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看護師とお金。医療関係者が資産形成に失敗しがちな理由

看護師とお金。医療関係者が資産形成に失敗しがちな理由

あなたはお金のことをどの程度気にしていますか?
看護師なら、生活に困るほど低いということはありませんし、高給取りとはいえなくとも、かといって、病院に来られるような本当にお困りの方々ほどはお金がないということはないのではないでしょうか。

今回は、看護師とお金の関係についてみていきます。

医療と投資

医療と投資
実は、「医療関係者は資産形成に失敗しやすい」という言説があるのです。あなたの周りでも、まだ研修医なのに不動産投資に億のローンを組んだ医師や、株で全財産を吹き飛ばした看護師、FXで借金を抱えて病院に電話がかかってきた病院関係者などがいませんか?

医療関係者はお金で失敗しやすい部分があります。なぜなら、社会的信用がいたずらに高いので信用力を目当てに様々な人がよってくるからです。とくに、医者は研修医の頃から、さまざまな誘惑にさらされます。それは看護師も同様です。

個人レベルでは安定収入を狙った婚活男女や、怪しい投資あっせん家、そうでなくとも、いろいろな接待と、気持ち良い接客を心がけてくれるハイエンドなおもてなしで魅了して、投資物件を売ろうとする人がよってきます。

特に注意したほうがいいのが不動産投資会社と銀行です。銀行も、信用力の高い医師や看護師なら、喜んで貸すどころか、どんどん枠を広げて追加融資しようとします。

不動産投資に注意

不動産投資に注意
医師向け・看護師向け不動産投資物件あっせん会社というのは存在します。医療関係者の信用力を武器に、収入にレバレッジをかけて、マンションを一棟買いすることで、大きな収益を得るというものです。新築マンション、中古マンション、一棟買い、リフォーム…不動産は莫大なお金が動きますから、それを医療関係者の社会的信用力で乗り切ろうというものです。

不動産投資業者のセールストークは「不労所得」です。医師や看護師は働き続けられるのと、今後、日本は高齢化社会で医療ニーズはどんどん高まっていくのとで、あまり老後の心配は関係ありません。よって、「老後2000万円問題」は医療関係者には少し縁が遠い話題となります。

そこで、不動産投資家になりませんかという業者の話が「不労所得」になります。これまでたくさん勉強してきて、仕事も忙しかった、それなら将来は楽したい・・・そう考える心のスキマに、投資話は入り込んできます。楽したい、不労所得がほしい、働かなくてもお金が入ってこないかなという思い、そして、いままで苦労したぶんを無駄にしたくないという感情から、不労所得といわれる不動産投資話などに目がいってしまうのです。

投資は悪いことではない…が!

投資は悪いことではない…が!
もちろん、投資は悪いことではありませんし、不動産投資をすべて否定するものではありません。ただ、不動産投資は通帳を確認して家賃が入ってくるかしっかりチェックしなければならないこと、株式投資などは、相場を気にしすぎて本業がおろそかにならないようすることなど、注意点も多いのです。

集中力を欠くと、医療事故につながります。看護師の場合は特に、人命を預かる仕事ですから、集中力を欠いた状態で仕事にあたると、とても悪影響が大きいのです。繰り返しになるますが、投資は悪いことではありません。医療の財源が枯渇しつつある今、将来の不安から投資を心がけるという医療関係者が大勢いても、当然のことなのです。

しかし、悪い業者もいますし、これまで大学や専門学校で医療系のことしか勉強してこなかった医療関係者は、一般の人より医療にはるかに詳しい代わりに、社会常識や経済のことに明るくありません。それが現実のところです。そこできちんと自分の無知を知って謙虚に学び、資産を形成していけるのであればそれはいいことです。

そうではなく、自分の無知を知らずに、医療関係者としてちやほやされたままの感覚で資産形成をすると、ビジネス界、投資界のハードな流れに翻弄され、資産を失ってしまいます。基本的に医療は性善説で動いていますが、投資の業界には悪い人もいるのです。不用意に借金を抱えないようにしなければなりません。

医療とビジネス界の違い

医療とビジネス界の違い
一般に、医療関係者はビジネス思考が苦手だといいます。なぜなら、医療関係者にとっては、命イコール平等なものだという考えのもと、命に優先順位をつけず、すべての患者さんに平等に接しますよね。お金があるから優先、お金がないから後回し、といった判断は通常、行わないわけです。医療崩壊が近づいて、助かる見込みのある人を優先的にしなければならない場合はトリアージが行われますが、基本的には平時では命は平等です。

一方、ビジネスの世界は競争なので、命にというより存在に露骨に価値の差がでます。仕事ができる人とできない人と、同じ待遇であることは許されないわけです。競争原理が働いていることが、ビジネスの世界の特徴であり、この資本主義社会を動かす大きな原動力となっています。

医療界とビジネス界は、価値観が大きく異なるので、医療界にどっぷりつかっている看護師が、ビジネス界で成功しようと思っても、むずかしい時があるのです。医療と経済とどちらが大事ということはなく、特にコロナの非常時などはタイヤの両軸になって回転するものですが、それでも、看護師や医師が資産形成に失敗しがちなのはそうした背景があります。

まとめ

つまり、価値観の違う二つの業界。医療とビジネスをいったりきたりすることになるのが、副業をはじめとした投資する医療者の現実です。ただでさえ、本業の看護師が忙しいのに、あなたはお金の勉強までできますか? もちろん、避けて通れないことです。しかし、いま看護師は非常に大変な時期です。焦って資産を失わないようにしましょう。くれぐれも、気を付けてください。

しかし、仕事が忙しくなりすぎると正しい判断ができなくなってしまうのも事実です。キャパを超えた働き方を続けていると、いつの間にか心身ともに燃え尽きてしまう可能性も少なくありません。

自分の身を守るためにも、無理のない働き方ができる職場を転職エージェントで探してみませんか。今すぐに転職するつもりはなくても、情報を集めておけばいざというときに行動しやすくなりますよ。

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