引き止められて辞められない!?円満退職するための退職交渉のポイントは?|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

引き止められて辞められない!?円満退職するための退職交渉のポイントは?

26歳女性、5年目看護師、転職経験なし、夜勤ありのフルタイム勤務

転職活動をするために職場の上司に退職交渉をしたいと思っています。去年退職した先輩に退職交渉のことを聞いてみたところ、

「あなたが辞めると病棟が回らなくなって困る」
「もう少し経験を積まないと他所では通用しない」

といったこと言われたそうです。

また、相談を持ちかけても「忙しいからまた今度ね!」と言われて、なかなか退職交渉が進まなかったとも聞きました。私自身、転職したい気持ちはありますが、強く引き止められてしまうと気持ちが揺らいでしまいそうな気がしています。

新しい環境で看護師として成長したいので、退職交渉はスムーズに進めたいです。退職交渉をスムーズに進めて円満退職するためのポイントがあれば教えて下さい。

看護師の転職お悩み相談の質問

看護師が退職交渉をすると必ずと言ってよいほど、引き止められます。

それは慢性的な人手不足や仕事の忙しさが原因です。看護師の職場で人手が潤っており、常に余裕のある職場はなかなかありませんよね。

退職者の穴を埋めるために求人を出しても、応募が来ないまま現場を回さなければならない状況も珍しくありません。このような背景が、上司に退職交渉を切り出してもなかなか首を縦に振ってくれない理由です。

しかし、転職活動を進めるためにも退職交渉は避けては通れません。退職交渉で大切なのは「辞める!」という強い気持ちを持つことです。強い気持ちで新たな職場への一歩を踏み出していきましょう。

転職活動に注力するためにも退職交渉はできるだけスムーズに進めていきたいですよね!

退職交渉をスムーズに進めて円満退職するためのポイントをお伝えしていきます。

労働基準法と就業規則を確認しておこう

まずは退職に関するルールを確認しておきましょう。

労働基準法では、「退職の2週間前までに退職届を提出することで退職可能」(期間の定めのない雇用契約の場合)とされています。つまり法律上では、退職したいと思ったら最短で2週間後に退職できるということです。

次に職場ごとの就業規則の退職に関する項目も確認しておきましょう。看護師の職場では「退職の1~2ヶ月前までに申し出ること」といったように記載されている場合が多いでしょう。

法律と就業規則とで退職に関するルールに相違がありますが、本来優先されるべきは法律です。就業規則はあくまで職場から看護師への「お願い」といった位置づけになります。

しかし、看護師の場合は「2週間後に退職します!」と申し出てもシフトが既に組まれていたり、引き継ぎもあったりしますので他の看護師に迷惑がかかってしまいます。

現実的には就業規則や職場の状況を考慮しながら退職交渉を進めていくことになります。退職に関するルールは、「年内は辞めないで!」「あと半年は辞められないわよ!」といった引き止めに対する正しい知識として頭に入れておきましょう。

転職の目的を明確にしておく

次に転職の目的を明確にしていきましょう。退職交渉の際に退職理由はほぼ必ず聞かれます。

その際にあいまいな退職理由や、今の職場でも職場環境の改善で解決できる退職理由であれば、なかなか上司の同意が得られません。また、今後の転職活動を進めていく上でも重要となってきます。

「興味のある分野の勉強がしたい」
「キャリアアップを目指したい」
「ワークライフバランスを重視した働き方をしたい」

このように転職の目的を再確認してみてください。

上手くいく退職交渉3つの切り出し方

転職の目的が固まったら、いよいよ上司と退職交渉を行います。退職交渉のポイントは引き止められにくい退職理由を上司に伝えることです。

退職理由が弱いと休職や配置転換、業務改善などを提案されて交渉が難航することがあります。3つの切り出し方を例としてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

①次の転職先でやりたいことを伝える
最も引き止められにくい切り出し方は、次の転職先でしかできないことを伝えることです。より専門的な勉強や経験ができる、資格取得ができるなど、今の職場では実現できないことを切り出していきましょう。

②転職先の内定が出ていることを伝える
既に転職活動を進めており内定が出ている場合、その旨を素直に伝えましょう。上司によっては「勝手なことをされた!」と嫌な顔をされることもあるかもしれませんが、引き止めることは難しいでしょう。

ただし、トラブルを避けるためには退職交渉をしてから転職活動を進めていくほうが良いです。また、具体的な転職先は明かしてしまうと、その転職先のネガティブな情報を聞かされて気持ちが揺らぐことがありますので、特定されない範囲で答えるのが無難といえます。

③介護、結婚・出産などのやむを得ない理由
介護、結婚・出産などのいわゆる「家庭の事情」も引き止められにくい切り出し方となります。家庭の事情であれば追求もしにくいものです。

特に遠方への引っ越しが発生する場合には合わせて伝えておきましょう。注意点としては、休職では対応できないということも伝えていくことです。

自分本位な態度はNG!誠意ある姿勢を保つ

最後に、円満退職するためには退職まで誠意ある姿勢を保ちましょう。自分本位に一方的に退職条件を押し付けるような態度はNGです。

本音では今の職場に不満があることが退職理由であったとしても、それを正直に伝えるのはトラブルの元になりかねません。

引き止める側の上司や引き継ぎを受ける同僚たちに出来るだけ負担がかからないように、積極的に協力していく姿勢が大切となります。お世話になった職場で最後にトラブルを起こして退職するのは避けたいですよね。

過去に円満退職していった先輩たちの立ち振る舞いや交渉方法を参考にするのも有効です。交渉相手となる上司の人柄や考え方、行動の傾向などをアセスメントし、交渉がスムーズに進むようにシミュレーションしておきましょう。

転職エージェントでは、円満退職を目指す方の転職支援を行っています。求人を紹介するだけでなく、今の職場をトラブルなく退職するためのアドバイスや、働きながら転職活動ができるようサポートをしてくれます。

新しい環境で看護師として成長していきたいと考えている方は、ぜひ転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。

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