認定看護師と専門看護師。あなたに合うキャリアアップは?|看護師のお仕事を知る【看護師ドットワークス】

看護師・ナースのキャリアアップ方法

認定看護師と専門看護師。キャリアアップの方法とは?

認定看護師と専門看護師。キャリアアップの方法とは?

キャリアアップを考えましょう。
新人看護師時代を頑張って過ごし、看護師として数年経った頃に次のキャリアアップを意識し始めます。その時に誰もが一度は調べたるのが、“認定看護師と専門看護師” という存在です。

この2つの資格を正しく理解していますか?

認定看護師と専門看護師は、専門分野も違えば役割も仕事も全く違います。似ている印象がありますが、全く別物だと考えてください。

ここでは、認定看護師と専門看護師の違い、そして資格の取り方について詳しく説明していきます。

認定看護師と専門看護師の違いとは?

認定看護師と専門看護師の違いとは?

まず、認定看護師と専門看護師という言葉の意味から。

認定看護師:臨床現場におけるエキスパート
専門看護師:看護ケアのエキスパート

という位置付けになります。もう少し具体的にします。

臨床現場で、集中的に高い知識と技術を提供できるのが認定看護師になります。
患者さんの直接ケアにとどまらず、医療者全体を見て連携をするのが専門看護師になります。なんとなく理解できたと思いますが、そもそも、なぜこのような看護師が必要になったのか説明しますね。

医療は日進月歩と言われているように、医療の高度化や専門分野が急速に発展してきています。

「看護師の学習に終わりはない。日々勉強あるのみ。」

と言われているように、次々と新しい治療法、それに伴う看護の拡大があります。
看護師として、患者さんの安全・安楽を追求していくと、そこには専門的な看護が必要と感じるようになっていきます。

このような声が徐々に強くなり、 “看護ケアの広がりと看護の質の向上”を目的として、日本看護協会により認定看護師と専門看護師が作られました。

ただ、資格取得条件から圧倒的に多いのは認定看護師です。
なぜ、専門看護師が少ないのでしょうか。それは、受験条件が大きく影響しているので、一つ一つ説明していきますね。

認定看護師になるためには?

認定看護師になるためには?

認定看護師と言っても、“21の分野”があります。

・救急看護
・皮膚・排泄ケア
・緩和ケア

と様々な分野があります。
全てを書くと見づらくなるので、ここでは省略します。

大事なのは、 “何に興味を持ち、認定看護師になりたいのか”という明確な理由です。
ここがない状態で、

「なんとなく資格を持っていたほうが良い。」

という理由で認定看護師を目指すのは、辞めておいたほうが良いでしょう。
というのも、認定看護師を目指すと、その分野においてエキスパート看護師になるので、中途半端な気持ちでは続けられないのです。

では、それを理解した上で認定看護師を目指すためには、どうしたら良いのかを説明します。

まず、いくつかの条件をクリアするところから始まります。

条件は、

・看護師資格を有する
・看護師経験年数が5年以上。さらに、資格を取りたい専門分野は3年以上
・認定看護師教育課程で半年間学ぶ
・認定看護師認定審査を合格する

というように、難しそうな条件が揃っているように見えますが、目標が定まっていればクリアできる条件です。

なので、 “自分がどの看護分野を極めたいと思うのか”明確にする必要が出てきます。そして、あなたはひとつ疑問に思っているかもしれません。

「認定看護師教育課程?どこで受ければ良いのだろう・・・」

こう感じる人も多いでしょう。

先ほどから何度か伝えていますが、どの看護分野にするかによって教育を受けられる教育機関というのが異なるのです。あなたが受けたい教育機関を探し始めると気づきますが、まだまだ認定看護師教育課程を受けることができる場所は少ないです。そのため、地域によって半年以上は教育を受けるために引越しをする必要も出てくるぐらいです。

大事な点がもう一つあります。“病院側の理解”です。
半年以上も病院の実務を離れるわけですから、理解がなければ行くことすらできません。

「認定看護師を目指す」

という強い志を持った時には、早めに師長に相談することをオススメします。

そして気になるのが、給料ですよね。これは一概には言えませんが、出張や給与を全額支給または一部支給という形がほとんどです。ボーナスにおいても同じように扱われることが多いので、働いている病院に早めに確認しておいたほうが良いでしょう。

もし、働いている病院の規模が小さい、または認定看護師を受け入れる体制がないのであれば、“教育支援制度がある病院”にキャリアアップを含めて検討する余地はあります。と言っても、一人で認定看護師を受けさせてくれる病院を探すのは大変です。こういう時に利用したほうが良いのが、人材派遣会社になります。

当サイトでは、看護師のニーズに答えられるようにさまざまな多くの情報を得ています。
当然、あなたが住んでいる地域の病院で、認定看護師を目指す人を受け入れてくれる体制がある病院の情報も入手しています。いつでも相談は無料なので、迷った時には一度頼ってください。

専門看護師になるためには?

専門看護師になるためには?

専門看護師も認定看護師と同じように、専門分野がいくつもあります。専門看護師は11分野に分かれており、

・がん看護
・老人看護
・慢性疾患看護

というような看護が11分野あります。

では、あなたが専門看護師を目指す上で、必要な条件というのがいくつかあるので、覚えておきましょう。

専門看護師の条件は、

・看護師免許を有している
・看護系大学院修士課程修了
・日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準をクリアする
・看護師経験5年以上、3年以上は専門看護分野であること
・認定審査
・5年ごとに実績や業績を報告し、書類審査で更新をする

という条件が揃っています。

認定看護師の条件より厳しいのが理解できます。

日本看護協会より、

・実践
・相談
・調整
・倫理調整
・教育
・研究

と6つの役割が提示されています。つまり、認定看護師の実践にプラスして全体を専門的に看護する、管理する能力まですべて役割として担うと含んでいます。

さて、色々な条件を書きましたが、一番気になるのが「大学院の修士課程って何?何年通わないといけないの?」という疑問です。

看護系大学を4年間+修士課程2年 合計6年間が最短のコースになります。認定看護師とは違い、受けられる教育機関は大学院です。当然、認定看護師と同様に、大学院の中でも受けられる専門分野は異なります。調べてみるとわかりますが、大学院によって受けられる教育分野は大きく変化します。

ここで一つ確認してもらいたいことがあります。認定看護師と同じように、“働きながら資格取得を頑張らなければいけないことが多い“ ということになります。認定看護師の場合は、半年間で専門看護師と比較すると短く許容範囲も広がると思います。ですが、専門看護師となれば最低でも2年間必要になります。働きながら大学院に通う看護師を見ていますが、忙しい毎日を送っています。

ただ、私が知っている看護師には

・研修や勉強のための休暇が優遇されている
・休暇中の給与も保証
・必要な費用も一部負担

というように、病院側のサポートがあるのです。臨床現場で働く看護師として思うのは、一人で何もかも頑張るは正直大変です。

「病院側もサポートしてくれている。頑張らないと。」

こう思うだけでも、モチベーション維持には最適です。

専門看護師を取るためのステップアップとして転職を少しでも考えているのであれば、一度相談してみるのをオススメします。
直接電話で相談することで、あなたが住んでいる地域の病院情報を無料で受け取れますし、何より今後どのように行動をしたら良いのかヒントを得ることができるからです。

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