看護師は給料もらいすぎと思う人は64%!?実際給料って多いの?|看護師の生き抜く術を知る!|看護師専門の求人転職サイト【看護師ドットワークス】

看護師は給料もらいすぎと思う人は64%!?実際給料って多いの?

看護師は給料もらいすぎと思う人は64%!?実際給料って多いの?

看護師は給料をもらいすぎでしょうか?一方で、医師は給料をもらいすぎでしょうか?日本人の平均賃金が下がっていく中、看護師は給料をもらい過ぎという声が一部にあります。

実際どのぐらいの給与で、平均とはどの程度乖離していて、給料は多いと思っている看護師が多いのでしょうか。それとも少ないと思っている看護師が多いのでしょうか。

看護師の平均賃金は月30万円

厚生労働省が、賃金の基本統計調査を毎年出しています。
平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況

こちらお役所独特の非常に見にくいデータなのですが、大変貴重な情報となっています。なぜなら、産業別・地域別・役職別・学歴別・性別・雇用形態別の賃金の分布がわかるからです。

厚生労働省の元データを読み解くのは困難なので、看護師ドットワークスで独自に解析したところ、看護師の平均給与は30万円と読み解くことができました。

ただ、賞与はここに含まれていないので、80万円の年間賞与を込にすると、年収440万円となります。

これはあくまで正看護師で、准看護師、看護師補助となるに従って、やや下がる傾向があるのは仕方のないことです。

同じ計算式に医師をあてはめてみると、給与85万円、賞与90万円で平均年収は1,110万円となります。年収1,000万円を超えるのですから、医師は高収入といってもいいのではないでしょうか。

もらい過ぎだと思う人は64%

もらい過ぎだと思う人は64%
では、こちらも看護師ドットワークスで今度は独自調査を実施しました。それによると、看護師が給与もらいすぎだと考える人は全体の64%存在します。

しかし、肝心のナース本人に聞いてみたところ、もらい過ぎだと考える人はわずか12%。一般の人と医療職の間に大きな乖離がみられました。

他にも、「看護師は、医師が給与をもらいすぎだと考えますか?」「医師は、看護師が給与をもらい過ぎだと考えますか?」などのアンケートを準備していましたが、いたずらに分断を招くだけなので今回は公表しないこととします。

実際、もらい過ぎなのでしょうか?同僚の話を聞いてみると、

「夜勤で体調はフラフラ、肌はボロボロ。もらいすぎなんてありえない」
「給料少なすぎる。医師の半分もいってない。」
「仕事がしんどすぎて、ストレス解消にお金を使っちゃうから、手残りは事務の友達と大差ない」

などの意見がみられました。どの仕事も大変で責任があり、同時にやりがいと愚痴が混在するものではあるものの、看護師の仕事はとりわけハードであることがわかります。

日本人の平均年収は420万円

一方で、国税庁も平均収入を出しています。こちらは申告書ベースなので厚生労働省とは違うアプローチで取られた統計となります。

国税庁によると、日本人で雇用されている人の平均賃金は420万円となりました。奇遇にも、看護師の年収とはほぼ同じです。

しかし、これには平均のトリックがあり、実は男性521万円、女性276万円となっているのです。これは日本でキャリアを積むのにおいて、女性のキャリア構築がいかに難しいかを示唆しています。

男性が521万円、看護師が430万円、女性が276万円。

こう並べてみると、女性看護師は、医療職以外のお仕事をされている方より賃金は高くなっています。しかし、男性会社員よりは100万円近く下になりますので、専門職でありながら、看護師はあまり給与をもらっていないと判断できる材料になるのではないでしょうか。

女性の平均と比べたら高い。男性の平均と比べたら低い。ようは、どこを自分の基準とするかであり、「もらいすぎ」と考える人が、男性か女性かによっても、印象は大きく異なることがわかります。

薄給ではないのになぜ求人が多いの?

では、看護師の給与の位置づけがわかったところで、なぜ決して悪い給料ではない看護師の仕事が、いつも求人が出ているのでしょうか?

転職サイトにもたくさんのナース求人が出ていますし、インターネット上にもハローワークにも、多くの求人が掲載されています。

それは、日本が少子高齢化に傾いて、医療を必要とする人が非常に増えていることも関係しています。

現に看護師の数は右肩上がりで増えており、多くの新人看護師がデビューしたり、育休から復帰したり、パートナーの転勤等で再就職したりなどの理由で復帰する方も大勢おられます。

しかし、それでも看護師が足りないと国も厚生労働省もいっており、人材補給に追いつかないスピードで高齢化が進行しているのです。

求人はじっくり選ぼう

これはある意味でチャンスです。インターネットには色々な意見が書き込まれますので、「看護師の転職サイトは見ないほうがいい」という意見もあります。理由としては、ハローワークのほうがコストを抑えた求人ができるから、という雇用主側の事情です。

しかし、求人を選べるという点では、またスマートフォンから完結した仕事探しができるということは、忙しいナースにとっては大きなアドバンテージ(利点)ではないでしょうか。行き帰りの通勤電車の中で、ちょっとした休憩中に、トイレの中ででも

「あ、転職したい」

と思ったときに、仕事を選べるのはナースならではの利点です。ぜひ、仕事を選ぶという姿勢で取り組んでみてください。

最後に

給与が高いか低いかという点においては、見る人が男性か女性かによっても異なることがわかりました。実際、平均年収は430万円と、決して薄給の低賃金ではありません。むしろ、日本人全体で見ると平均的です。

しかし、ストレスが過剰でオーバーワーク気味であり、リフレッシュにお金がかかるので貯金ができないという隠れた問題なども存在します。当コラムではそうしたナース的社会問題にも取り組んで行きたく思っています。

看護師が給料もらい過ぎと世間から思われているのは、まだまだ看護師の仕事が一般に正確に伝わっていないからだと考えられます。注射して、ベッドシーツを交換して、ぐらいであとは医師の後ろでニコニコしているというイメージなのかもしれません。

しかし、看護師の仕事は実際にはそうではなく、ハードな側面があることは事実です。とても気力と体力と胆力を使い、なおかつ専門職であるからこそ、報酬面ではもっともっと、要求していってもいいのではないでしょうか。

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