後輩の指導をしていると、理解力のなさや実力不足にイライラしてしまう|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

後輩の指導をしていると、理解力のなさや実力不足にイライラしてしまう

26歳女性、3年目看護師、プリセプター、病棟看護師

看護師3年目で、初めて新人看護師のプリセプターを任されることになりました。正直面倒だし、できれば避けたかったのが本音です。

でも師長から「あなたの成長にもなるから」と言われ引き受けましたものの、今となっては後悔しています。新人ですから、最初からできないことは理解しているつもりです。

しかしいくら指導をしても同じ失敗を繰り返す後輩に対してイライラし「こんなに理解力もなく実力不足な後輩の指導を、師長はわざと私に押し付けたのではないだろうか」とさえ思ってしまいます。

この先私は、後輩に対してどんな指導していけばいいのでしょうか。つい後輩に対して態度や口調が冷たくなってしまい、このままではいけないと悩んでいます。

看護師の転職お悩み相談の質問

プリセプターは、経験年数2年や3年目の看護師が任される役割です。師長や主任は、面接も含め看護学校から新人看護師の情報を得ていますので、新人看護師の性格や能力に合わせ適任と思われる看護師をプリセプターに選びます。

ですから決して押し付けたのではなく、あなたが適任だと判断しプリセプターをお願いしたのではないでしょうか。

ただ新人看護師の指導をしながら平常業務をこなしていくのですから、簡単に終わる処置でも数倍時間がかかりプリセプターのストレスも大きくなりますよね。

また新人看護師にも性格やタイプがあり、呑み込みの早い新人看護師もいれば何回も同じ失敗を繰り返し成長が遅い新人看護師もいます。

できないのは仕方ないと思っていても、指導の成果がないと、ついイライラしてしまのも仕方のないことです。

新人看護師の理解が悪く実力不足なことは、あなたの責任ではありません。しかし今は成長が遅い後輩も、これから経験年数を経て一人前の看護師となって先輩看護師と同等の仕事がこなせるようになります。

この先チームとして仕事をしていく関係になるのですから、プリセプターを任されたことが原因となり、後輩との関係が悪くなってしまうのは避けておきたいですね。

では成長の遅い後輩にどのように関わっていけばいいのか、プリセプターの指導方法を提案してみます。

1.質問内容は具体的に誘導して答えやすくする

新人とはいえ資格を取得すれば看護師であり、もう実習生ではありません。ただすぐに看護師としての自覚をもつのは難しく、実習を受けている生徒の気分は簡単には抜けていないこともあります。

でもプリセプターとして指導した内容の理解度を知るために、後輩に質問することもありますね。しかし新人看護師は質問されると「間違えていたらどうしよう」という気持ちが強くなり、黙り込んでしまうことやまったく意図しない返答をしてしまうことがあります。

特に成長が遅い新人看護師は、自分は何がわからないのか何に困っているのかさえ把握できていないこともありますので「○○の手順は?」と答えの範囲が広くなればなるほど混乱しやすいです。そこで、質問する場合には少し工夫をしてみてください。

例えば「採血する時の注意点は?」と聞くよりも、「採血する時、駆血帯を巻く時の手順でわからないことはない?」また「採血する時、わからないことはある?」というように、例を挙げながら誘導すると、相手も答えやすくなります。

2.相手のレベルに合わせて指導する

成長の早い新人看護師であれば、意欲的に質問してきますし新しい処置があれば積極的に見学させてもらい経験を学ぼうとします。しかし成長の遅い新人看護師は、指導されたことをその場で納得するだけで次の展開に発展させることが苦手です。

言われたことだけを行い、自分から積極的な行動にでなければいけないことは理解していません。言われなければ気が付きませんしわかっていないので「そこまで言わなければいけないのか」と思うところまで、相手のレベルに合わせてみてください。

「これくらいわかるだろう」と思うことでも、相手のレベルにあなたが合わせた方が指導もしやすくなります。

3.失敗の後は成功体験をさせる

看護師の仕事に、失敗が許されることはありません。しかし新人看護師には、失敗を経験しなければ、わからないこともあります。当然患者さんの命に関わることや、患者さんに迷惑がかかることを失敗させるわけにはいきませんので、失敗してもフォローできる業務を任せてみてください。

失敗したとしても、指導や指摘だけで終わるのではなく成功するまで体験させていきます。失敗経験だけで終わらせると、苦手意識と自己嫌悪だけで終わってしまい、指導内容や指摘されたことも理解できません。

しかし、ひとつのことに集中して他の業務に手が回らなくなることもありますので、徐々にレベルを上げていくようにしてみてください。

4.できたことを評価する

新人の間は、注意されることや指摘を受けることだけに敏感です。そのため、どんな小さなことであっても、昨日できなかったことができていたとすればそのつどほめていきます。新人看護師が習得する技術のチェックリストがあれば、仕事終わりに振り返りをしてみてください。

ただし、できなかったことだけではなくできたことを評価していきます。他の看護師ではなくプリセプターから認めてもらえることは、新人看護師の自信につながり成長につながっていきますよ。

5.1年を迎えるころにはひとり立ちの自覚をもたせる

成長が遅い新人看護師でも、1年を過ぎれば新人ではなくなります。プリセプターとの関係も1年経てば終了しますので、ひとり立ちするための自覚をもてるようにしていきます。

2年目も失敗や不安がなくなるわけではありませんので、先輩看護師の指摘を受けることはあります。ただ看護師は、いろいろな経験を積んでいかないことには成長はできませんので、もう新人看護師ではなくなり、自分で判断し行動しなければいけないことを伝えていってください。

まとめ

先輩看護師として、後輩の指導をすることはかなりのエネルギーが必要で、人に指導や指摘をすることの難しさや相手の反応にストレスを感じることも多いです。

さほど年齢が離れていなくても、社会人として働いてきた経験があるのとないのとでは、別世界を過ごしてきたような違和感を覚えることもよくあります。誰もが通る新人看護師時代ですから、当時の記憶を思い出してみるのもいいかしれませんね。

プリセプターの役目が終わるころには、指導者としてのスキルアップにつながっていますよ。指導者としてのスキルを磨くと、いずれ転職を考えたときも、より条件の良い職場を選べるようになりますよ。

スキルアップ後に選択できる転職先が知りたい方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。医療業界に精通したコーディネーターが、あなたにぴったりの選択肢を提案してくれるでしょう。

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