思わぬ場面を目撃してしまいましたね。不倫は本人たちの問題と割り切りたいところですが、職場の先輩だとそう簡単ではありません。

立ち回りのポイントはトラブルに巻き込まれないのを優先することです。いくつか例を挙げながらご説明します。

不倫は職場の就業規則違反に当たる可能性あり

不倫に関して「本人たちの問題だから関係ない」と考える方もいるかもしれません。しかし、不倫の事実が職場で広まると不穏な空気が流れ、「職場の風紀、秩序を乱してはならない」などの就業規定違反に当たる可能性があります。

実際のところ、職場での不倫が発覚した看護師が異動を余儀なくされ、ひどい場合は退職に至るケースがあるようです。就業規則による処分だけでなく、さまざまなうわさが飛び交うことにより職場に居づらくなるケースも少なくありません。

また、職場での不倫は人間関係の乱れにも繋がります。嫉妬や妬み、嫌悪などの感情が職場に蔓延していると働きにくいですよね。そのため、たとえ自分が関与していなくても、職場での不倫が他人事であるという認識は間違いです。

トラブルに巻き込まれないように立ち回るのが鉄則

では、職場での不倫を知ってしまった際には、どのように立ち回るべきなのでしょうか。最大のポイントは「トラブルに巻き込まれない立ち回り」です。下手に首を突っ込むことによって、あなた自身もトラブルに巻き込まれる事態は避けなければなりません。

とくに気をつけるべき行動は以下の３点です。

①うかつに話を広めたりしない

うかつに職場内で不倫に関する話を広めると、人間関係のトラブルの中心となる可能性大です。ただでさえ、人は他者の噂話が好きなうえ、ときには部署の垣根を越えて話が広がることも考えられます。また、悪い話はあることないこと、尾ひれがついて広がるものです。

万が一、不倫の事実がなかった場合、あなたが名誉棄損の加害者となってしまいます。また、不倫の事実があったとしても、当事者から恨みを買うことは確実です。

②本人に直接注意はNG！

不倫の当事者に直接注意するのは、トラブルに巻き込まれる可能性が高くNGです。余計な反感を買ってしまい、後味の悪い思いをしてしまうかもしれません。

関わる機会の多いスタッフであれば、顔を合わせるたびにモヤモヤした気持ちになるかもしれません。しかし、モヤモヤした気持ちはグッと抑えて平静を装いましょう。

③証拠を掴もうと詮索行為もNG！

「もしかしたら私の勘違いなのでは？」と考えて、確信を得るためあれこれ詮索する行為もNGです。プライバシーの侵害に当たる可能性があり、当事者でなくても詮索行為を目にするのは気持ちのいいものではありません。

自分に直接影響がないのであれば忘れてスルーするのも選択肢のひとつ

不倫の当事者に対し、モヤモヤした気持ちを抱いてしまうのはよくわかります。しかし、現時点で人間関係のトラブルや業務への影響がなければ、スルーしてしまうのも選択肢のひとつです。

自分に直接影響のない物事に下手に関わらないのは、社会人としてのマナーです。モヤモヤした気持ちはそっと心にしまい込んで、静観してみてはいかがでしょうか。

業務に支障をきたすようであれば慎重に上司へ相談する

もしも、あなたのモヤモヤした気持ちが抑えきれなかったり、実際に業務に支障をきたしていたりする場合は、上司への相談を検討してみましょう。上司への相談のポイントは、「事実のみを慎重に伝えること」です。

あるいは職場に匿名の相談窓口がある場合は利用を検討してみてもいいかもしれません。いずれにしても、事実のみを報告しておくことによって管理職に対応を任せることができます。

仮に勘違いだったとしても、誰も傷つくことなく穏便に済ませられるでしょう。不倫の事実があったとしても、管理職が把握していることでトラブルが起きる前に対処できます。

不倫は職場問題の「氷山の一角」かもしれない

最も考えなければならないのは、不倫の当事者との関係ではなく、背景にある職場問題です。不倫が発生しやすい職場には、「ストレスフルである」「公私混同による人間関係の乱れ」「不適切な指導」などの問題が隠れています。

いまは職場問題が表面化していないだけなのかもしれません。しかし、不倫の発覚をきっかけとして、職場問題が表面化されてしまうと一気に働きにくい職場になるリスクがあります。

あなたが管理職の立場であれば、不倫の当事者への対処だけでなく、背景にある職場問題への介入も考えなければならないかもしれません。しかし、立場の弱い若手看護師で職場問題への介入が難しければ、転職や異動によって問題のある職場から去ることを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

職場での不倫を目撃するのは業務に直接関係がないとはいえ、ショックな出来事です。うかつに関わってしまうと、自分自身もトラブルに巻き込まれるリスクもあります。不倫の発生の背景に職場問題が隠れている場合には、早めに転職を検討するのも一つの方法です。

転職エージェントでは、職場の人間関係や働き方に悩む看護師さんの転職支援を行っています。職場の問題を個人で解決するのは難しく、環境を変えた方が解決の早い場合が多いです。

転職エージェントは医療機関と密に連携を取っており、職場の雰囲気を熟知しています。転職者と医療機関のニーズを一致させるのが、転職成功の最大のポイントです。まずはコーディネーターに相談してみてはいかがでしょうか。