腰痛に悩む看護師が長く健康に働き続けるポイントとは?|看護師の生き抜く術を知る!|看護師専門の求人転職サイト【看護師ドットワークス】

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腰痛に悩む看護師が長く健康に働き続けるポイントとは?

腰痛に悩む看護師が長く健康に働き続けるポイントとは?

多くの看護師を悩ませる腰痛。いまは症状がない人であっても、いつ腰痛を発症してしまうかわかりません。そのため、看護師として働き続ける上で、腰痛のリスクは常に考える必要があります。

腰痛は原因が複合的であり、はっきりとしない場合も多いです。しかし、原因を理解し、しっかりと対策を取れば症状を改善できる可能性があります。また、腰痛対策は症状が出ていない方の予防にも効果があります。

看護師として長く働き続けるには腰痛対策をし、健康な体をキープするのが大切です。そこで今回は、看護師の腰痛についての基礎知識や対策についてご説明します。

腰痛に悩む看護師の実態

腰痛に悩む看護師の実態
急性期病棟に勤務する看護師を対象とした調査において、腰痛が「現在ある」と68.1%の看護師が回答しました。また、腰痛の発症が「看護職についてから」との回答は85.6%で非常に高い数値となっています。

引用:急性期一般病院における看護職員の腰痛・頸肩腕痛の実態調査(日本医療総合研究所)

つまり、半数以上の看護師が腰痛を抱えながら仕事をしており、看護師になってから腰痛を発症した人がほとんどなのです。いかに多くの看護師が腰痛に悩まされているのかがわかります。

腰痛は仕事の妨げになるだけでなく、QOLを下げる原因ともなります。重症となった場合には離職にもつながりかねません。実際、先のアンケート調査で腰などの痛みにより離職を考えた人の割合は24.0%だとされています。

腰痛による離職者が出てしまうと、一人一人の業務負担が大きくなります。そして、別の看護師の腰痛を悪化させる要因にもなるでしょう。その結果、さらなる離職を招く「負のスパイラル」に突入する可能性も十分考えられます。

看護師の腰痛の原因

看護師の腰痛の原因
看護師の腰痛の原因は複合的であり、患者さんの身体介助による影響だけではありません。腰痛の原因を正しく理解しないと、適切な対策を取るのは難しいでしょう。

厚生労働省の示すガイドラインによると、腰痛の原因は以下の4つの要因によって発生するとされています。

① 動作要因
② 環境要因
③ 個人要因
④ 心理社会的要因

それぞれ順番に見ていきましょう。

①動作要因

動作要因とは、主に重いものを扱う際に腰にかかる負担のことを指します。看護師は患者さんの移乗・移動を介助する場面が多く、安全・安楽を配慮しながらの作業であり、負担も増加しがちです。

さらに、看護師が扱うのは患者さんだけでなく、空きベッドや床頭台などもあります。持ち上げる動作だけではなく、「押す」「引く」といった動作も腰に負担をかけますので要注意です。

そして、見落とされがちなのが「長時間の同一体位」です。看護師の仕事では、長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしの場面があるかもしれません。直接、患者さんの介助に関わらなくても腰痛のリスクがあるのです。

②環境要因

環境要因とは、職場の温度・湿度・床面の状態・照明・勤務条件などのことを指します。直接、腰痛に影響する要因もあれば、そうでない要因もあるのです。

たとえば、温度が低すぎる環境で働いている場合には、筋組織内の血流量を低下させ腰痛リスクを増大させます。入浴介助などの湿度が高すぎる場面では、汗を発散できず疲労を蓄積し腰痛につながりやすくなるでしょう。

同じく、疲労の面では勤務条件も大きな要因です。勤務中の十分な休憩が取れない、勤務編成に無理がある、十分な教育・指導が行われていない、などの要因があげられます。適切な勤務条件でないと、疲労が蓄積され、腰痛悪化の原因となるのです。

また、間接的に腰の負担を増大させる要因では、床面の状態や照明があげられます。看護師も患者さん同様に、転倒や踏み外しのリスクがあるため注意が必要なのです。そのほかにも、狭い環境や不自然な姿勢での作業といった環境要因も腰痛リスクを増大させています。

③個人的要因

個人的要因とは、看護師の性別・年齢・体格・既往歴や基礎疾患などの要因を指します。性別や年齢、体格は意識している看護師も多いかもしれません。同じ体重の患者さんを介助する場合でも、筋力が強く体重が重い看護師の方が負担は小さくなります。

しかし、身体大きな看護師がすべての面において、腰痛リスクが低くなるとは限りません。身長の高い看護師は、ベッドで臥床する患者さんとの高低差が生まれやすく、腰に負担がかかりがちです。

患者さんとの高低差は、ベッドの高さを上げることでいくらか解消できます。ところが、多くの患者さんを受け持った状態であれば、ベッドの高さを上げ下げする時間がもったいないと感じる看護師も多いでしょう。

そして、意外と見落とされがちですが、体格差のある看護師がペアを組んで患者さんのケアを行うのも腰痛リスクを増大させます。とくに身長が低い看護師は、重力の関係で普段よりも腰への負担が増大しがちなので注意が必要です。

④心理社会的要因

心理社会的要因とは、仕事への満足感や働きがい、職場での人間関係、患者さんとのトラブル、能力と仕事内容が合わないなどの要因を指します。意外にも、メンタルヘルスの不調は腰痛の原因となるのです。

さらに、腰痛によりメンタルヘルスを悪化させてしまうと、悪循環に陥ってしまいます。以前は動作・環境・個人的要因の3つが腰痛の原因とされていましたが、近年、心理社会的要因が追加されました。

看護師がストレスフルな職業なのは、もはや共通認識といえるでしょう。しかし、ストレスと腰痛の関係については、あまり知られていません。今後、ますます看護師のメンタルヘルスが重視されるのが予測されます。

今日から取り組める5つの腰痛対策!

今日から取り組める5つの腰痛対策!
今日から取り組める腰痛対策を5つご紹介します。職場や勤務の状況によっては、すべて実施するのは難しいかもしれません。ひとつだけでも実践してみると腰痛が大きく改善されるかもしれませんので、ぜひ試してみてくださいね。

①ボディメカニクスの見直し

基本的なボディメカニクスですが、「知っている」と「実践している」では大きな差が生まれます。足を広げて支持基底面積を大きくする、介助の際に患者さんと体の距離を近づける、重心を意識する、などは実践できていますでしょうか。

業務に追われているとつい忘れてしまいがちなボディメカニクス。しかし、きっちりと実践すると小さな力で患者さんを動かせるため疲れにくくなります。患者さんの安全・安楽の面からもボディメカニクスは大変有効です。

②患者さんの残存機能を活用する

患者さんの残存機能活用も基本でありながら、大きな効果が期待できます。たとえば、体位変換の際にベッド柵を掴んで身体を引っ張る、更衣の際に体位を変えてもらう、などです。

たとえ力がほとんど入らない患者さんであっても、姿勢が少し変わるだけでも看護師の腰への負担は大きく減ります。とくに体格の大きい患者さんであれば、より効果的です。

患者さんの残存機能を活用する方法は、看護師の腰痛対策だけでなく患者さんのADL維持・向上にも効果的です。理学療法士とも連携し、患者さんの残存機能を活かす方法をチームでカンファレンスするといいかもしれませんね。

③病室の環境整備をして広いスペースを確保する

患者さんのケアや移乗の際に、広いスペースを確保するのも大切です。狭い環境での介助では、ボディメカニクスや患者さんの残存機能活用が十分に行えません。不自然な姿勢での介助は、患者さんの安全・安楽の面においても不適切です。

そのため、毎日の環境整備の際に「広いスペースを確保する」という視点を加えてみるとよいでしょう。広いスペースを確保するメリットは看護師の腰痛対策だけではなく、患者さんの転倒予防にもつながりますよ。

④同じ姿勢で居続けない

同じ姿勢で居続けることは、想像以上に腰に負担をかけるものです。しかし、看護師の仕事をする上で、どうしても立ちっぱなしや座りっぱなしの姿勢を続けなければならないこともあるかもしれません。

そのような場合には、座った状態で骨盤を前後に動かす運動や、足の位置を定期的にずらして負担を分散するのがおすすめです。カンファレンスや申し送りで姿勢を変えにくい場面で試してみてください。

⑤腰痛ベルトを使用する

少しお金はかかってしまいますが、腰痛ベルトで腰を保護するのもおすすめです。腰痛ベルトを着用することで、腹圧を高めて腰の椎間板にかかる負担を軽減できます。また、すでに腰痛がある場合には、痛みが生じないように動きを制限する役割もあります。

ただし、腰痛ベルトはあくまで予防的に使うものですので、症状がひどい場合には受診が必要です。

労働環境の改善も必須!

労働環境の改善も必須!
看護師個人で取り組む腰痛対策に加えて、職場の労働環境の改善も必須です。個人での対策と違い、すぐに取り組むのが難しい場合もあるかもしれません。そのため、焦らず長い目で見ながら職場の労働環境の改善に取り組んでみましょう。

福祉用具の導入

自立度の低い患者さんへの介助の負担を減らすには、福祉用具の導入がおすすめです。移乗用のスライディングシート、吊り下げ式体重測定器などがあげられます。車いすや歩行器といった福祉用具の数が不足している場合、そちらの補充も有効です。

ただし、福祉用具間には相性があり、相性が悪いと使用できない場合があります。たとえば、ベッドから車いすへ移乗する用のスライディングシートを購入したものの、車いすの肘掛けが外せず利用できない、などです。

また、福祉用具は正しい使い方と定期的なメンテナンスを両立させないと効果を発揮しません。そのため、福祉用具を導入する場合は、使用方法の研修とメンテナンスをどのように行っていくかの検討も同時に行う必要があります。

夜勤中にワンオペでの介助が発生していないか

夜勤は長時間労働による疲労に加えて、ワンオペでの介助が発生しやすく、腰痛リスクが高まります。人数配置の少なさから、どうしてもある程度のワンオペ介助の発生は避けられないものかもしれません。

しかし、ワンオペ介助が毎日のように発生している状況は問題だと認識し、改善していく必要があります。たとえば、オムツ交換や体位変換は時間を決めて、看護師2名で効率よく行うなどの方法も有効です。

所属する部署によって、介助の内容は異なります。ぜひ病棟会などで話し合いの場を設けてみてください。

休憩をしっかりとれることも大切

業務改善を行い、休憩をしっかりと取ることも大切です。看護師個人によって、疲労の溜まり方や業務で感じる負担はそれぞれ異なります。余裕のないスタッフを基準に考えて、少しでも休憩が取れて、余裕を持って働ける配慮が必要です。

「休憩を取ると業務が回らない」といわれてしまう場合もあるかもしれません。しかし、スタッフが無理をして業務を回している状態は長く続かず、腰痛を悪化させたり離職につながったりします。

しっかりと休憩を確保し、スタッフの体調不良を防ぐ方が長い目で見ると効率的といえます。

長く健康に働ける環境の職場への転職も有効

長く健康に働ける環境の職場への転職も有効
いまの職場で働き続けると腰痛を発症したり、悪化させたりするリスクが高く、改善も難しい状況であれば、転職を検討してみてはいかがでしょうか。職場によって患者さんの自立度には違いがありますし、同じ環境の職場はありません。

腰痛は仕事中だけでなく、プライベートにも影響しQOLを落としかねない大きな問題です。まずは、自分の腰に負担をかける要因を明らかにすることからはじめるとよいかもしれません。

転職先のご相談は、私たち転職コーディネーターにお任せください。医療機関の情報を豊富に持ち合わせていますので、あなたに合った求人をご提案いたします。

まとめ

今回は看護師の腰痛について、原因や対策をご紹介しました。腰痛に悩む看護師はとても多く、長い間症状と付き合っていかなければなりません。早期発見・早期介入が鉄則ですので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師ドットワークスでは、腰痛に悩む看護師さんの転職支援を行っています。業務内容や職場環境により、腰痛は良くも悪くもなるものです。受診による治療と合わせて、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

転職を成功させるポイントは転職者と医療機関のニーズをマッチさせることです。私たち転職コーディネーターとの面談を通して、あなたのニーズに合ったお仕事をご紹介いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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