資金構造基本統計調査をもとに算出されたデータによりますと、看護師の平均年収は全体で４７８万２７００円。男性看護師平均は４８９万４２００円、女性看護師平均は４７７万８００円となっています。
これに比べて、新人看護師の平均年収は３８９万８０００円です。
いかがでしょう？新人看護師と比較すると全体平均年収は約１００万円違ってきます。

全体平均年収と新人看護師年収と比較すると、約１００万円違ってくるのはわかりましたね。これを聞いて、どうでしょう？
１００万円も違うと思いましたか？それとも、１００万円しか変わらないのかと思いましたか？
看護師の場合、初任給が他の職種に比べて高いです。ですが、キャリアを重ねたとしても、他の職種と比べてあまり年収は変わらないのです。

それは、看護師の場合、初任給が他の職種と比べてやはり高めの設定になっているからです。
看護師は、国家資格を保持していないとできない仕事です。この資格を保持しているというところで、お給料の設定が高めになっていると言えます。

２０１９年で、女性の年収ランキング１位は大学教授で１０２７万９000円。かなりの高給ですよね。そして、看護師は何位かと言いますと１６位です。
ランキングに入るということは、やはり他の職種と比較してもなかなかの高収入ということがわかりますよね。でも、このようなランキングを見ると、やはり上には上がいるなと思いますね。

看護師の給料は、手当てなど細かに分かれています。
まず、基本給。これがベースとなるお給料です。初任給の場合基本給は２１万円程度でキャリアを重ねるごとにこの基本給が少しずつ上がっていきます。

同じ職場で働き続けた場合、この基本給は毎年１０００円程度しか、昇給していなかいのが現実です。それに比べて、キャリア５年程度で転職した場合、この基本給が２４万円となる可能性が高くなります。転職すれば、月々の収入は増えますが、退職金など大きなお金を見たときには、やはり同じ職場での勤務年数が多いとその分、まとまった収入を得ることができます。

次は、夜勤手当です。日勤のみの勤務の場合には夜勤手当はありませんが、夜勤を行うとこの手当は加算されます。夜勤手当の金額は職場によって異なりますが1回７千円から2万円となっており差がかなりあります。これは、市民病院か民間病院であるかで夜勤手当の金額の差がこれだけあります。
そして１か月に行った夜勤の回数が多ければ多いほど夜勤加算は増えていきます。新人看護師は自分の希望で夜勤回数を増やすことは難しいですが、中堅看護師になれば、夜勤のパートナーが誰であってもできるので、夜勤回数を増やし収入を増やすことができます。

そして、残業手当。以前は、新人看護師は勤務より早く来て情報収集を得たり、定時までに決められた仕事ができたりしなければサービス残業なんてことをしていましたが、サービス残業なんてなく、きちんと残業手当が加算されます。

このほかには、住居手当がありあますが、これは扶養家族の有無などによって金額が異なり４千円程度から４万円と差がかなりあります。
これらを合算したのが、月収となりここから、住民税、所得税、厚生年金などが引かれたものが手取りでの収入となります。

ボーナスを貰えることは当たり前と思いがちですが、ボーナスは、日ごろ頑張っている職員への感謝の気持ちというものです。ですので、たくさんのお金を貰えて当たり前と思うのではなく、その金額に見合った仕事をこなさなければいけません。
ですので、同期で同じ年齢の看護師であっても仕事への姿勢に違いがあればボーナスの金額も異なってきますので注意してください。

では、ボーナスはどれくらい貰えるものなのか？ということですが、よく、ボーナスは給料の２カ月分とか２．５カ月分と記されています。
これを見て、手取り収入の２カ月分や２．５カ月分と思う方もいらっしゃいますが、そうではありません。

ボーナスは、基本給をベースにして計算されます。ですので、例えば、新人看護師の給料が２１万円だった場合でボーナスが２．５カ月だった場合、年間のボーナスは５２．５万円ということになります。この金額は夏と冬のボーナスの合算ですので注意してください。

新人看護師の方が月々の収入を見て、どう思いましたか？
こんなに貰えると思いましたか？それとも、これくらいしか貰えないのかと思いましたか？
看護師が２２歳から５９歳まで働き続けた場合の生涯年収とはどれくらい貰えるでしょう。

看護師の生涯年収は、男性１億９７３５万９００円、そして女性が１億８５７３万６９００円の収入を得ることができます。
これを聞くと、すごい金額の収入を得ることができますよね。

働き始めたら気になるお給料についての疑問に思ったことを少しは解消できたでしょうか？
他の職業と比較すると新人看護師は高収入を得ていることになりますが、キャリアを重ねてもあまり収入が上がらないのが現状です。
と言っても、看護師の資格を持っていれば、日本国内どこへ行っても働けますし、自分のライフプランに合わせて働き方を調整できるのがメリットです。

新人看護師の平均年収が解れば、毎月の収入そしてボーナスはどれくらい得ることができるのかが明確になってきたかと思います。
新人看護師は、ボーナスをあてにして、事前にたくさん買い物をしたけど、いざボーナスを貰ったら予想していた金額より低くてガッカリしたなんて声も時々耳にします。
ですので、実際に手元にお金を得るまでは無駄遣いしないことをお勧めします。

収入を増やしていくためには、個人の努力だけでなく周囲の環境も大きく関係しています。キャリアを重ねながら収入を増やしていきたいと考えている方は、転職エージェントに相談してみてください。

専門のコーディネーターがあなたのキャリアプランを実現するためのルートを提案してくれますよ。