患者さんの情報収集のポイント|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

患者さんの情報収集のポイント

25歳女性、1年目看護師、転職経験なし、夜勤ありのフルタイム勤務

看護師となり、少しですが職場にも慣れてきました。まだまだ一人前の看護師になるには程遠く、日々の業務をこなすことが精一杯です。患者さんと関わる中で、先輩から「情報収集してきて」といわれることが多くなってきました。

ですが、何をどのように情報収集してきたら良いのかわからず、毎回注意されます。自分なりに考えて情報収集をしてはいますが、どのように情報収集すれば先輩に認めてもらうことが出来るのでしょうか?

看護師の転職お悩み相談の質問

情報収集って簡単に思われがちですが、実はとても難しいですよね。看護実習で情報収集していたから、臨床でも簡単にできると思っていた方もいらっしゃると思います。

看護実習の場合の情報収集のほとんどは、カルテに記載されているところからの情報収集です。ですが、臨床の場合、カルテからの情報収集だけではなくほとんどが、患者さんからの情報収集をしなければいけません。

では、どうすれば患者さんか情報収集をうまくすることができるのでしょうか。先輩に認めてもらえるために、情報収集のポイントを押さえておきましょう。

情報収集をする一番大切なことは相手の事を知りたいという姿勢

患者さんからの情報収集をする一番のポイントは、患者さんのことを知ろうと思う姿勢です。何事も相手に興味を持たなければ、何も知りたいと思いませんし、相手も教えたいと思いませんよね。ですので、私は、あなたのことを知りたいという姿勢でコミュニケーションをとることがとても大切です。

情報収集をうまくするためには、やっぱりコミュニケーションスキルが必要

次に、コミュニケーションをとる際には、目線を合わせ相手に不快感を与えないよう聴き取りやすく優しい声で話しかけてください。

特に、高齢者や認知症の方の場合、難聴や理解力低下のためコミュニケーションが難しい場合があります。ですが、こちらが話しやすい環境を整えることで相手は、話がしやすくなります。ですので、コミュニケーションをとる際には、適当な対応をとらず、相手に合わせて話をしてください。

情報収集する際に押さえておきたい内容は?

では、実際に患者さんから情報収集をする際にはどのような点を押さえておけばよいのでしょうか。

患者さんの背景

まず、1つ目は患者さんの背景を知ることです。情報収集と聞けば、病状さえ解ればよいと思っている方も多いと思います。

ですが、病状を知る前に、患者自身の背景を知ることがとても大切です。例えば、家族構成、出身地、結婚歴、兄弟関係、仕事内容です。こんなことを知ってどうするの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

これらを聞いておくと、患者さんが退院後どのような環境下で生活するのか、そしてどのように環境を整えてあげるべきかということを、知ることが出来ます。また、患者の背景を知ることで、コミュニケーションの幅がグーンと広がります。

特に、高齢者の場合、最近のことは覚えていないけど昔のことだったらよく覚えているという方は沢山います。そして、昔の話に視点を合わせることで、今まで話をしてくれなかった方も、話をしてくれるようになるということがたくさんあります。

今困っていること

2つ目が、「今何か困っていることはありませんか?」と質問してみてください。以外にこの質問を患者に投げかけていないという看護師がたくさんいます。そして、この質問をせずにこちらの勝手な解釈で、困っていることは何かと決めつけていることがあります。

ですが、実際には患者さん自身の困っていることは全く違うことで、なかなか解ってもらえなかったというケースがあります。患者さんが困っていることを明確にするためには、患者さん自身に直接困っていることは何かと聞くことが必要です。

全身状態

3つ目が、全身状態を観察しながら情報収集をすることです。情報収集といっても、何をどのようにすればよいのかわからない方にお勧めなのが、頭の先から順番に足の先まで観察していくことです。

先輩看護師から患者さんの観察をしてきて!と言われ観察内容を報告すると「それしか見てないの?」と言われたことはありませんか?

新人看護師は、病気と観察項目の因果関係を明確することは難しく、観察項目も見落としてしまうこともたくさんあります。観察項目を見落とさないようにするためにも、全身状態を細かく観察することが必要です。

そして、それをすべてメモに取ってみてください。慣れるまでは、人間の絵を書きそこに、症状や困っていること、そして観察内容を書き込んでいくのもとても解りやすいです。

観察をしたいけれど、服を着ているし、なかなか肌の状態を観察させてくれないという患者さんがいる場合には、お風呂介助やトイレ介助でさりげなく全身の状態を観察することもお勧めです。

人に裸を見られるのは羞恥心があるという方も中にはたくさんいらっしゃいます。無理やり見せてもらうことは信頼関係に悪影響を及ぼす可能性もありますので、できる限り、自然な形で患者の状態を観察するほうが良いでしょう。

家族とのコミュニケーション

4つ目は、患者さんだけではなく家族とのコミュニケーションもしっかり図ることです。患者さんだけしかコミュニケーションを取ったことがないという看護師も沢山いますが、患者さんの悩みと家族の悩みそして不安に思うことは異なっていることがたくさんあります。

特に、家族の場合、今後どのように介護していけば良いのか、どのような生活を送ることになるのかといったように、患者さんとは違う視点で不安に思うことがたくさんあるのです。

このような悩みや不安を解決することも看護師としての役割ですし、患者さんの家族背景の問題を見出すことも、情報収集をとるうえでとても大切なことです。

まとめ

情報収集するためのポイントをいくつかご紹介しましたが少しは、習得できたでしょうか。患者さんから情報収集をするために一番大切なことは患者さんのことをよく知ることです。

病気や症状だけにポイントをあてるのではなく、患者さん自身がどのような性格でどのような生活を送ってきたのかといった内容を知ることで、患者さんの気持ちに寄り添うことが出来ます。

これを知ったうえでコミュニケーションをとることで、患者さんにも安心感を与えるだけではなく、何に困っているのか、そして今後どのようにしていくのが良いのかといったことも考察できることが出来ます。目に見える問題にだけ目を向けるのではなく、広い目で患者さんの観察をするようにしてみてください。

情報収集スキルを高め、より患者さんの気持ちに寄り添った看護をしたいと考えたときは、転職エージェントにご相談ください。医療業界に精通したコーディネーターが、あなたの悩みや希望を丁寧にヒアリングし、あなたのニーズにぴったりの職場を紹介してくれるでしょう。

まずは複数の転職エージェントに相談して、あなたのニーズにマッチした求人がどれくらいあるかをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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