男性看護師ならではの看護の役割とは何でしょう?|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

男性看護師ならではの看護の役割とは何でしょう?

20代男性、整形外科勤務

2年目の男性看護師です。一通り仕事を覚えてきて、自分らしく働きたいと考えはじめ、男性看護師としての役割や在り方について悩んでいます。

男性看護師にはどのような役割が求められるのでしょうか?また、今後どのような困難が待っているのでしょうか?

看護師の転職お悩み相談の質問

男性看護師は年々増加傾向とは言え、まだまだ女性が大半を占めるのが現状です。また、患者さんの中には男性看護師の存在を知らない方もいます。

その一方で、男性看護師へのニーズというものは確実にあります。男性看護師へのニーズを的確に捉えることで、活躍の場を見出せるのではないでしょうか。

今回は男性看護師に求められる役割や悩みについて説明します。今後の方向性を考えるきっかけになれば幸いです。

患者さんが男性看護師に期待する役割

まず、患者さんが男性看護師に対して、どのような期待を寄せるのかを見てみましょう。単純な力仕事だけでなく、さまざまな場面での活躍が期待されることがわかりますよ。

数少ない男性看護師だからこそ相談しやすい患者さんも

数少ない男性看護師は、患者さんから親近感や信頼感を期待されることがあります。そのため、患者さんの本心のニーズを引き出せるのではないでしょうか。

たとえば、診療科によっては働き盛りや小児の年代の男性患者さんもいます。中には、性に関する悩みなど、異性の看護師に相談しにくい内容の悩みを抱えている方もいるかもしれません。

「この看護師さんは話しやすそう」と、本心を打ち明けてもらえると、より良い看護に繋げることができます。もちろん、男性看護師は人数が少なく目立つので、普段から信頼を獲得できる言動が必要です。

ADLの低下した患者さんの安全を確保する

ADLの低下した患者さんにとって、男性看護師が介助してくれると安心に繋がります。とくに、下肢の筋力低下がある患者さんにとって、移動は不安とストレスがつきまとうものです。

男性看護師に対し、「いざという時、しっかり支えてもらえる」と、期待する患者さんは多いです。期待に応えられるように、体力をつけておくのもよいかもしれませんよ。

高い専門性を期待する患者さんも

男性看護師に対し、医師のような医療に関する高い専門性を期待する患者さんは少なくありません。もちろん、治療や診断に関する説明は医師が行いますが、経過を伝えることは看護師でもできます。

とくに、輸液ポンプや心電図モニターといった、見慣れない医療機器に対し不安を感じる患者さんもいます。このような患者さんに対し、男性看護師が寄り添って適切な説明をすることで、不安を緩和できる場合もありますよ。

男性看護師が同僚から期待される役割

次に、男性看護師が一緒に働く同僚から期待される役割を見てみましょう。必ずしも期待に応える働きをする必要はありませんが、周囲の信頼を獲得する意味も考えてみるとよいかもしれませんよ。

力仕事、医療機器の扱い

患者さん同様に男性看護師に対し、力仕事や医療機器の扱いを率先して行って欲しい、と期待する医療者がいます。もちろん、これらの仕事を男性看護師のみが行う、という意味ではありません。

いざというときや、自分だけでは対処できないときに頼れる存在がいると安心できます。

リーダーシップの発揮

男性看護師の中には、学生の頃からグループリーダーやカンファレンスの司会に指名されることが多い方もいるのではないでしょうか。

女性社会の看護師の人間関係は複雑なことがあります。そのような場合に、男性看護師が人間関係を円滑に保ちながらリーダーシップを発揮すると、現場の雰囲気が良くなることも。

ほかの男性看護師への影響

男性看護師は数少ないからこそ、各々の存在を意識し合うものではないでしょうか。たとえば、更衣室などで他部署の男性看護師と話をする場面などです。ちょっとした雑談や情報共有で、盛り上がった経験がある方もいるかもしれません。

まだまだ管理職やリーダークラス少ない男性看護師にとって、先輩の存在は貴重です。自分自身が他の男性看護師に与える影響を理解し、ロールモデルとなれるように振舞ってみるといいかもしれませんよ。

男性看護師に不向きな役割

男性看護師には不向きな役割もあります。とくに、女性患者さんへの清潔ケアなどは羞恥心を伴い、拒否される場合も少なくありません。「看護師は女性の仕事だ!」と偏見をもつ方もいます。

このような場面では、無理に男性看護師が関わろうとせず、女性看護師に任せてしまうのがいいのではないでしょうか。

また、男性看護師は精神科や手術室、ICUなどで歓迎されがちな一方で、一部の女性が大半を占める診療科では歓迎されないことがあります。自分の中での強いこだわりがなければ、不向きな役割は女性看護師に任せてしまうのが無難かもしれません。

性別による特性の違い理解し尊重し合うことが大切

男性看護師ならではの役割や、不向きな役割について説明してきました。大切なのは性別による特性を理解し、長所を尊重し短所を補い合うことではないでしょうか。

男性には頼れる存在となる「父性」があり、女性には細やかな配慮による安心感を与える「母性」があります。どちらも看護師として必要な要素です。男性看護師も女性看護師も双方が互いの特徴を理解し、目の前の患者さんに必要な援助を考えるのが大切です。

男性ならではの看護師の役割を発揮しつつ、苦手な役割を女性看護師に補ってもらえるような関係性を築けるといいですよね。

まとめ

今回は男性看護師ならではの看護の役割について説明しました。男性看護師に期待される役割を知り、自分の在り方を考えてみるきっかけとなれば幸いです。

転職エージェントでは働き方に悩む男性看護師を応援しています。今の職場で実績を重ねるのもいいですが、自分が求められる職場に転職するのも選択肢の一つです。環境を変えることで、これまで気がつかなかった自分の長所に出会えるかもしれませんよ。

転職を成功させるポイントの一つが、自分を客観的に知ることです。コーディネーターとの面談を通して、求職者と転職先の双方のニーズを探りながら、win-winとなる転職を実現させましょう。

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