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看護師・ナースになるためには?

ハードな看護師実習を乗り切るコツ

ハードな看護師実習を乗り切るコツ

実習の記録が多く、睡眠時間が1日3時間ほどしかない。
看護実習にはそのような事態に陥る人が少なくありません。
看護実習は本当にハードではあるものの、『乗り切るコツ』があるのも事実なのです。

看護実習をうまくやるための事前準備

看護実習をうまくやるための事前準備

何事も準備が肝心です。
看護実習が始まる直前に、あまりに多い数の疾患に、調べきれないと思うこともしばしばでしょう。そこで大切なのが『看護領域ごとの実習ポイントをおさえる』ことだったりします。

ひとことで看護といっても、患者さんによって入院の目的は異なります。
その人の不足している援助ポイントを適切にサポートしていくこと。
領域ごとの実習ポイントをおさえて、看護援助を理解しましょう。

成人看護学実習

急性期・・・疾患の知識、手術や処置後の症状を理解する
慢性期・・・より深く疾患を理解し、退院後をみすえてセルフケア不足を解消する

老年看護学実習

患者さんのADL(日常動作)を理解します。本人の意見を尊重しつつ、不足部分へと介入していきます。

母性看護学実習

妊娠初期から分娩後は、患者さん本人もある程度の知識を持っています。よって一緒に学ぶ姿勢で臨んでいきます。

小児看護学実習

発達段階を理解して、両親とコミュニケーションをとり信頼を築いていきます。

精神看護学実習

疾患だけでなく、今の症状、日々の生活についてを理解していきます。生活ペースやこだわりもつよい分野になるので、患者さん本人への理解が大切です。

在宅看護学実習

限られた時間内で、援助を事前学習する必要があります。病院とは異なるので在宅でどう生活しているか、家族をサポートする視点が大切です。

第一印象がとても大切

信頼関係は第一印象に依存することが多くなっています。
そのためには見た目も大切です。

・髪をまとめる
・清潔を心がける
・女性は薄くでもいいので化粧する

少しの気遣いが、患者さんに、元気な印象を与えます。すると実習生を楽しみにしてくれるので、お互いに有意義な時間となります。

患者さんとのコミュニケーション

患者さんとのコミュニケーション

看護実習でのコミュニケーションは、普段のコミュニケーションと異なります。看護的な部分が大きくなるので、技術を学んでいく必要があります。

・情報を収集する
・信頼関係を構築する

の2点が大切になります。看護のコミュニケーションとなると、普段の話と違うのでとまどう看護学生は多いのです。しかしここでも、領域ごとにポイントがあります。

老年看護学実習

患者さんは加齢に伴って聴力が低下しています。そこに配慮することが大切です。また、先方の口調や波長にあわせてコミュニケーションを取る必要も生じます。

母性看護学実習

出産前には、不安が強く表出します。不安を聞く姿勢が大切です。悩みは出産後も続きます。ちょっとした変化が不安になるのです。プリセプターと相談しながら、声のかけかたをマスターしていきます。

小児看護学実習

子供と仲良くなる意識が大切ですが、子供によっては人見知りが強い子もいます。その場合は、親とコミュニケーションをとりながら、自然に近づいていきます。

精神看護学実習

質問の意図を理解することが大切です。話をしたがらない患者さんもいますので、沈黙を上手に使います。ゆったりとした空気は、患者さんが自ら話すことにつながります。

在宅看護学実習

私的空間に入ることとなるので、意識を持つことが大切です。本人と家族が主ですので、入らせてもらう、という感覚が大切です。訪問は短時間になるので、事前に関係の構築に必要な内容を打ち合わせしておきます。

空気づくり・雰囲気づくり

大切なのは良い雰囲気作りです。同じ言葉でも、口調やトーンによって印象がかわり、また表情でも行動でも、与える影響が変わってきます。相手が何を考えているか、どういう状況なのか、判断しつつコミュニケーションをとっていきます。

指導看護師からのさまざまな質問にどう答える?

指導看護師からのさまざまな質問にどう答える?

実習中の看護学生をとまどわせる瞬間。
それが、指導看護師から自分が知らない知識について尋ねられることではないでしょうか。
しかしそれは意地悪をしているわけではなく、知識確認と学習の助けと、何より患者さんの知識を確認するためのものです。

もしもわからないことがあるときは

・勉強不足と素直に伝える
・質問の内容を繰り返して聞く

など、正直に答えることが大切です。
また、報告のタイミングとして、

・朝以外
・患者さんやご家族への対応中以外
・急変患者さんの対応以外
・医師に確認してるとき以外
・あせってそうなとき以外

に、報告することで、相手に負担を与えずに質問や相談などを行えます。

最後に

看護の実習は看護を学ぶ最大のチャンスです。
しかし、見ようによってはつらいことも。
よって、看護実習の壁を乗り越えるには、先輩に頼るのが一番です。
なぜなら、プリセプターもまた、たくさんの壁を乗り越えてきたからです。
少しでも看護実習をうまく乗り切るために、準備、コミュニケーション、タイミングをしっかり見るようにしてください。

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