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新人看護師と透析に関すること

新人看護師と透析に関すること

新人看護師の場合、自分の思い通りの配属になった人とそうではない人がいるでしょう。
希望でなくても透析室に配属になった以上は、透析について勉強していかなければいけません。
透析は他の診療科とは違うまた異なった大変さがあります。

透析とは?

腎臓の機能が正常の10%以下に低下した場合、自分の体では腎臓で老廃物の除去ができなくなった場合、機械を用いて血液を浄化します。これを透析と言います。
透析を行う場合には、透析をするのに耐える血管を確保するため静脈と動脈をつなぐ内シャントというものをつくります。

一度透析を始めると、腎移植をするか死ぬまで透析を続けなければいけません。透析をするのは高齢者だけではなく、中には若年層の人もいます。
そのため、午前中は透析を行い、その後出勤するという人も中にはいます。年齢に関係なく腎臓の機能が低下し医師が必要と診断した場合、透析をしなければいけませんが、途中でやめることができないので、患者としっかり話し合って透析を開始しなければいけません。

透析で働く看護師の仕事内容

透析で働く看護師の仕事内容
まずは、患者のバイタル測定と体重測定をします。その後、血管に穿刺し析用の血液回路を接続後、血液浄化を始めます。
血液浄化の時間は患者によって多少異なりますが約3時間程度かかります。透析中にも状態に変化がないか観察とバイタル測定を行います。いつもしている透析であっても、透析中は血圧低下などの急変リスクがありますので、気を抜かず、全身状態の観察を行う事が必要です。

透析中には全身状態の観察だけではなく、日常生活で困っていることはないのか、しっかりコミュニケーションをとっていく必要があります。そのためには、患者との人間関係の構築が必要です。
たとえ医療者だと解っていても、人間関係が構築されていない相手に対して、色んなことを話したり相談したりしようとは思いませんよね。
患者の気持ちに寄り添うためにもしっかりコミュニケーションをとりましょう。
その後、抜針し止血確認、バイタル測定や体重測定、気分不良などの異常がないか確認し終了となります。

透析看護をするときの注意点

①静脈に穿刺する場合は、ミスが許されない程厳しい視線があります。
それは、週に数回の穿刺を何年何十年としている患者にとって何回も穿刺に失敗されることは苦痛でしかありません。
新人であっても、患者からすれば同じ看護師に変わりはありませんので、ミスをしないよう練習を重ねる必要があります。

②全身状態の観察を怠らない。
これくらいなら大丈夫、何となく全身状態をみておけば良いというのは絶対にいけません。
もちろん、他の診療科でも全身状態の観察は必須ですが、透析中の患者状態は急変しやすく急激な血圧低下など起こる可能性があります。
異常の早期発見をするためにも、常に全身状態の観察を行う必要があります。

透析看護師の求められるスキル

透析看護師の求められるスキル
透析をしている患者の多くは、長年透析を行っている人、もしくはこれから長年透析を続けていかなければいけない人が数多くいます。
透析の回数は病状によって異なり、週に2回3時間程度で終わる人から週3回行う患者もいます。

透析をしている患者は食事制限、行動制限が多く通院のストレス、穿刺のストレスだけではなく日常生活でもたくさんの制限があります。
生活を送るだけでも苦痛でストレスが溜まりますが、誰にもこのストレスを吐き出せない人は看護師にぶちまける人も沢山います。

そのため、透析看護師には高いコミュニケーション能力が求められます。患者の苦痛を聞き、サポートすることが看護としてとても大切な事です。
新人看護師が透析で働く際には、まず患者との人間関係を構築していくことが必要といえるでしょう。

透析患者と関わるにあたって、精神を鍛えることが必須

何を言われてもめげない精神力がとても必要である透析看護。新人看護師からすれば患者から様々な罵声を浴びせられるのはとても辛いことです。
ですが、透析患者の多くが日常生活そして透析をすることへのストレスは計り知れないものです。看護師にしか、この気持ちを吐き出せないという患者も数多くいます。

この透析患者の気持ちを受け入れ対応するためには、精神を鍛えることが必須です。
はじめは、さまざまな事を言われて苦痛かもしれません。
ですが、受け流し対応できるようプリセプターの技術を見て習得してみてください。

透析で働く場合他の職場より給与が高いって本当?

透析で働く場合他の職場より給与が高いって本当?
看護師の中でも透析で勤務となった場合、給与が高めの設定というのをよく耳にするけど本当?と思う新人看護師の人もいると思います。

新人看護師の平均年収と比較していきましょう。
新人看護師の平均年収は389万、透析勤務の新人看護師の平均年収は440万円と透析勤務のほうが、少し平均年収が高いです。

ですが、病棟勤務の新人看護師の場合夜勤回数が少なく日勤が多いのです。
新人看護師は給料が低めですが、キャリアを重ねて夜勤回数が増えれば年収も上がっていきます。
それに比べて透析勤務は夜勤がなく日勤の職場が多いためキャリアを重ねてもあまり年収は上がりません。

まとめ

透析勤務になった新人看護師の方は、様々な気持ちを持ちながら勤務している人もいるでしょう。ですが、透析勤務になった以上は看護師として成長していかなければいけません。

透析看護では、全身状態の観察を常に行い異常の早期発見に努めなければいけません。また、穿刺をする場合にもミスを許されないため、一発で穿刺する技術が必要です。
これは、患者の苦痛を最小限に抑えるためだけではなく透析するために穿刺できる部位が限られているからです。そのため何回も穿刺することはできないのです。

そして、透析患者は食事制限をはじめ日常生活での制限が数多くあります。そのため生活しているだけでも、沢山の我慢をしなければいけないのでストレスがとても溜まっています。そのはけ口が、看護師となる場合が多いため、看護師のコミュニケーション能力と精神力の強さがとても重要となってきます。
新人看護師時代はとても大変で辛いかもしれませんが、一人前の透析看護師になるためにも乗り越えてください。

もし、配属先の職場環境や業務内容についていけないと感じたら、転職エージェントに相談してみてください。専門のコーディネーターがあなたの悩みをヒアリングし、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

自分一人では思い浮かばなかった解決策が見つかる場合もありますので、ぜひお気軽に問い合わせてみてください。

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