突然の異動命令!受け入れるべきか転職したほうがいいか迷っています|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

突然の異動命令!受け入れるべきか転職したほうがいいか迷っています

5年目看護師、20代女性、NICU勤務

1年目からNICUに勤務し、今年で5年目になる看護師です。先日、病棟師長から消化器外科病棟への異動を言われました。異動する時期も来月からと、突然の異動命令で戸惑っています。

私はNICUにいたため、大人の患者さんの看護は看護学生以来していません。さらに消化器外科という術後患者さんがたくさんいる忙しい病棟でやっていけるのか、不安しかありません。

やっとNICU看護にも慣れてきて、この病棟でやりたいことも見つけたのに、突然の異動命令でショックを受けています。異動命令は必ず受け入れないといけないのでしょうか?

看護師の転職お悩み相談の質問

突然の異動命令でショックを受けていることと思います。私も以前、泌尿器病棟から手術室への異動を突然言われました。そのときは、仕方がないと受け入れましたが、手術室という専門性の高いところへの異動は、すべてのことがはじめてで、覚えることも多く、とても大変だったのを覚えています。

看護師の異動命令は、命令なので基本的には受け入れなければなりません。病院側は総合的に看護できる看護師を育てたいのです。もちろん、異議を唱える権利はありますが、それを病院側が受け入れかは、極めて低い確率だと思います。

病院という組織で働く看護師にとって、避けては通れない異動命令。異動命令を受けたとき、どう対応するのがベストなのでしょうか。異動命令を受け入れるべきか、転職すべきか、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

突然の異動命令!異動か転職かどちらがいい?

異動命令が出たら、基本的にはその命令に従わなければなりません。現在いる病棟でもう少し働きたい、異動命令の科ではなくほかの科への異動などの希望を伝えることはできますが、とおりにくいというのが現実です。

看護師は、多職種に比べると比較的転職しやすい職業といわれています。ですので、どうしても異動命令に従いたくないという場合は、転職するというのもひとつの選択肢です。では、異動と転職、どちらを選択するべきなのでしょうか?選択するときのポイントを見ていきましょう。

異動命令を受け入れた方がよいケース

■キャリアを継続して積みたい
転職すると、今までの経験や経験年数が1からの再スタートとなり、給料が下がる可能性もあります。また、師長など昇任したいという看護師は、同じ病院で長く働いている方が、出世の可能性が高いでしょう。今まで築き上げた経験やキャリアの維持、さらなるキャリアアップを目指す場合は、転職せず異動命令を受け入れることをおすすめします。

■結婚を控えている、妊娠を考えている
転職してすぐの結婚報告や妊娠報告は、イメージダウンにつながります。転職先の病院は即戦力が欲しくて中途採用を受け入れたのに、すぐに辞めてしまうのでは?と思われても仕方ありません。転職後すぐに妊娠がわかり、産休・育休が取りづらいから退職した、なんてケースもあります。

転職を考えた方がよいケース

■特定の診療科の看護を極めたい
転職時に今までの経験を活かせるよう、同じ診療科への配属を希望できます。また、転職先の病院側も即戦力がほしいので、経験豊富な看護師の採用、同じ診療科への配属を考慮する可能性が高いでしょう。

しかし、必ず希望する診療科に配属となるとは限りません。どうしても、特定の診療科を極めたいと考えている場合は、異動命令が出される前に、専門看護師や認定看護師の資格を取るという選択肢もあります。

■現職場の人間関係に悩んでいる
異動したところで、同じ病院にいる限り人間関係の悩みは尽きません。狭い病院という世界では、すぐに噂が広まりますし、多病棟の看護師同士、交流する機会はたくさんあります。人間関係に悩んでいる場合は、心機一転転職を検討してみてもよいでしょう。

異動する場合のメリット・デメリットとは?

異動命令を受け入れる場合のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

■新しい診療科への挑戦で、経験を積むことができる
異動することで、今まで経験したことのないケアや処置を経験でき、知識も身につきます。さまざまな診療科で対応できる看護師はどこの職場でも重宝されます。

■キャリアを積める
同じ病院で長年働くことで、給料はもちろんキャリアアップにつながります。副師長、師長への出世を考えている人にとっては大きなメリットになるでしょう。

デメリット

■再び異動命令が出る可能性が高い
同じ病院で働いている限り、異動命令を避けることはできません。異動して仕事に慣れてきたころに、また異動命令が出る可能性もあります。

■人間関係に悩む可能性がある
良くも悪くも病院内で噂はすぐに広まります。前病棟での評判や、なぜ異動になったかなど、新しい病棟の看護師にもすぐに伝わってしまうため、居心地の悪い思いをする可能性があります。

転職する場合のメリット・デメリットとは?

転職する場合のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

■自分の希望に合った職場を選べる
希望する診療科へ配属される可能性が高いだけではなく、特定の診療科に特化した病院や、労働条件がよい職場など、自分が希望する条件に合った職場を選べます。

■人間関係のリセット
人間関係に悩んでいる人にとって、知っている人がいない職場への転職は最大のメリットではないでしょうか。人間関係がリセットされるので、現職場での人間関係の悩みが解決されます。

デメリット

■転職活動が面倒
転職活動はかなりの労力が必要です。転職先探し、求人応募、面接など、考えただけでも面倒ですよね。さらに、突然の異動命令だと、転職活動をする時間も少なく、退職して転職するまで無職の期間ができた、焦って転職をして失敗した、なんていうことも考えられます。

■すべてが1からのスタート
病院によって、職場の環境やシステム、電子カルテの使い方、看護ケアのやり方や必要物品などが異なります。覚えることが多く、仕事に慣れるまで時間がかかるでしょう。さらに、中途採用者へのフォロー体制が整っていない病院もあります。

■転職先でも異動命令が出される可能性
病院で働いている限り、どこの病院でも看護師の異動はあります。転職したところで、異動命令は避けられないというのが現実です。

まとめ

突然の異動命令は誰でも戸惑います。その異動命令をプラスととらえるのか、マイナスととらえるのかは人それぞれでしょう。

自分が何を望んでいるのか、どのような看護師になりたいのか、一度考えてみてください。その結果、異動した方がよいのか、転職した方がよいのか、おのずと答えが出るはずです。

どちらを選択しても、自分で出した結論だと、きっと乗り越えられます。異動もしくは転職が、看護師としてのキャリアップやスキルアップにつながるといいですね。

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