看護師の愚痴はどこで言えばいいですか?|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

看護師の愚痴はどこで言えばいいですか?

2年目看護師、23歳女性、外科病棟勤務

2年目になったことと、新型コロナウィルス患者への対応で日を追うごとに激務になってきています。病院のどの部署も看護業務に余裕がなく、ピリピリとした空気です。

私のいる病棟も例外ではなく、先輩たちの物の言い方や更衣室での会話がとげとげしいものになっていると感じています。

私自身も2年目なりに日々の業務や人間関係での不満や愚痴は溜まっていますが、誰に聞かれているかわからないため、どこで愚痴を言っていいかわかりません。

看護師の愚痴はどこで言えばいいですか?また、そのとき気をつけることなどはありますか?

看護師の転職お悩み相談の質問

新型コロナウィルスの対応お疲れ様です。見通しの立たない新型コロナウィルスの流行で、医療の現場は近年では一番疲弊しているといっても過言ではありません。

看護師になったばかりでそういった状況のなか、最前線で看護を実践していれば相談者さんの負担も相当なものではないでしょうか。

普通に看護師として日常生活を送っていても愚痴のひとつやふたつ出てくるものですが、相談者さんのような状況であれば、愚痴が出ないことは考えられません。

愚痴は適切に発信することができれば、言語化することで問題解決の糸口が見つかったり、共感してもらうことでモチベーションが高まったりとプラスに働くこともあります。

そこで今回は、看護師が愚痴を言っていい場所やその際に注意するべき点を解説していきます。

愚痴を言う際に注意する点

仕事終わりの帰宅途中や、食事の場など話が弾むとついつい仕事上の愚痴を言ってしまいがちです。実際、私自身も更衣を終え病院を出る前の看護師が、他人にも聞こえる声で愚痴を言っている場面を見かけた経験があります。

こういった場面が愚痴を言う場所としては適切ではないのは明らかですよね。愚痴をどこで言っていいかを話す前に、愚痴を言う際に注意する点を知っておかなければなりません。それは看護師の守秘義務についてです。

保健師助産師看護師法では、守秘義務について以下のように明記されています。

1.保健師、看護師又は准看護師は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。保健師、看護師又は准看護師でなくなった後においても、同様とする。
2.業務上知り得た人の秘密を漏らした者は、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

引用:保健師助産師看護師法(e-GOV)

このように、愚痴の内容や喋る場所によって、病院や患者さん、ご家族の情報が外部に漏れてしまうと、看護師の守秘義務に違反する可能性があることを知っておきましょう。

SNSの利用

「じゃあ匿名だしSNSなら大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、SNSでの看護師の投稿によって患者さんのプライバシーが侵害された例はいくつもあります。

たとえば、最近ではSNSに自分の勤務する病棟の患者さんのことを「暴れてうるさい」や「泣いてうるさい」といった内容の投稿をした看護師が停職処分を受けるといったニュースがありました。その看護師はその後、依願退職しています。

SNSは匿名なので、投稿者や患者さんが特定されることはないと思いがちですが、そんなことはありません。

プロフィールやそのほかの投稿から、知人や病院関係者が発見すると容易に個人を特定することが可能です。そのため、衝動的にどこかに思いを発信したくなることもありますが、SNSで看護師としての愚痴を言うのは得策とはいえません。

誹謗や中傷にならないよう注意する

「愚痴」と聞くと、どうしても患者さんや一緒に働く医療従事者などへの誹謗や中傷といったイメージが頭に浮かびます。しかし、愚痴は「もっとこうしたほうがいい」といった、自分の意見を言っているわけですから、誹謗や中傷ではなく「批判」にあたります。

批判は相手への物事の良いところ悪いところはっきり見分け、検討を加えて、判定・評価することです。また、人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じることですから、根拠のない悪口で他人を傷つける誹謗や中傷とは違います。

誹謗や中傷は本来自分の内には少なからずあっても、外部へ発信されることはあってはなりません。そのため、愚痴を言う際にはあくまで自分の意見として対象に敬意をもって批判し、誹謗や中傷にならないよう注意しましょう。

看護師が愚痴を言っていい場所

それでは看護師は、日々の看護業務によって自分のなかに溜まった愚痴はどこで発散すればいいのでしょうか。看護師が愚痴を言っていい場所や相手の条件を解説していきます。

第三者に聞かれない場所

さきほどの注意点を考慮すると、愚痴を言っていい場所の条件は「第三者に聞かれない場所」ということになります。この条件から考えると、周辺に誰もいない場所や自宅といった場所が考えられます。

「それだけ?」と感じるかもしれませんが、第三者がいる以上どれだけ気を付けていても情報が漏れてしまう危険性があるためこのように限定されます。それほど看護師がもっている個人情報や病院情報というのは重要なものなのです。

信頼できる同僚

看護師が愚痴を言う際には場所だけでなく、相手も選ぶ必要があります。勤務先の関係者以外に話せば情報漏洩とみなされるため、どれだけ親密だとしても勤務先の関係者以外に愚痴を話すことは控えましょう。

冒頭で愚痴は適切に発信することができれば、言語化することで問題解決の糸口が見つかったり、共感してもらうことでモチベーションが高まったりとプラスに働くという話をしましたよね。

これらの条件を照らし合わせると、相手としては信頼のできる職場の同僚が当てはまります。職場の同僚であれば情報漏洩には当たりませんし、愚痴の内容も状況を照らし合わせて聞いてくれるので共感が得られやすいです。

一方で、何でも話せる相手との会話は、内容がどんどんエスカレートしてしまう場合があります。そのため、愚痴の範囲を逸脱して誹謗や中傷といった内容になると、聞いている側の負担が大きくなり信頼関係が崩れてしまうことにつながるので注意が必要です。

まとめ

看護師は日々の業務で多くのストレスを抱えており、新型コロナウィルスが流行している現在の医療状況ではなおさらそのストレスは増加しています。それに伴って愚痴を言いたくなる場面も増えてきているのではないでしょうか。

看護師の特性上、愚痴を言える場所は決して多くはありません。しかし、適切な場所・相手を選べば、ストレスを軽減する手段のひとつとして活用できるはずです。

誰にも愚痴を言えない、愚痴を言える場所がないとお悩みの方は、ぜひ転職コーディネーターにご相談ください。現状をふまえたうえであなたに最適なキャリアプランを提案してくれますよ。

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