認定看護師と専門看護師。あなたに合うキャリアアップは?|看護師のお仕事を知る【看護師ドットワークス】

看護師・ナースのお仕事とは?

男性看護師として働く。女性患者に処置を断られたら?

男性看護師として働く。女性患者に処置を断られたら?

職場に男性看護師はいますか?
どの程度いるでしょうか。
一昔前まで、看護師は完全に女性の職場でした。
それは、男性のサポートをするのが社会的役割だというコンセンサスが採れていたからというのもあり、男性看護師は少なかったのです。
しかし、最近では男性看護師が増えてきました。
ただ、といっても、1割程度です。
ここでは、男性看護師が何に悩んで、努力してるのか、その部分をお伝えしようと思います。

男性看護師のメリット・デメリット

男性看護師のメリット・デメリット

メリットは体力面他

男性看護師は、体力面で頼られる存在となって、職場での個性が光る、と言う部分があります。看護のイメージはドラマだけをみていると、人の生命を扱って緊迫した場面ばかりのような印象を持っている人も一般にはいますが、生活援助が主なので、体力が必要とされるシーンがあるのです。

たとえば、脳疾患の症状でベッドから車椅子に移動するとき、恐怖心が強くなるので助けてほしいという場合。その場合は、力のある男性看護師にぐっと抱き寄せられると、安心して療養上の生活を送れます。看護の現場において、男性看護師がそうしたときに呼ばれることは多いですし、大事な役割です。

同様に、夜間せん妄を高齢の患者さんが起こしたとき。男性看護師が勤務していたら非常に心強いですよね。患者さんは夜だけ混乱を起こして、とてつもないパワーで襲いかかってくることがあるのです。危機が及ぶ状況で、誰も怪我をせず落ち着かせるためには、男性看護師の存在が必須なのです。


デメリットとしての男女の壁

男性看護師のデメリットとして、一番大きいのが男女の壁です。
患者さんの生活に非常に深く関わるのが看護師の仕事ですので、

・陰部洗浄
・全身清拭
・入浴介助

といった肌の露出が多くなるケアや排泄介助を、女性看護師に依頼する患者さんは、現実問題として非常に多いのです。これが最大のデメリットではないでしょうか。

女性看護師にはない、男性看護師ならではの苦悩がここにあります。

ケアを拒否されるのは、それだけでつらいです。
しかし、それを同僚の女性看護師に依頼する必要がある、それがまたつらいところです。

看護師は忙しいので、日々ギリギリで活動しています。できれば自分が対応できることは自分で対応したいと感じるのが本音です。男性看護師にとって、これはなんといいますか、「何年経っても自分が一人前になれない感」があり、想像以上につらいものがあります。

割り切ることが大事!
そう思っても、なかなか難しい問題ではないでしょうか。

女性患者から処置を断れたらどうすればいい?

女性患者から処置を断れたらどうすればいい?

男性看護師であれば、100%といっていいほど、女性患者から処置を断られています。その経験は、絶対にあるといっていいでしょう。
看護は女性の仕事、という偏見が、とくに高齢者に多いからです

こういう状況の中で、男性看護師は働いています。
ただ、断られ続けるわけではありません。
断られたとしても、

「僕もひとりの看護師として、●●さんをケアしたいと思っていますし、この仕事をしている以上、全力で看護をしていけたらと思っています。」とその患者さんに合わせたアプローチで対応を変えていきます。

高齢の女性患者さんから断られかけたとき、雰囲気に応じた言葉をかけると、ほとんどのケースで患者さんは理解を示してくれて、拒否されずにケアを行えるようになります。

新人看護師時代、まだまだスキルもコミュニケーション力も未熟です。
そんなときに、無理にコミュニケーションを取ろうとしても、信頼関係を崩すだけです。そうなると、その他のケアや処置にも影響してしまいます。

上記の対応が可能になるのは、知識と技術が伴って、完全に信頼できる男性看護師となったときにこそ、使える方法です。相手と自分の関係を見極め、対応が求められます。
ただ、若い女性患者さん(10代~30代)は、ケアをさけたほうがいいかもしれません。

男性看護師が女社会で生き抜くたったひとつのコツ

男性看護師が女社会で生き抜くたったひとつのコツ

男女の違いを意識せず、女性がとても多くて上司も同僚もプリセプターもみんな女性、そんな環境で男性看護師がうまく働くには、性別を気にしないことです。性別に関して悟りをひらき、誰にでも平等に接することが何より大切です。

そして、もっとも注意すべきこと、女社会で男性看護師が生き抜くためのたったひとつのコツが「身だしなみ」です。
清潔感がないのを特に女性は嫌います。奇抜な服装、清潔感のない様子はみてわかりますので、

・変な人だ
・常識がない
・清潔感がない

と外見で評価されてしまいます。
一度こういう評価がつくと、修正には何ヶ月もかかることがあります。とても注意しなければなりません。男性看護師からしてみると、「関係ないことだ!人の外見をあれこれいわないでくれ」と思うかもしれません。

しかし、ホルモンバランスがあって妊娠することのできる体である女性は、本能的に不潔を嫌う傾向があります。それも強く嫌います。よって、気をつけたほうがいいでしょう。

まとめ

まとめ

看護師の勉強は、男女問わず、続ける必要があり、そのためにはしっかりとした知識が必要で、身につけて行動することが何より重要です。日々の勉強をして行動している男性看護師は周りから信頼され、頼りになります。

病院に1割程度いるかいないかの男性看護師
「これから、女社会に入るけど大丈夫?」
そんな質問を、病院の面接でされることだろうと思います。

実は、医療施設によって、男性看護師の受け入れの理解が進んでいる環境もあれば、まったくそうではなく、受け入れ体制が整っていない医療施設も多いのです。でもそれは、外側からはわからないですよね。

それなら、私たちにご相談ください。男性看護師の問題はまだまだ発展途上なので、いい環境を手に入れて、道を切り開いていってください。


その他の記事(看護師のお仕事を知るの記事一覧

トップ
看護師向け転職エージェントランキング