「コロナ感染症を減らす」と「医師と看護師の感染を防ぐ」はどちら?
今もなお医療者が戦い続けているコロナ感染症ですが、少しずつコロナ感染症患者が少しずつ減っているものの、まだ感染者は発生し続けています。研究者達が、治療薬・予防薬の開発に取り組んでいますが、医療者の誰もがこの予防薬を投与せずにコロナの治療を行っています。一般市民まで予防薬が回ってくるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
そんな中、医師や看護師は最前線でコロナと戦っています。コロナを収束に向かわせたいと思っているのは皆同じですが、そうするためには医師や看護師の感染を防ぐことが優先なのか、それともコロナ感染症を減らすことが優先なのか難しい問題です。コロナ感染症がここまで爆発的な感染症となるのは多くの人が予測していなかったでしょう。そのため、3月頃には卒業旅行に行った大学生やクラスターを起こしたり、飲み会などで多くの人数が飲食を共にしたりしたところでも、クラスターが発生しています。
また、患者や入居者のケアや看護を密に行っている施設や医療機関でもクラスターが発生しました。感染予防を行いたくても、予防するための物品が不足しているのは今もなお続いています。
コロナ感染症は減っている?
4月12日には743人でしたが徐々に減り、6月8日では33人となりました。減ったとはいえ歌舞伎町のホストクラブでクラスターが発生しているので、まだまだ予断を許さない状況と言えます。
治療薬、予防薬がない中、ここまで抑えることが出来たのは、緊急事態宣言中に日本在住の人々の多くが予防に徹し注意したからでしょう。
ですが、中には緊急時代宣言中にパチンコへ行き3密を取っている人もいます。
「自分はかからない」「自分は免疫をもっている」「別にコロナにかかっても構わない」という自分勝手な行動をとる人も中にはいます。そんな自分勝手な人がいることで、知らないうちにクラスターを発生させることにもなります。そして、医療従事者を危険な目に合わせる確率を高めているのです。
必ず、第二波が訪れるコロナ感染症。現在は減少していますが、いつまだ爆発的に感染者が増えてしまうのか解りません。そのため、まだまだ余裕がないのが現状です。
コロナ感染者を減らすのは
この先も、感染者数を増やさないようにするために、まずは感染予防を徹底する必要があります。密集・密接・密室を避け、人混みにはいかないようにすること。そして、マスクを着用しこまめに手を洗う事が大切です。これらをすることで、コロナ以外の感染症の対策になるだけではなく、インフルエンザの予防にも繋がります。
医師と看護師の感染症対策
そうならないようにするためには、医師と看護師がコロナに感染しないよう対策を立てることが必要です。どの医療機関でも感染症対策を立てそして実行しているが自分自身でも気を付けて感染症対策をしなければなりません。
防護関連用具や衛生資材が不足している問題
特に、耳の遠い患者や認知症患者や1人で日常生活動作を行えない患者に対しては接近し看護をしなければいけないのです。物品が不足していたとしても、看護を辞めることが出来ないため、ビニール袋やクリアファイルなどを活用し自分たちで物品を作成しているのが現在も続いています。
受注と生産の量が合わないことが物品不足となった理由です。物品が不足する最大なる問題は、医療者が十分な感染症対策を取れないという事です。物品不足の問題を解決しなければ、医師と看護師の感染症の対策を取れないだけではなく、医療や介護の現場でクラスターを発生させる要因にもなるため、コロナ感染症を増やしてしまうという悪循環になってしまいます。
まとめ
コロナ感染症を減らすことが、医師や看護師のコロナ感染リスクを下げ感染予防にも繋がります。医師や看護師を含め医療従事者皆が、コロナに感染したくないという思いを持っていますが、業務をこなさなければいけません。身勝手な行動をする人が一人でもいれば医療従事者のコロナ感染リスクはどんどん上がっていきます。
また、医療従事者が感染しないようにするための防護関連用具は現在も品薄状態は続いています。店ではマスクを目にする機会も増えてきたので、防護関連用具の品薄状態は改善されていると思われがちですが、フェイスシールド、ゴーグル、エプロンなど防護服はまだまだ数が少なく十分な量が行き届いていません。衣料品メーカー以外の会社も防護用具の制作に乗り出してくれたおかげで、少しはましにはなっていますが、第二波に備える分も含めまだまだ物品を揃えていく必要があります。
物品が揃わなければ、医師や看護師のコロナ感染症対策を行うことはできません。医療従事者自身の命を守るためにも物品の確保そして、感染症対策を皆が続けなければいけないのです。
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