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看護師・ナースと他職種との連携が大事

看護師とリハビリ職の連携で患者さんのQOLを高める

看護師とリハビリ職の連携で患者さんのQOLを高める

病院の治療が終わっても、ADLが低下している高齢者は“治療が終わってもすぐに退院できない” という状況にあります。

国の方針としては、治療が終了した時点で “早期退院” としており、診療報酬も改定されています。

「早期退院には、多職種とのチーム医療が大切。」

日々こう言われていますが、同じ患者さんに対して

・看護師
・リハビリ
・看護助手

それぞれの職種で微妙に見解が違うことも多いのが特徴です。

なぜ、見解に違いがあるのでしょうか。
それは、 “患者さんを専門的な視点だけで見てしまうから”
ここに原因があります。

看護師にしてもリハビリにしても専門的な視点が存在するので、こういう状況になるのは仕方がないのかもしれません。とはいえ、連携がとれないことで患者さんの回復に不利益が出るのは避けなくてはいけません。

看護師とリハビリ職の共通点と違い

看護師とリハビリ職の共通点と違い

看護師とリハビリ職。どちらも医療系の仕事ではありますが、共通点や違いというのがいくつもあるので、まずは整理していきます。

共通点としては、
・どちらも国家資格であること
・専門学校で専門スキルを取得していること
・チーム医療の一員であること

という共通点があります。

一方で、違う点としては

・看護師は病気や障害を持つ人のケアが中心
・リハビリ職は運動療法を用いてリハビリを提供する

という違いがあります。

例えば理学療法士を例にあげます。
リハビリを提供する時期というのは、早い方だと患者さんが入院したときから介入が始まります。患者さんの回復過程に合わせて

・急性期リハビリ
・回復期リハビリ
・維持期リハビリ

などのリハビリを提供していきます。

運動療法とは

・関節可動域訓練
・筋力強化訓練
・日常生活訓練
・歩行訓練

と、患者さんに合わせて行われます。

全て覚える必要はありません。
覚えておいて欲しいことは、同じ患者さんでも

“看護師はケア、リハビリ職はリハビリをメイン” としていることです。
しかし、それぞれの専門職が専門的な部分ばかりを見てしまうことがあります。

そうなると、同じ患者さんを見ているはずが“専門的な一部分だけを見てしまう” という現象が起こります。専門的な視点で患者さんを見ることは、早期退院につながるので大切です。

ただ、 “患者さんを総合的に見る力も同時に必要”です。

そのためには、後述する看護師とリハビリ職の連携が必要不可欠となるのです。

リハビリ期にある患者さんに対して、看護師の役割とは?

リハビリ期にある患者さんに対して、看護師の役割とは?

リハビリ期にある患者さんは、生命の危機を脱して

「これから退院に向けて、頑張りましょう!」

という時期です。

言い換えると“在宅へ退院でき、若い人であれば職場復帰を目標にする”ことです。

看護師の一般的なイメージとしては、“療養上のお世話をする” というイメージが強いと思いますが、この時期にある患者さんに関して、全てを手伝うことはしません。

理学療法や作業療法といった専門的な介入で取り戻した能力を、日常生活で維持できるようにするのが看護師の役割となります。

患者さんに「日常生活の一つ一つが、全てリハビリにつながっています。できる部分を少しでも自力で行い続けるのが、リハビリになるので頑張りましょう。」

こんな声かけをします。看護師というのは、退院後の生活を考えたケアを提供しなければいけません。

退院後の生活を見据えた関わりというのは、

・食事
・排泄
・移動

こういった部分に介入します。

食事であれば、食事をセッティングすることで食べられるのか。起きることができない患者さんであれば、体位調整を行いセッティングすることで、自力摂取ができるのか。こういう一つ一つの細かな日常生活行動を、入院中に検討していくのです。

大事な視点は “退院後に患者さん本人、家族が困らないようにすること”この視点を持つことです。特に同居をしている家族がいる場合には、患者さん本人と一緒に相談していくことがポイントです。

このように看護師というのは、さまざまな役割を担っています。チーム医療という視点で考えると、看護師の立ち位置は“総合マネジメント” となります。 なぜかというと、リハビリ職と連携ができるように情報提供を常にしていますし、コミュニケーションも積極的にとるようにしています。

さらに、

・在宅退院に向けて日々のケアを提案する
・在宅退院をする際に医療ニーズがあるなら、訪問看護につなげる
・家族に一部の介護指導をする

と、患者さんが抱えている問題というのは一人一人違います。

ADL低下と一言でいっても、

・脳梗塞
・高次機能障害
・整形疾患全般
・高齢による筋力低下

と、原因はさまざまです。

看護師のアセスメント能力は、看護ケアだけではありません。看護学生時代に全体像を書いたことがあると思いますが、いま必要なことを提供していくのが看護師の役割になります。

看護師とリハビリ職が連携するメリット

看護師とリハビリ職が連携するメリット

看護師とリハビリ職の視点や考え方について伝えてきましたが、ここからが本題となります。それぞれの専門職の視点はありますが、患者さんを一つの専門職で見ていくのは限界があります。だからこそ、チーム医療が大事だと言われています。では、看護師とリハビリ職が連携すると、どんなメリットがあるのか伝えていきます。

一つ目のメリットとしては、“患者さんの最適な環境を理解できる” ということです。
看護師の役割で伝えましたが、患者さんに退院後の生活を見据えた関わりをしなければ、退院後に患者さんが困ることになります。

こういう事態にならないために、

「〇〇をうまく利用すると、食事を取りやすくなります。」
「〇〇さんは、たまにふらつくことがあるので誰か見守りは必要なADLです。」

という情報共有が有効的です。

こういう情報をもらえると、家族や本人に説明をするときに、より具体的に伝えられます。

二つ目のメリットとしては、“患者さんとのコミュニケーションに活かせる” ということです。リハビリ期にある患者さんの主となるのは、リハビリ職になります。こういう時期の患者さんは、リハビリをメインにしていることが多いので、自然とそういう会話が多くなるものです。

普段からリハビリ職と情報交換をしていると、会話もスムーズに進んでいき看護師との信頼関係を作ることにもつながります。

リハビリの進行状況を把握し、

「この看護師は、私のことをしっかり理解してくれている。」

こう思ってもらえるのです。

人というのは、自分を理解してくれている人の話しをよく聞きます。
そのため、退院後の生活を指導する場面で役立ちます。

三つ目としては、“リハビリ職から知らない患者さん情報を共有できる” ということです。
リハビリ職というのは、看護師より先に患者さんと介入をしていることが多いのです。
また、総合病院になると急性期病棟と慢性期病棟に分かれていることもあります。

急性期の治療を終えてすぐに在宅に戻ることができない患者さんは、慢性期病棟に移ることもあります。そうなると、病棟が変わるわけなので看護師も全て変わることになります。
病棟が変わるときに、看護師間でサマリーや申し送りというものを簡単に行いますが、細かな内容までは情報共有しないのが一般的です。

そのため、リハビリ職から情報をもらうということが大事になってきます。
経過が長い患者さんであればあるほど、リハビリ職との連携は密にしていく必要があります。慢性期病棟の看護師は、最低限のケアに必要な情報しか持っていません。でも、患者さんとしては全てを知っているという前提で関わってくることが多いのです。

このようにさまざまな事情もありますが、それだけではありません。患者さんとリハビリをしている時間というのは、非常に個別性が高いのです。つまり、普段はあまり話さない方でも、困っていることをリハビリ職に伝えているということが、よくあります。

看護師の立場として情報収集したい内容があれば、リハビリ職にポイントを絞って伝えることも一つのチーム医療となります。このように、看護師とリハビリ色が連携をすると患者さんにさまざまな恩恵があります。とはいえ、なかなか普段から連携をとるのは難しいこともあるでしょう。

ある病院では、定期的に“リハビリカンファレンス” というのを開催しています。
これはどういうものかというと、看護師として患者さんのADL向上に向けてどう介入していいかわからない。

例えば、

「〇〇さんの日常生活で、ADL向上を目指していきたいと考えていますが、リハビリ的には、どの辺りがゴールになるでしょうか?」

と、患者さんのゴール設定を統一するためのカンファレンスになります。

それぞれが単独で介入をしても、患者さんに最高のパフォーマンスを提供することにはなりません。リハビリの現状を聞くと、

「看護師としては、こういう部分を介入したらいいのですね。」

というように、専門リハビリと日常生活でのリハビリを統合することができるようになります。

リハビリ期にある患者さんに対して、看護師のやりがいとは?

リハビリ期にある患者さんに対して、看護師のやりがいとは?

看護師は、さまざまな役割を担っています。そのため、やりがいを感じる瞬間というのは、一人一人違うものです。

リハビリ期の看護を提供してやりがいを感じやすいのは、

・ADLが回復して元気に退院していく姿を見るとき
・家族が協力的で、看護師と一緒に患者さんを支えようとするとき
・多職種と連携をして、在宅に退院できると決まったとき

と、さまざまな場面でやりがいを感じます。

その一方で、やりがいを失う瞬間というのもあります。
一番多いのが、“安静度を守らずに一人で歩いて転倒し、振り出しに戻ってしまう” ということです。リハビリ期にある患者さんは、

「もう自分で歩けるだろう。毎回ナースコールで呼ぶのは申し訳ない。」

という理由で歩いてしまうことが多いです。

それ以外にも、高齢社会になった影響で“認知症による安静度を守れずに転倒する”ことも多くあります。

ただ、これらの悩みというのは

“看護師とリハビリがいる総合病院ならではの悩み” です。


あなたの病院は、看護師とリハビリの連携はうまくとれていますか?病院の方針や人間関係によって、チーム医療が難しい場合もあります。

もし、あなたがチーム医療をもっともっと勉強していきたい。こういう想いがあるなら、私たちに相談してみてください。

病院の情報をたくさん持っていますし、人間関係やリハビリに力を入れている医療施設を紹介することもできます。これからの時代というのは、病院で治療をするだけではありません。治療後の生活を見据えたチーム医療が必要になります。

まとめ

同じ患者さんであったとしても、看護師とリハビリ職では全く違う視点を持っていることを理解できたでしょうか。

違う視点を持っているからこそ、連携をすることで“患者さんの状態に合わせた医療を提供できる” ということになります。

それぞれの持ち味を十分に発揮することで、患者さんが元気よく帰ることになれば嬉しいですよね。連携を意識して行動できる人が一人でも増えたら、医療の質がさらに高まるので頑張っていきましょう。

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