【つらい】看護師は退職代行で辞めちゃダメ!スムーズに辞めるには?
退職代行(たいしょく・だいこう)というサービスがあります。職場を「辞めます」というのは非常にいいづらいので、代行業者に辞表を書いてもらい、代わりに辞めてもらうというサービスを受けるということです。
インターネットには多くの退職代行があり、看護師・新人看護師をターゲットにしたサービスも。しかし、看護師は退職代行を使うべきではありません。では、どうやってやめればいいのでしょうか?
退職代行とは?
比較サイト「退職代行プロ」の調査によると、弁護士が入った際の平均の手数料はアルバイト42,000円、正社員50,000円とのことです。
引用:弁護士事務所による退職代行の相場価格(退職代行プロ)
トラブルが起こりがちな退職というシーンで、弁護士は心強いですが、それでも看護師の仕事を辞めるのに5万円は高いと思いませんか。看護師の夜勤5日分です。
なぜ看護師は退職代行を使わないほうがいい?
ひとつにお金。もうひとつに同業者の目。最後に他にもっといい手があるから、です。
看護師が退職にお金をかける必要はない
まず、先程、看護師の夜勤5日ぶんものお金を個人的に支払って、看護の現場を離れる必要はありません。よほどお金にルーズな人なら別ですが、お金は大切ですよね。退職は、そもそも無料でできるものです。職場からお金を取られるとしたらそれは違法ですし、5万円ものお金を払って辞めるぐらいなら、有給を取ったり、あるいは欠勤をしたりして、じっくりと自分で気持ちを整理し、退職の手順を調べて自分で退職するほうがよほど人生のためになります。
退職代行は悪徳サービスではありませんが、退職代行でインターネット検索をかけると、使わなければならない気がしてきます。なぜなら、今はコロナの関係で退職者が減っており、退職代行業者も会社の命運をかけて必死に売り込みしているからです。
しかし、辞めるなら自分で辞めましょう!
同業・同僚看護師の目、看護部長への印象
そして、同業者や同僚看護師の目線が気になりませんか?もしも、逆に気になって、辞めると言い出しづらいのであれば、そもそも看護師が向いていない可能性があります。看護師は雇われることが前提の仕事で、さらには人と向き合う仕事です。資格の関係上、独立はできませんし、ひとりでも働くことができません。だからこそ、退職を考えるなら、職場の人達と向き合っていかないことには人生は何も好転しないのです。つらい看護学習と看護実習を乗り越えたあなたなら、「辞めます」という勇気が出せるはずです。
また、看護部長の印象も恐ろしいほど悪化します。もちろん退職代行を使うことで看護部長と会わずに辞められるでしょう。しかし、業界の評判はどうなるでしょうか。もう看護とは関わらない、医療も使わない、それぐらいの覚悟が必要ですが、そんなことができますか?
看護師にはもっとよい退職方法はある
そうはいっても、看護師として辞めたいあなたを追い詰めるだけでしょうか? 実はもっといい方法があります。それが転職です。「看護師を辞めたいのに、看護師で転職しても同じことを繰り返すかも」
そう思われるかもしれません。
しかし、『弱い連帯の強さ、ウィークタイズ論文』というものをご存知ですか?人間の幸福度は、弱いつながり(ウィークタイズ)によって左右されるという50年前の論文です。社会学者のマーク・グラヴェノッター博士の研究によるものとなります。
引用:The Strength of Weak Ties (Mark S. Granovetter)
『弱い連帯の強さ』とも呼ばれるこの論文は、人間の幸福を調査した結果、カフェ店員や転職サポーターなどの、あまり強くないつながりの人のほうが人生に大きな影響を与える、そう解き明かしているのです。
社会学の中でもっとも被参照数の多い論文としても知られ、実際に説得力のある話です。つまり、転職などは、転職エージェントを使った行動でも、十分にその後の幸せを得られるのです。
希望がでてきましたね。退職代行を使って後ろ向きに辞める必要はないのです。
一般的な職場退職のノウハウ
2.退職後は、事務方と連絡を取って雇用保険と社会保険と厚生年金の脱退手続きを行う
これだけです。
たったこれだけのことをするのに5万円は高いと思いませんか。
看護師も辞めるなら、バックレ退職していい?
病院側が手続きしてくれなければ、失業保険ももらえなくなる可能性があります。
それは避けたいですよね、自分のためにならないのです。
辞めるなら辞めるで、ちゃんと失業保険をもらって、万が一のときのために健康保険も国保に入り直し、病気して障害を負ったときのために国民年金も入っておきたいですよね。
まとめ
それでも・・・というのであれば、転職エージェントのコーディネーターに相談してみてください。話を聞いてくれて、あなたの気持ち・思いを受け止めてくれますよ。次の職場への期待を持って、ことに当たれば、きっと大丈夫です。
あなたの強い気持ちを応援しています。
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