の数が足りなかったり、看護師が感染し休業を余儀なくされたりと、理由はさまざまです。新型コロナウイルス感染拡大により業務量が増え、心身ともに疲労し退職する看護師も少なくありません。

子育てや親の介護を理由にいまは復職をしたくない、または本人に復職の意思はあるが、家族から反対されている看護師は多くいます。しかし、看護師の復職先は病院や施設だけではありません。今回は、新型コロナウイルス感染のリスクが比較的少ない、子育て世代や、親の介護が必要な看護師におすすめの復職先をご紹介します。

また、離職している看護師のなかには、ブランクによる不安を感じている人もいるのではないでしょうか。ブランクを埋めるための勉強法や注意点も紹介します。復職への不安が少しでも軽減すれば幸いです。

看護師の復職前に勉強しておくべき内容とは?

日々進化する医療現場で働く看護師は、常に勉強が必要な職業です。とくに数年のブランク後に復職する場合、基礎知識だけではなく、最新の治療法、看護技術などを勉強しなければなりません。復職前に勉強しておくべき内容、また勉強法をご紹介します。

勉強しておくべき内容

■解剖生理学
解剖生理学はどの科で働くにも必要な知識です。解剖生理の理解は、疾患の理解、病状のアセスメントにとても役立ちます。解剖生理学すべてを復習するのは相当な時間がかかるので、勤務する科がわかっている場合は、その科で必要となる解剖生理を勉強しましょう。

勤務する科が決まっていない場合は、呼吸・循環をまずは復習しておきましょう。このふたつは、どの科のどのような患者さんにも必要な観察項目なので、復習しておいて損はないです。

■基礎看護技術
清拭などの日常生活援助やバイタルサイン測定は、看護学生の時から何度もしてきているので、身体が覚えているという看護師が多いのではないでしょうか。復職したらすぐに感覚を取り戻せるとは思いますが、手順やバイタルサインの基準値を一度復習しておくと安心です。

勤務する科、特有のケアや処置内容は必ず勉強しておきましょう。今まで実施経験のないケアや処置があるかもしれませんので、面接時などにどのようなケア・処置が多いのか確認しておきましょう。

■おすすめの勉強法
復職する際のおすすめの勉強法もご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

・看護系YouTube
・医療・看護系勉強アプリ
・公的機関や民間企業の看護師復職支援セミナーを受講する

看護師のための新型コロナウイルス感染対策

コロナ渦中の復職にあたり、看護師の新型コロナウイルス感染予防法を見直しておきましょう!

サージカルマスクの着用

勤務中はもちろん、通勤時も必ず着用しましょう。患者さんの体液や排泄物で汚染した場合や、可能であれば休憩後はマスクを交換しましょう。

発熱や咳などの風邪症状がある患者対応時は、アイゴーグルなどを着用し目を保護します。新型コロナウイルスの疑いがある患者対応は、上記に加えガウン・手袋を着用します。

徹底した衛生管理

患者さん対応後はアルコール消毒だけではなく、流水+石鹸+アルコール消毒が基本です。また、ナースステーション、病室、休憩室を定期的に換気を行います。

ベッド周辺、手すり、ドアノブ、職員用トイレなど、人がよく触れる場所を、消毒剤入り使い捨てワイプで拭きましょう。

新型コロナウイルスの感染リスクが少ない復職先5選!

看護師の復職先は病院だけではありません。新型コロナウイルスの感染リスクが比較的低い、看護師の復職先をご紹介します。

新型コロナウイルス電話相談

コロナ渦中だからある求人なので、正規雇用ではありませんが、ブランクのある看護師、新型コロナウイルス感染を可能な限り避けたい看護師におすすめの求人です。

仕事内容は、区役所や保健所で、軽症で自宅療養している新型コロナウイルス陽性患者の健康状態の確認や不安などを電話で対応をします。

看護師の知識を生かした仕事で、時給2000円前後とそれなりに収入を得ることもできます。直接患者さんと接することもなく、職場では限られた職員と接するだけなので、感染リスクはかなり低いでしょう。

企業看護師

一般企業の医務室や健康管理部門で働く看護師です。

会社員の健康相談や保健指導、ケガや急病の応急処置を行います。デスクワークが多い仕事で、パソコンスキルや事務処理能力も必要となります。病気の人と接する機会は病院と比べ、かなり少ないので感染リスクも比較的低いです。

健診センター

健康診断や人間ドックの介助などを行います。人と接する機会は多いですが、病気の患者さん相手の仕事ではないので、基本的な感染対策をしていれば、感染リスクは低いでしょう。

介護施設

利用者さんの健康管理や医療行為を行います。

施設に入所している利用者さんは外出することも稀で、高齢者の多い施設への面会も、現在は制限している施設がほとんどです。感染リスクは比較的低いですが、反対に自分が感染源とならないよう注意が必要でしょう。

慢性期病院

どうしても病院で看護師として働きたい場合は、急性期病院より慢性期病院の方がおすすめです。急性期病院は入退院による患者さんの入れ替わりが激しいのに比べ、慢性期病院は在院日数が長い患者さんがほとんどです。

入院してきた患者さんが、実は新型コロナウイルス感染者だったというケースは少なくありません。入退院が少なく、人の出入りが少ない慢性期病院の方が、感染リスクは低いといえます。

看護師資格で働ける職場や企業については、こちらの記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

参考記事:看護師の職場は病院だけじゃない!看護師が働ける職場とは

まとめ

新型コロナウイルス感染拡大により、医療業界は看護師不足で看護師の復職を必要としています。しかし、子育てや介護など家庭の事情で復職できない看護師や、家族から医療現場への復職を反対されている看護師、新型コロナウイルス感染への不安から復職できないでいる看護師がたくさんいるのが現状です。

家庭の事情や家族の反対で復職できないでいる看護師のなかには、看護師としての使命感や少しでも国の役に立ちたいを思っている看護師は多いのではないでしょうか。看護師の復職先は病院だけではありません。今回おすすめした、新型コロナウイルス感染リスクが比較的低い職場への復職を検討してみてはいかがでしょうか。

復職を検討している方は、転職エージェントに相談してみませんか。専門のコーディネーターが、ご家族の皆さまにも安心してもらえる職場を紹介してくれますよ。

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