リーダー業務がはじまったのですが、気の強いスタッフに萎縮してしまいます|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

リーダー業務がはじまったのですが、気の強いスタッフに萎縮してしまいます

20代女性、循環器外科所属 

看護師4年目になり、リーダー業務がはじまりました。新しい仕事を任せてもらい、やりがいを感じている反面、リーダーとしての素質の無さに自信を失ってしまいそうです。

私がリーダー業務に入ると、気の強いスタッフから「こうした方がいい」とダメ出しを受けて萎縮してしまいます。指摘自体はもっともなのですが、リーダー看護師という立場上、素直に受け入れることができません。

どうすればリーダー業務をうまく回すことができるのでしょうか。

看護師の転職お悩み相談の質問

リーダー業務がはじまったのですね。一人前の看護師から、チームを動かす看護師としてステップアップする過程で、とても苦労しているのではないでしょうか。

これまでは自分の業務に集中していればよかったかもしれません。しかし、リーダー看護師となると、ほかのスタッフとの連携が多くなり、人間関係にも苦労しますよね。

今回はリーダー業務をはじめたばかりの頃に、知っておくと良いポイントについて説明します。

リーダー看護師に求められる3つの役割

そもそも、リーダー看護師にはどのような役割が求められているのでしょうか。求められる役割をしっかりと押さえて、自分が集中すべき業務を明らかにしていきましょう。

①看護師間の業務を平坦化する

看護師の業務は、患者さんと直接関わることが多いため、予定通りにはいかないものです。そのため、朝の段階では均等に業務配分がされていたとしても、時間が経つごとに看護師間で偏りが生じてしまいます。

そこでリーダー看護師は、メンバーから報告を受けながら、業務の平坦化を考えていきます。どの看護師に業務が偏っており、どの看護師に余裕があるか把握し、必要に応じてメンバーにヘルプを依頼していきましょう。

②患者さんへ多角的な看護を提供する

リーダー看護師は、メンバーから患者さんに関する情報提供を受けます。そのため、患者さんの情報を多く持ち、問題点も誰よりも把握しやすいはずです。

患者さんの問題点や課題を解決するには、さまざまな角度からのアプローチが必要です。リーダー看護師は、どのスタッフに業務を割り当てれば患者さんにとって良い結果になるか考え、業務配分をして看護を提供していきます。

③他職種と連携し、患者さんへより良い医療を提供する

患者さんへより良い医療を提供するには、他職種連携も有効です。リーダー看護師が中心となり、他職種へ情報提供、カンファレンスをとおして方針を決定していきます。

多職種が集まるカンファレンスでも、中心にいるのはリーダー看護師であることが多いです。患者さんのニーズを共有していきましょう。

「リーダー」だからといって皆を引っ張る存在でなくても大丈夫!

リーダー業務を行うにあたって「リーダーシップを発揮しなきゃ…」と気負う必要はありません。たしかに、リーダーシップはあるに越したことはないかもしれませんが、最初は足りなくても大丈夫です。

はじめてリーダー業務にあたる看護師が、持っておくと良い心構えを紹介します。

業務をうまく回し、患者さんへの看護の調整役だと考える

リーダー看護師だからといって、自分が業務の中心だと考える必要はありません。むしろ、業務や患者さんへの看護の調整といった、裏方仕事くらいの意識を持ってみても良いかもしれません。

患者さんと直接関わる機会が多いのは、メンバーの看護師ですよね。ですので、リーダー看護師だからといって、皆を引っ張るという意識で気負う必要はありません。

気の強いスタッフに対しては無理に逆らわず、気持ちよく動ける状況を提供する

若手のスタッフに対して強く出る看護師は一定数いますよね。自分がリーダー業務をしていると、なおさらその存在が気になるものです。しかし、先ほども述べたように、リーダー看護師は自分が中心である必要はありません。

気の強いスタッフからの指摘に対して、特別な意識は持たず、スタッフ全体が気持ちよく動けるように配慮していきましょう。

大切なのは着実に役割をはたして「信頼」されること

リーダー看護師として大切な要素のひとつに、スタッフから「信頼」されることがあげられます。これは個人の看護師として、知識や技術が優れているというものではなく、周囲への配慮と役割を着実にこなしているか、という視点です。

チームをグイグイと引っ張るリーダーシップというよりも、堅実に周囲に配慮できる、「縁の下の力持ち」をイメージすると良いかもしれません。

もう1ステップ上のリーダー看護師になるには

リーダー業務に対する苦手意識は少し和らいだでしょうか。最後に、リーダー看護師として、1ステップ上を目指すためのポイントを紹介します。

あなた自身の成長は、チーム全体の利益となり、患者さんにより良い看護を提供するきっかけとなります。ぜひ、参考にしてみてください。

先の展開を見通す「推測力」を高める

リーダー業務を行っていると、チームのあらゆる情報が集まってきます。その情報をアセスメントし、先の展開を見通す力が「推測力」です。

推測力を意識して鍛えることで、より業務をスムーズに回したり、患者さんに関わるトラブルを回避したりできます。

自分のことだけでなく、チーム全体を把握して推測していくので、最初は難しいかもしれません。しかし、経験を積んでいくことで少しずつ感覚をつかんでいけるものですので、長い目でチャレンジしていきましょう。

チームメンバーの個性を理解し、適切な業務配分を行う

看護師もそれぞれが一人の人間であり、異なる個性を持っています。それは、身体的特徴や人格だけでなく、看護師としての経験や能力においても差が生じるものです。

リーダー看護師は、メンバーへの業務配分を行います。その際に、メンバー看護師の適性を見極めることで、患者さんへのより良い看護に繋がります。普段から、ほかのスタッフの良いところを見つけていくように意識しておくと良いですよ。

まとめ

今回はリーダー業務が始まったばかりの方へ向けて、心構えやポイントについて説明しました。はじめのうちはほかのスタッフに委縮することもあるかもしれませんが、役割を果たすことに集中すると良いかもしれませんよ。

どうしても気が合わないスタッフがいる職場で、働き続けるのは大きなストレスですよね。転職エージェントは医療機関と密に連携を取っており、転職者一人ひとりのニーズに沿った提案をしています。環境を変えることで悩みが解決し、看護に集中できるようになるかもしれませんよ。

まずは複数の転職エージェントに相談し、あなたのキャリアを考えてみませんか。

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