新卒で外来に配属されて将来が心配です|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

新卒で外来に配属されて将来が心配です

1年目看護師、20代女性、外来勤務

入職時の配属希望が通らず、外来に配属されました。私が所属する外来は、人間関係が良好でとても働きやすいです。仕事の量もそれほど多くないので、無理なく働けているのではないかと思います。

でも、ほかの病棟配属になった同期と話していると、「○○の処置を担当した」「入院が取れるようになった」といった話題が飛び交い、話についていけません。

私はこのまま外来で勤務することに強い不安を感じています。だからと言って、今の看護師経験が浅い状態で転職ができるのかもわかりません。アドバイスをお願いします。

看護師の転職お悩み相談の質問

新卒看護師の大部分が病棟配属となります。そのため、外来配属となると取り残された気持ちになってしまうものですよね。

しかし、外来勤務でしか経験できないことも多くあり、不足する経験は後から補うことも可能です。そのため、外来勤務のメリット・デメリットをしっかりと把握し、自分にとって良い選択肢であるか考える必要があります。

今回は新卒で外来勤務となった場合に知っておきたい、外来と病棟の違いや、外来勤務のメリット・デメリットについて説明します。

外来看護師と病棟看護師の業務の違い

外来看護師と病棟看護師の業務の違いは、主に以下の3点です。

① 入院療養の患者さんへの対応
② 一日に関わる患者さんの人数
③ 診察の補助

順番に解説していきましょう。

①入院療養の患者さんへの対応

入院療養の患者さんと外来看護師が関わる機会は、ほとんどありません。そのため、外来看護師は療養上の世話にあたる、食事・排泄・清潔などの介助の機会も少ないです。一方で、外来看護師は注射や採血といった検査、一部の処置は毎日のように行います。

②一日に関わる患者さんの人数

病棟看護師は、その日の受け持ちである5~10人程度の患者さんと関わるのが一般的です。それに対し、外来看護師は不特定多数の外来患者さんと関わります。繁忙期には1日に100名以上の患者さんと関わることもあるかもしれません。

③診察の補助

病棟看護師の主な業務が「療養上の世話」であるのに対し、外来看護師は「診察の補助」が主な業務です。医師の指示に従い、診察の準備や処置、患者さんへの説明を行います。

新卒看護師が外来で勤務するメリット

外来看護師として勤務することで得られるメリットもあります。あなた自身が目指す看護師像に近づくために、外来勤務が活かせるかという視点でメリットを見てみるといいかもしれません。

①患者さんへの対応や接遇スキルが向上する

外来看護師は1日に多くの患者さんと接する機会があります。しかも、入院患者さんと違い、初対面の患者さんが多いのも特徴です。そのため、接遇スキルを実践する場面が多く、成長できるチャンスに恵まれています。

もちろん、病棟看護師も新規入院患者さんとコミュニケーションをとり、関係性を築く場面はありますが限定的です。

外来看護師として勤務することで、初対面の患者さんと関係性を築き、看護に繋げるスキルが向上しますよ。

②他部署との連携が学べる

外来看護師は他部署との連携が多いのも特徴です。診察の補助を行う医師をはじめ、検査技師や理学療法士、クラークなどと連携して患者さんに医療を提供します。

また、外来受診をした患者さんが入院となった場合には、病棟看護師への申し送りが必要です。その際には、患者さんの医学的背景だけでなく、生活歴や人柄などについても端的にまとめて伝えます。

他部署との連携を通して医療機関における看護師の役割、患者さんの申し送りを通して情報収集能力が高まっていきますよ。

③残業が少なく負担が小さい

外来看護師は残業が少なく、ADLの自立した外来患者さんの対応をすることが多いため、負担が小さい傾向があります。

「若い頃はハードな職場で経験を積みたい」という考え方もあります。しかし、自分に合わないハードすぎる職場で無理をしてしまうと、身体を壊し、メンタルを病んでしまうかもしれません。

「人生100年時代」と言われる昨今では、若い頃の経験がすべてではありません。長い目で看護師としてのキャリアを考え、無理なく続けられる職場を選ぶことも大切です。

新卒看護師が外来で勤務するデメリット

新卒看護師が外来で勤務するデメリットも説明していきます。デメリットと言っても、人によってはあまり不利に感じないかもしれません。あくまで、あなた自身にとって、どうであるかを考えてみるといいでしょう。

①継続看護が学びにくい

外来受診をする患者さんは、基本的にその場限りの関わりになってしまいます。そのため、病棟での患者さんとの関りと違い、継続看護が学びにくいのが難点です。

定期的に外来通院する患者さんに対しては、継続した指導や介入ができます。貴重な機会となりますので、意識するといいかもしれません。

②処置やケアが限定的

外来看護師は患者さんの療養上の世話をしないため、処置やケアが限定的です。食事・排泄・清潔などの日常生活援助はほぼ行いません。

その代わり、検査や点滴などは病棟看護師よりも数多くこなせるかもしれません。職場によっては、病棟に応援として派遣され、処置やケアを手伝うこともあります。

③多くの新卒看護師が病棟に配属されるため不安が生じやすい

最大のデメリットは、新卒で外来配属される看護師が少ないことかもしれません。同期と話していても、知らない話題ばかりで取り残された気分になってしまいがちです。

もちろん、外来勤務ならではの経験や学びも多くあり、決して配属された部署による優劣はありません。自分自身の成長に目を向け、長い目で看護師としてのキャリアを考えていくといいですよ。

まとめ

今回は外来配属となった新卒看護師に向けて、病棟との違いやメリット・デメリットについて説明しました。人によって向き不向きがあり、すべての看護師にピッタリな職場はありません。自分自身にとって、今の職場が合っているか考えてみるのがポイントかもしれません。

もしも、外来勤務があなたにとって不利な状況であれば、転職を検討しましょう。悩んでいても時間は過ぎ去ってしまいます。

まだ気持ちが固まっていない段階であっても構いません。複数の転職コーディネーターとの面談を通して、あなたの希望を明らかにしていきましょう。もちろん、プライバシーは厳重に保護されますので、安心してご相談ください。

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