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看護師・ナースの働く場所は?

病院だけじゃない?看護師は無限の可能性を秘めている

病院だけじゃない?看護師は無限の可能性を秘めている

看護師のキャリアを考えてみましょう。
人生の早い段階から、将来自分のなりたい職業を見つめ、専門的な知識・技術を習得している看護師は、世の中から

「目標に向かって真っ直ぐに頑張ってすごい。」

このようなイメージを持っている方が多いと思いますが、必ずしもそうではありません。

看護師になった後に、人生プランを聞いてみると

・特に考えていない
・フルタイムの看護師を続けていいか迷っている
・子育てをしながら働くのは大変

このような声が過半数を超えています。

では、現役の看護師に“なぜ働くのか”について質問すると、

「将来のことはわからないけど、目の前の生活のために働いている。」

こういう声が多いのです。

看護師という仕事は、患者さんの生命を守るのはもちろん、役割は多種多様です。
日々の看護業務が忙しく、自分を見つめ直す時間が不足してしまうのが看護師の実情となります。

看護師という職業は、

・看護師としてのキャリアを磨く
・病院に縛られることなく、世界へ活躍する
・プライベートを充実させながら、看護をする

と、看護師の選択肢はさまざまです。


看護師にはさまざまな選択肢があります。それを確認し、どれが一番向いているのか、自分を知るためのヒントにしてください。

病院看護師で働く選択肢

病院看護師で働く選択肢

看護師といえば、病院で働いているイメージが強いです。
看護師として働いている人の総数を見ていくと、病院で働くのが圧倒的に多いのが現状です。
病院で働く看護師が多い要因としては、

“新人看護師時代は、知識と経験を積むために病院が有効”

こう考える看護師が、圧倒的に多いためです。

現役看護師に、なぜ病院看護師として働くかを聞くと

「新人看護師時代で働いていた流れで、働き続けています。」
「病院で働くことで、キャリアアップを目指せるから。」
「夜勤がないと、給料に影響が出るから。」

というような理由を話していました。

病院と一言でいっても、急性期病院から慢性期病院、療養型病院まで役割はさまざまです。
さらに診療科も複数あるため、どこの部署に所属するのかによって、看護師の仕事というのは大きく変化します。

看護師の代表的な職場としては、
・外来
・病棟

と2つの部署が、病院での看護師の主な配属場所になるので各々の特徴を解説しましょう。

外来の仕事

・体調を崩して最初に病院を訪れる人
・通院を継続している人
・健康診断を受ける人
このように外来というのは、毎日多くの患者さんが訪れます。
いますぐ入院の必要がある病状の悪い人もいますし、高齢者も多く来院します。
ここでの外来看護師の役割としては、待合室の様子に気を配り、できるだけ待たせない配慮、特に応対という部分に注意していく必要があります。
診療の部分に対しては、点滴や採血といった医療処置を行い、療養上の注意点を中心に説明していきます。

病棟の仕事

ほとんどの看護師は、新人看護師時代に病棟を経験します。
入院患者さん一人一人の病状を把握し、看護をしていく場所になります。
病棟といっても、診療科によって看護の中身は全くといって違うといっても良いぐらいです。
例えば、内科と産科というように極端に違う科で比較してみます。
内科病棟というのは、慢性の病気を抱えている患者さんが多い病棟になります。
内科での看護師の役割を考えてみると、病気の改善はもちろん治療後の在宅生活に向けての指導、退院後に体調を維持できるように説明していくというような役割があります。

では、対照的に産科病棟ではどうでしょうか。
生命の誕生という部分において喜びを共有できる場ではありますが、切迫早産、合併症を併発した赤ちゃんも当然います。
その際には、きめ細やかなケアが求められますし、病状観察という点も特に注意が必要になります。
このように、部署移動をした看護師、転職を考えている看護師には、
“病棟が変わる“ というのは、大きな弊害の一つとなっているのは間違いありません。

現役看護師の声を一部お伝えすると、

「部署移動をしたら、新人看護師と同じレベルになった気分で頑張っています。」
「転職を考えていますが、病棟の雰囲気がわからないので、心配で一歩を踏み出せずにいます。」

こういう声は常に聞こえてきます。

ここで大事なのは、あなたが看護師として

“今までどのような診療科を経験し、どういう看護が得意または興味があるのか”ここをしっかり見つめ直すことが重要ポイントになります。

人間関係を一から作り直すということは当然ありますが、しっかり考えることができていれば乗り越えることができると答える看護師は多いです。

訪問看護師で働く選択肢

訪問看護師で働く選択肢

病院で看護師としての経験を積んでくると、一部の看護師は訪問看護の道を考えるようになります。訪問看護というのは、介護保険や健康保険で利用ができるため、高齢者の利用だけではありません。年齢や症状もさまざまである人が、全て対象となっていきます。

病院での看護師の役割と大きく違う点は、“訪問先には看護師が一人で行くケースがほとんど” という点です。訪問看護師としての看護活動には、利用者のかかりつけ医というのが存在します。そのため、かかりつけ医との連携が必須になってくるので、コミュニケーション能力は、より求められます。

ここが不足していると、利用者に必要な看護を提供できなくなる可能性すら出てくるので、細心の注意が必要となります。とはいえ、訪問先に訪れるのは看護師です。

看護師一人で利用者に対して、

・看護知識
・看護技術
・的確なアセスメント

などが重要ポイントです。

病院で現役看護師として働いている方に、訪問看護師をやってみたいか聞いてみると、

「一人で判断するっていう点が、逆にモチベーションアップにつながるからやってみたい。」
「自分で全てを判断するのは心配。」
「夜勤がないから、病院でのフルタイムで働いた方が給料高い。」

このような声が聞かれました。

では、話題を少し変えて、訪問看護師の需要について少し触れてみます。

国の方針としては、 “急性期病院での在院日数を減らす”と話しており、診療報酬にも反映されています。つまり、病院での治療が終わった時点で、すぐに在宅へ退院するケースが増えてきていることになります。治療が終わったといっても、ADLや在宅での医療処置といった部分で、不安要素が多い患者さんも少なくありません。そのため、訪問看護師としての需要は今後、ますます高まっていくことが予想されています。

訪問看護の働く場所ですが、

・訪問看護ステーション
・病院内での訪問看護部門
・民間企業が行う訪問看護サービス

などが挙げられます。

基本的に訪問看護師と行う仕事は同じですが、訪問看護ステーションや民間企業の場合、24時間体制で訪問看護を受け付けているところもあります。働き方ですが、常勤以外にも非常勤として看護師が働いている場合が多いのも特徴的です。看護師といっても、子育て中や夜勤ができないという理由を抱えながら看護をしている人も少なくありません。

それぞれの事業所によって多少のスタイルは違いますが、自分に合った働き方をしやすい環境にある事業所が多いと感じます。

介護保険施設や社会福祉施設で働く選択肢

介護保険施設や社会福祉施設で働く選択肢

訪問看護でも触れましたが、急性期での在院日数を減らすのが国の方針です。病状が安定した時点で退院する患者さんも決して少なくありません。そこで介護老人保健施設というのを利用していきます。

介護老人保健施設というのは、病状に対しての治療は必要ないが、

・リハビリ
・看護
・介護

これらを必要する高齢者施設のことを言います。

もう少し簡単に表現するなら、“病院と家庭の中間” という位置付けになります。ここでの目的は、利用者が家庭での日常生活に安心して戻れるように、医師や看護師、そして介護やリハビリなどの他職種の連携で、日常生活の自立をしていくことになります。

次に、社会福祉施設というのはさまざまな障害を抱えた人に対して看護を提供する施設を言います。障害と一言で言っても障害の内容や目的というのは違うので、さまざまな施設が提供されています。入所施設以外にも、通所施設や利用施設でも看護師は働くことができます。

一般的に看護師が働いているイメージが強い高齢者対象の施設は、

・常に介護が必要な特別養護老人ホーム
・一時的に入所し、看護や介護を受けるショートステイ
・通いながらリハビリを受けるデイケア

というようなものが挙げられます。
看護師が働ける場所を一部書きましたが、これだけでも看護師が働ける施設というのは多いのが理解できるはずです。

では、施設で働く看護師と病院看護師との役割の違いは、なんでしょうか。それは、 “利用者の生活に密着して、必要な看護を提供する”ここに大きな違いがあります。
医療的ケアというのも大事ではありますが、その人らしい生活を援助するというのも大事な点です。

どれが良い悪いではなくて、その人にあった看護を提供できれば良いのです。その人の持つ可能性を十分に引き出し、サポートをしていく幅広いケアが、施設看護師には求められます。

施設看護師というのは、

・利用者一人一人を理解する
・判断力
・幅広い知識

このようなスキルが必要になります。

看護師の中では、慢性期看護が得意、または好きな看護師が、施設看護師を目指すことが多いとされています。慢性期看護というのも、患者さんとのコミュニケーションが重要となるので、一人一人とゆっくり関わることができる点で、施設看護師に惹かれるポイントの一つだと考えられます。

企業や学校で働く選択肢

企業や学校で働く選択肢

看護と聞くと、病気やけがをしている人に看護ケアをしているイメージが強いでしょう。
しかし、看護の対象というのは、健康な人を含んだあらゆる健康状態にある人を対象としています。
つまり、病気を予防するために看護師は働いているということです。あまりイメージがないかもしれませんが、看護の仕事というのは実に幅広いということが理解できます。

企業では、働く人々の健康を守るために“安全衛生管理” というのが義務づけられています。
企業の一部ではありますが、これを受けて医務室や健康管理室というのを設けているところもあり、ここに看護師が働いているのです。企業の正社員として働く場合もあれば、派遣としてもあります。これを一般的に、産業看護師と呼んでいます。

仕事の内容というのは、企業で働く社員の健康管理が主となります。働いている人を対象にする仕事になるので、健康意識を高めるための関わりが非常に重要になります。なかなか受診行動につながらないケースも多いですが、ポイントはコミュニケーションとされています。

看護師というのは、どこで働いていたとしてもコミュニケーションは必要なスキルです。
対象が違うだけで、日頃から社員とコミュニケーションをとることが、信頼関係の構築につながります。企業内での看護業務となるので、基本的に夜勤はなく日中での仕事となります。

次に、学校で看護ができる点。

学校で看護師というのは、養護教諭になるということです。
看護師の資格を持っていれば、大学や養成機関で科目を習得することで養護教諭になれます。


仕事の内容は、

・定期的な健康診断
・保健指導
・救急処置
・心身の健康に対しての相談

と、多岐に渡ります。
保健室での活動というのは、子供たちの不安やストレス、悩みを受け止め、相談に乗れる場所になります。

適性とは、 “子供の支えになれるか” がポイントです。子供の発達段階を見極め、コミュニケーション能力にあるカウンセリング能力が求められます。どの分野でも言えることですが、観察力、判断力というアセスメントが必要になります。

まとめ

看護師として働ける場所は、無数に広がっています。

「キャリアアップを目指すために、ほかの病院でさらに経験を積みたい。」
「子育てで、プライベートも大切。日中限定で看護をしたい。」
「このまま同じところで働いていて良いのだろうか。」
このようにさまざまな思いを抱えながら、看護師は日々の看護を提供しています。
これはとても大事なことです。

悩んで考えているということは、自分の人生プランをしっかり立てようとしている証拠です。看護師という資格は、さまざまな場所で働けるのです。

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