8年も働いているのに、なぜ給料が上がらないのでしょうか?|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

8年も働いているのに、なぜ給料が上がらないのでしょうか?

8年目看護師、総合病院消化器内科病棟勤務、転職経験なし

総合病院で働いている8年目看護師です。8年も働いているのに給料がまったく上がりません。毎日頑張って働いて、新人教育や病棟のチームリーダーなど責任の重い仕事も任されているのに、新人看護師の給料とほぼ変わりません。

病棟の主任の給料を聞いても、私の給料と大差はなく、主任だから夜勤が少ない月もあり、夜勤手当がなかったら私より給料が低いこともあると言っていました。

師長まで昇任すると、給料が上がるみたいですが、役職のない看護師の給料って上がらないものなのでしょうか?私の能力が低いだけなのか、職場の昇給率が悪いのか。

私と同じぐらいの経験年数の看護師さんは、給料いくらぐらい貰っているのでしょうか?

看護師の転職お悩み相談の質問

看護師の給料って本当に昇給率低いですよね。私も国立病院で6年間働いていましたが、給料はまったく上がりませんでした。看護師は初任給が高いから高給取りというイメージをもたれがちですが、実際のところ数年後には会社員の給料に追い抜かれているということは、よくある話です。

給料は上がらないのに責任のある仕事を任される、さらに新人看護師と同じ給料では、何のために頑張って働いているのか、やる気もなくなってしまいます。働くモチベーションを保つためにも、仕事内容に見合った給料がほしいですよね。質問者さんと同じお悩みをもっている方は多いのではないでしょうか。

今回は、看護師の給料が上がらない理由と給料を上げる方法をご紹介します。

看護師の給料が上がらない理由

なぜ、看護師の給料は上がらないのでしょうか。その理由は大きく分けてこの2つです。

・看護師という職種
・病院側の問題

それぞれ詳しく解説していきます。

看護師という職種

病院内の看護師職員の数は多く、役職に付きづらく、昇進のチャンスが少ないということが原因のひとつといえるでしょう。また、看護師が昇進するには、長い間同じ病院で務め、経験年数を積まなければなりません。

看護師の役職には、看護部長、副看護部長、看護師長、副看護師長、看護主任などがあります。役職のない看護師がまず目指すところは看護主任ですが、一般的に看護主任になるためには、約10年前後の経験が必要だといわれています。

また、経験を積んだからといって、必ず昇進できるとは限りません。看護主任としての必要なスキル、高いコミュニケーション能力やマネジメント能力、管理職としての適性がともなっていなければ、数多くいる看護師の中から選ばれることは難しいでしょう。

さらに悲しいことに、看護主任になっても、管理職手当はつきますが、基本給が高くなることはほとんどありません。

日本看護協会によると、主任相当職の基本月給額は、32万7,143円(平均年齢50.1歳)と報告されています。

看護師全体の基本月給の平均は、33万円~35万円だといわれているので、看護主任になったからといって、給料が上がらない、さらに夜勤をする回数が減るので給料が下がることも珍しくありません。

引用:2012年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査 報告書(日本看護協会)

病院側の問題

看護師の給料が上がらない理由のひとつとして、病院側の問題もあります。病院の経営状態が良くない場合、給料が上がらないどころか、ボーナス削減の可能性もあるでしょう。

また日本看護協会の調査によると、勤務する病院や施設によって、昇給率が異なっています。設置主体別の勤続10年目(31歳~32歳)の非管理職看護師の基本給与額を見ていきましょう。

・国:25万7,664円
・公立:26万7,539円
・公的医療機関:26万4,676円
・社会保険団体:27万6,093円
・公益法人:24万5,060円
・医療法人・個人:23万2,020円
・その他法人:25万1,361円

引用:看護師の給与データ(2018年版)(日本看護協会)

どの設置主体も大卒新人看護師の給与は20万円~21万円で、すべての医療機関で基本給与は上がっていますが、昇給金額に差があることがわかります。給料が上がらないと悩んでいる人は、病院の設置主体を再度確認してみてもよいかもしれません。

看護師の給料を上げる方法

では、看護師の給料を上げるためには、どのような方法があるのでしょうか。

転職する

現職場で給料が上がらない場合、転職するのが一番手っ取り早く給料を上げる方法になります。

前項でお伝えした、昇給率の高い病院へ転職する、または自由診療を取り入れている病院やクリニック(美容外科や婦人科など)への転職がいいでしょう。とくに、自由診療を取り入れている場合、夜勤なしでも給与水準が高い場合が多いのでおすすめです。

給料アップを目的に転職する場合は、給料や病院の経営状態も必ずチェックしておきましょう。

管理職を目指す

現職場の環境が良くて、出来れば転職をしたくない、けれど給料は上げたいという人は、管理職を目指してみてはいかがでしょうか。看護主任では給料アップの期待はできませんが、看護師長や看護部長にまでなると、大幅に給料がアップします。

看護師長の平均基本給は約37万円、看護部長の平均基本給は約42万円です。すぐに給料を上げることはできませんが、管理職になると確実に給料が上がります。退職金への期待もできるので、長いスパンで見ると良い方法ではないでしょうか。

手当がつく資格を取得

認定看護師や専門看護師として働くことで、病院によっては資格手当がつく場合があります。少しでも給料を上げたい人は資格取得を考えてみましょう。また資格を取得することで、自身の看護師としてのスキルアップ、キャリアアップにもつながります。

ただ、認定看護師や専門看護師の資格手当は月に5,000円前後と高額ではなく、手当がつかない病院もあるので、大幅な給料アップは残念ながら期待できません。

まとめ

高給取りといわれている看護師。初任給を見るとたしかに高給かもしれませんが、実際は昇給率が悪く、給料が上がらないと悩んでいる看護師の方は少なくありません。看護師の給料を上げる方法は、以下の3つです。

・転職する
・管理職になる
・資格を取得する

早く給料を上げたいなら転職、長期的に考えてキャリアアップや給料アップを求めるなら管理職がおすすめです。このように、給料を上げるためには、なんらかのアクションが必要です。いまの現状を変えるために、思い切って行動に移してみませんか。

希望する条件の職場に転職するためには、早い段階から情報を集め、転職の準備をしておくことをおすすめしています。

働きながら転職の準備をしたい看護師さんのために、転職コーディネーターが転職活動のサポートをしてくれますよ。ぜひお気軽にご相談ください。

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