コロナにかかっても無症状なら働いていいと思うんですが、間違っていますか?|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

コロナにかかっても無症状なら働いていいと思うんですが、間違っていますか?

25歳女性、3年目看護師、整形外科病棟勤務

以前、ニュースでコロナに感染した看護師が夜勤をして問題になったというニュースがありました。私はこのニュースを見て、なぜこれほど報道で取り上げられるのだろうと疑問に思いました。

コロナ感染症病棟だったし、夜勤をする看護師を探したにもかかわらず、代わりに勤務できる看護がいなかったのであれば、コロナにかかっているとわかっていても働いて問題ないかと思います。

コロナに感染していたとしても、無症状なら仕事をしていてもしんどくないだろうし、感染していない看護師が働いていると、コロナに感染するかもしれないリスクを背負いながら働かなければいけません。

私自身、自分がコロナに感染していたとしても、無症状であれば働いてもいいかなと思います。
コロナに感染していない看護師が働くのであれば、コロナにかかっている無症状の看護師が勤務すればいいと思うのですが、私の考え方は間違っていますか?

看護師の転職お悩み相談の質問

無症状の看護師が勤務すれば、感染していない看護師がコロナに感染するリスクはないし、別に問題ないのでは?と思う方もいると思います。ですが、このような考え方を持っていることがクラスターを発生させ、そして患者を重症化させる原因になりかねません。

ニュースで取り上げられたコロナ感染症看護師が勤務していた件ですが、病院側は間違った判断をしたと思います。

コロナ感染症病棟で、ほかのスタッフがいなかったためコロナに感染した看護師をそのまま勤務させてしまいましたが、最悪の場合、コロナに感染している看護師を重症化させていたかもしれません。

また、夜勤のペアであった看護師はコロナに感染していなかったため、勤務中にコロナに感染するリスクは非常に高かったといえるでしょう。ペアになった看護師は不安でたまらなかったのではないでしょうか。病院はどうにかして代わりの看護師を探さなければいけなかったと思います。

あなたが感染源になって誰かに感染させる可能性がある

コロナ感染症病棟の場合、無症状であれば看護師が働いても問題ないのでは?という質問についてですが、一見問題ないように思う人もいるでしょう。ですが、コロナ感染症病棟といってもコロナに感染している患者だけではなく、コロナ感染症疑いの人も入院しています。

つまり、コロナ感染症疑いの人にあなたがコロナを感染させてしまう可能性があるのです。また、看護師がコロナに感染していながら勤務をしていると、同じ病棟で働く看護師だけではなく、薬剤師、医師、検査技師など、さまざまな職種の人を感染させてしまう可能性が高くなります。

看護師は患者との関わりだけではなく、多職種との連携や看護師同士で連携を取りながら仕事をしなければいけません。どれだけ感染症対策をしていたとしても、コロナに感染している看護師が勤務していれば、ほかの人が感染してしまうリスクは非常に高くなるでしょう。

クラスターを発生させる原因になる

無症状で仕事をしていると、クラスターを発生させる原因になります。知らないうちに感染源となり、さまざまな人にコロナを感染させ、クラスターを発生させてしまう可能性があるのです。

クラスターを発生させる怖さは、どんどん感染を広げてしまうこと。無症状の人にとっては、コロナに感染したとしても何のリスクもないように思えますよね。しかし、高齢者や基礎疾患のある人がコロナに感染すると、重症化する場合が多く、最悪の場合、死亡する可能性もあるのです。

そして、知らないうちにどんどんコロナ感染症患者を増やすことになります。無症状の状態で仕事をしていると、自分がコロナ感染症患者であるという自覚が薄いため、プライベートでも普段の生活を送りがちです。そうなると、お店や飲食店などでもさまざまな人にコロナを感染させてしまう可能性が高くなり、さまざまなところでクラスターを発生させてしまうかもしれません。

無症状であっても重症化する場合もあるので注意が必要

コロナに感染していたとしても、無症状であれば何の問題もないと思われがちです。しかし、無症状であっても数日後に重症化し、最悪の場合、死に至るケースもあります。

誰かに移したり、クラスターを発生させたりすることも問題ですが、自分自身の命を守るためにも自分勝手な行動は避けなければいけません。コロナのワクチンや治療薬もまだ治験段階で確実な治療薬がないので、慎重に行動することが大切です。

コロナかな?と思ったらすぐに上司に報告を

コロナかな?と思ったら黙っておくのではなく、すぐに上司に報告するようにしてください。
「自分がコロナ感染症になると周りに迷惑をかけるのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、内緒にして勤務を続けるほうが、さらに大変なことになります。

無症状の場合、感染に気づくことは難しいかもしれません。ですが、周囲でコロナに感染した人がいる場合には、上司に報告し検査を受けるようにしてください。

コロナの症状は人によってさまざまです。

無症状の人もいれば、発熱、咳、倦怠感、痛み、下痢、味覚障害、嗅覚障害、発疹、結膜炎といった症状が出現する人もいます。

これらの症状が一つでもあれば、もしかしたら自分はコロナに感染しているかもしれないと思い、行動することをおすすめします。

まとめ

コロナに感染していたとしても、無症状であれば自分自身はしんどくないし問題なく仕事をこなせると思いがちです。

ですが、自分を介して誰かにコロナを感染させ、周囲の人を重症化させてしまうかもしれません。また自分勝手な行動をすることで、さまざまな場所でクラスターを発生させてしまう可能性もあります。

コロナ病棟を含め、コロナ患者に対する看護はコロナに感染している無症状の看護師が勤務すれば問題ないと思われがちですが、間違った考え方です。

もし、自分がコロナかな?と思ったら、上司に報告し必要な場合にはPCR検査を受けるようにしましょう。

そして、自分を介して誰かに移さないように自宅でゆっくり休養するようにしてください。いまは無症状であっても、場合によっては重症化する可能性もあります。自分自身を守るためにも、仕事は休み、自宅で待機するようにしてください。

看護師の転職お悩み相談の回答

コロナ

仕事の悩み

その他の記事(看護師の転職お悩み相談の記事一覧

トップ
看護師向け転職エージェントランキング