看護師でも副業をしていたら確定申告は必要ですか?|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

看護師でも副業をしていたら確定申告は必要ですか?

4年目看護師、20代女性、内科病棟勤務

一般病院の内科病棟で勤務している4年目看護師です。今回は、確定申告について相談させてください。

現在、病院で働きながら、本業の休みを利用して週1回、ほかの病院で夜勤アルバイトをしています。1夜勤3万2000円のお給料をもらっているので、副業だけで月に10万~12万程度収入があります。年間にすると120万円以上の収入となるので、この場合確定申告は必要なのでしょうか?

同じように副業している同僚看護師は、本業の病院に副業していることがバレるのが嫌だからと確定申告しないと言っています。税金などのお金に関する知識がまったくないので、どうすればいいのかわからず困っています。確定申告に詳しい看護師さんがおられたら、ぜひ教えていただきたいです!

看護師の転職お悩み相談の質問

私も病院で働きながら、副業している看護師です。税金やお金のことって本当にややこしいですよね。面倒くさいからと放置していて、以前大変な思いをしたのを覚えています。

質問者さんの場合、副業だけで年間120万以上の収入があるとのことですが、この場合、確定申告必要です!確定申告をしないと、あとでそれ相応の罰則が課されてしまうので、面倒だとは思いますが、必ず確定申告してください。

今回は、質問者さんのように確定申告が必要なのかどうかわからないという看護師さん向けに、看護師の確定申告が必要となるケースを紹介します。また、確定申告は副業している人はもちろん、副業していない人も確定申告をしてお得になる場合があるので、ぜひ確認してみてください。

看護師で確定申告をするべき人とは?

そもそも、確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じたすべての所得の金額とそれに対する所得税及び復興特別所得税の額を計算して、申告する手続きのことをいいます。源泉徴収された税金や予定納税で納めた税金などとの過不足を精算するのです。

まずは、自分が確定申告をしなければならないのかどうか、確認していきましょう。副業していないから関係ないと思われがちですが、副業していない看護師にもお得な情報があるので、詳しく見ていきましょう。

確定申告しなければならない看護師

・個人事業主として開業している人
(フリーライターとして転身した人、サロンを開業した人など)

・2カ所以上から給料をもらっており、本業の病院以外からの収入が20万円を超えている人
(副業として夜勤アルバイトや単発アルバイトをして、年間20万円以上稼いでいる人など)

・副業などで、20万円以上の収入がある人
(輸入転売で稼いでいる人、投資用マンションから家賃収入などがある人。ヤフオクやメルカリなどで不用品を売って収入がある人は、「生活用動産」として扱われるので対象外)

確定申告をしたほうがいい看護師

確定申告をすることで払いすぎた所得税が戻ってくる場合があります。

・10万円以上の医療費を払った人
・年の途中で仕事を辞め、病院で年末調整をしてもらっていない人
(退職して、再就職せず、失業手当をもらっている人など)
・住宅ローンを組んでマイホームを買った人
・自宅をリフォームした人
・年末調整後のタイミングに扶養家族が増えた人
(11~12月中に出産した人、失業手当の切れた夫を扶養に入れた人など)
・ふるさと納税や寄付をした人

確定申告しないとどうなるの?

税金を納めることは国民の義務です。冒頭でもお伝えしたように、確定申告をしないとそれ相応の罰則が課されます。ここでは、どんな罰則があるのか紹介しましょう。

3月15日までに確定申告を行わないと「無申告加算税」が発生

無申告加算税とは、原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額のことで、税金とは別に追加で支払う必要があります。

3月15日までに納税しないと、「延滞税」が発生

納付期限日の翌日から2カ月以内に完納した場合、原則として年率7.3%、納付期限日の翌日から2カ月を超えて納付した場合は、原則として年率14.6%を、追加で支払わなければなりません。

悪質な逋脱とみなされた場合、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、もしくはその両方が科されることがあります。

余分にお金を支払わなければならないだけではなく、確定申告をしていないことで本業の病院に副業していることがばれる可能性もあります。最悪の場合、解雇となることも……。なので、確定申告は必ず行いましょう!

確定申告の方法

確定申告の手続きの流れはシンプルで、必要書類を準備して申請書を作成し、税務署に申請書を提出するだけです。確定申告が必要な看護師さんのために、確定申告の方法を紹介します。

申請に必要なもの

・確定申告書
・印鑑(シヤチハタ不可)
・マイナンバーと本人確認書類の提示または写し
・源泉徴収の原本(本業と副業の両方)
・各種控除に必要な書類

医療費控除を受けるためには、病院などで医療費を支払った際の領収書、住宅ローン控除を受けるためには、借入金残高証明書、建物や土地の登記簿謄本、住民票などが必要となります。

申請方法

確定申告の申請方法は以下の3つです。

①税務署で確定申告を行う
税務署の職員に書類の書き方などを聞きながら確定申告の申請が行えるので、はじめて確定申告を行う看護師さんにおすすめの方法です。確定申告期間中、税務署はとても込み合うので、時間に余裕を持って税務署を訪れてくださいね。

②税務署宛に書類を郵送する
確定申告を郵送する場合は必ず「郵便物」として送りましょう。レターパックや定形郵便、定形外郵便などで送れます。ゆうパックやゆうメールなどの、宅配便はNGです。込み合う税務署に足を運ぶ必要がないので、忙しい看護師にぴったりの方法です。

③オンライン(e-Tax)で確定申告を行う
国税電子申告・納税システム(e-Tax)を利用する方法です。自宅からいつでも申請できるので、忙しい看護師にとってはとても便利な方法です。しかし、スマホからは確定申告ができなかったり、システムの使い方がややこしかったりするので、はじめて確定申告をする人やパソコンが苦手な人は苦戦する可能性があります。

確定申告書の書き方

税務署で書き方を聞けば教えてくれるのですが、確定申告期間中の税務署はかなり混むので、いつも激務で疲れている看護師のせっかくの休みが無駄になる可能性が高いです。国税庁のサイトで確定申告書を簡単に作成できるので、はじめて確定申告をする人や、時間を無駄にしたくない人はぜひ利用してみてください。

まとめ

確定申告は、副業をしている看護師だけではなく、副業していない看護師も確定申告することでお得となる場合があります。自分は確定申告が必要なのか、確定申告をした方が得をするのか、一度確認してみてください。

税金やお金に関することはややこしく、面倒で後回しになりがちですが、確定申告が必要な看護師さんは必ず期間中に申請してくださいね!

この記事では、看護師の確定申告について紹介しましたが、どうしても理解できないという人は最寄りの税務署に問い合わせてみましょう。

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