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よく聞く「チーム医療」って何?看護師の役割は?

よく聞く「チーム医療」って何?看護師の役割は?

「チーム医療」という言葉を現場で聞く機会が増えてきました。なんとなく、多職種が連携して医療を提供するものだと理解しながらも、実際にどのように機能しているのかわからない方も多いのではないでしょうか。

近年、日本では高齢者の増加を受けて、地域包括ケアシステムが推進されはじめました。そのため、これまで以上にチーム医療が重要視されるようになると予想されます。医療と介護、病院と地域の密な連携にはチーム医療が不可欠です。

そこで今回はチーム医療と看護師の役割についてなどをご説明します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

「チーム医療」とは?

「チーム医療」とは?
チーム医療とは、医師をはじめとした医療従事者がそれぞれの専門性を発揮し、協力し合って患者さんにその人らしい生活を実現させるための仕組みです。看護師は、チーム医療を支える医療従事者としての役割を担います。

なぜ、チーム医療が重視されだしているのでしょうか。それは、患者さんのQOLを高めるための医療を提供し、複雑化していく医療を効率化して医療従事者の負担を軽減するためです。

現場で実際に行われているチーム医療をご紹介します。

患者さん中心の医療

従来の医療と異なり、患者さんは受け身ではなく主体性をもって治療に取り組む姿勢が求められます。医療の専門知識や技術を用いた治療は医療従事者が提供しますが、治療の方向性を理解した上での意思決定は患者さん自身で行わなければなりません。

医療技術の進歩により、患者さんのもつ選択肢が以前よりも増えました。よって、患者さん自身の「何を重視したいか」「どう在りたいか」、という希望を明らかにする必要性が高まっています。

「病気になったら医者の言うことに従うのみ」、という時代が終わりつつあるのかもしれません。

高い専門性を発揮する

医療の高度化、細分化に伴い、医療従事者が専門性を発揮することで、より幅広い患者さんのニーズに応えられるようになりました。同じ職種であっても、専門性の違いにより患者さんに異なった角度からのアプローチが可能です。

たとえば、同じ看護師であっても緩和ケア、WOC、認知症ケアなどの専門領域がありますよね。それぞれの専門性を組み合わせることで、患者さんのQOLを高めることができます。

情報共有による質の高い医療の提供

それぞれの医療従事者が高い専門性を発揮するには、情報共有が欠かせません。なぜなら、患者さんのニーズが把握できていないと、どのように介入すべきかわからないからです。

また、患者さん自身も自分のニーズについて気がついていない場合も少なくありません。したがって、医療従事者は医療を提供しながら患者さんのニーズを探り、チームで共有していく必要があります。

医療機関と地域をスムーズにつなぐ

地域包括ケアシステムの推進により、医療機関と地域により密接な連携が求められるようになりました。入院中から、退院後の生活を見据えての準備が必要となり、医療機関から地域への情報提供が求められます。

反対に地域から医療機関への情報提供も必要です。自分の働く部署内だけで医療を完結させるのではなく、患者さんの退院後の生活も見据えた医療や情報の提供をしていかなければなりません。

チーム医療における看護師の役割とは?

チーム医療における看護師の役割とは?
では、チーム医療において看護師はどのような役割を担うのでしょうか。看護師の主な役割は、以下のふたつです。

① 患者さんとコミュニケーションを取りニーズを引き出す
② 他職種からの意見を取り入れたケアの実践

ひとつずつ順番に見ていきましょう。

患者さんとコミュニケーションを取りニーズを引き出す

看護師は入院中の患者さんと最も多くの時間、回数のコミュニケーションを取る職業です。それゆえに、患者さんがどのようなことに困っているのか、あるいは気がついていないリスクがあるのかを把握しやすいといえます。

患者さんから引き出されたニーズは、チームで共有し専門職が介入していきます。看護師は患者さんにルーティンのケアを提供するだけでなく、チーム医療の視点を持った観察をしていかなければなりません。

他職種からの意見を取り入れたケアの実践

患者さんのニーズに応じて他職種の介入が行われた際に、看護師にもベッドサイドで実施できることを提案される場合があります。たとえば、理学療法士が実施するリハビリの一部をベッドサイドでも毎日実践する、などです。

他職種が患者さんに直接ケアをする時間は少ないため、看護師の協力が欠かせません。他職種にケアや観察のポイントを確認し、患者さんのニーズを満たしていく役割が求められます。

チーム医療に関わるさまざまな専門職と看護師の関わり方

チーム医療に関わるさまざまな専門職と看護師の関わり方
チーム医療には、医師や看護師だけでなく非常に多くの医療従事者が関わっています。しかし、直接関わる職種以外はあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。

効果的にチーム医療を活用するには、それぞれの専門職の特徴を知らなければなりません。チーム医療に関わる各職種の特徴と看護師としての関わり方を見ていきましょう。

①医師

医師は主に診察や診断、治療方針の決定を行う職業です。チーム全体に指示を出すことが多く、チーム医療の中心としての役割を担います。また、患者さんやご家族への病状の説明、意思決定のための情報提供も、医師の大切な役割です。

患者さんの症状や希望に応じて、必要な処置や治療を判断します。そのため、看護師は患者さんにケアを提供しながら、症状や病状の変化となるサインを観察し、医師へタイムリーに報告することが必要になります。

医師も毎日受け持ち患者さんの診察を行うとはいえ、実際にベッドサイドで過ごす時間は限られているからです。

②医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーは患者さんを経済面や社会福祉の面からサポートする職業です。社会資源について精通しており、病院内外を問わず患者さんを幅広くサポートします。

患者さんの悩みは身体症状だけではありません。生活していくためのお金や仕事など、さまざまな悩みを抱えており、医療ソーシャルワーカーは退院支援や社会復帰の窓口となります。

入院中から医療ソーシャルワーカーと患者さんは面談し、退院後の生活を見据えた準備をしていきます。患者さんは自覚しているニーズを医療ソーシャルワーカーに伝えることはできますが、自覚していないニーズには対応できません。

そこで、看護師は患者さんの病状やADLをアセスメントし、退院後の生活に必要な支援を医療ソーシャルワーカーに相談する役割が求められます。入院中の患者さんの様子だけでなく、退院後の生活を見据えた観察が必要です。

③理学療法士・作業療法士

理学療法士・作業療法士はそれぞれリハビリを専門とし、患者さんの自立を支援する職業です。理学療法士は主に運動機能回復のサポートを行い、作業療法士は主に応用動作や精神活動の回復をサポートします。

医療機関によってはどちらか片方しかいない場合もあり、可能な範囲で兼任することもあるでしょう。看護師は患者さんの入院生活を観察し、どのような場面で不便を感じているかを理学療法士・作業療法士に伝える役割が求められます。

リハビリは決められた時間だけ行っても、最大限の効果を発揮できません。しかし、理学療法士・作業療法士が実際に患者さんと関われる時間は決まっています。そこで、看護師もベッドサイドで行えるリハビリを実施し、リハビリの効果の最大化を図る必要があります。

④薬剤師

薬剤師は薬の調合・供給をしたり、服薬指導を行ったりする職業です。基本的には医師の処方箋に従って処方を行いますが、薬が正しく効果を発揮し安全性を保てるように情報提供を行います。

薬剤師にできる相談の例としては、「薬の数を減らしたい」「薬が飲みにくい」などが挙げられます。不要な薬を減らせないか医師に提案したり、飲みやすいように剤形を変更したりできるかもしれません。

加えて、飲み忘れがある患者さんに対しては、一包化や内服カレンダーの提案、内服タイミングの相談なども可能です。看護師は患者さんの普段の服薬状況をよく観察し、訴えを聞いて薬剤師に相談してみましょう。

⑤管理栄養士

管理栄養士は患者さんの栄養状態の維持・改善や、退院後の生活を見据えた食事指導などを行う職業です。患者さんにとって食事は、栄養や水分を摂取するだけではなく、生きる楽しみそのものだといえます。

そのため、看護師は管理栄養士と協力して、患者さんの食のニーズを満たしていかなければなりません。食に対する思いや生活背景は患者さんごとに異なりますので、丁寧なヒアリングが必要です。

そして、疾患の悪化を防ぐための食事制限をしている患者さんに関しては、退院後も制限を継続しなければなりません。家族も含めた食事指導を通して、退院後の食生活の再構築を支援していきます。

他職種連携のポイント

他職種連携のポイント
チーム医療をうまく機能させるポイントは「他職種連携」です。他職種連携がうまくいけば、患者さんの問題に対して、チームで取り組むことができます。しかし、多職種と言っても相手は一人の人間であり、連携には適切なコミュニケーションが求められます。

同じ医療従事者と言っても、看護師と他職種では業務内容も違えば、職業ごとの価値観も同じではありません。具体的にどのような点に気をつけると他職種連携がうまくいくか見ていきましょう。

①患者さんのニーズを把握し正しく他職種へ伝える

まずは、チーム医療における看護師の役割である患者さんのニーズを正しく把握し、多職種に伝えるのが基本です。「正しく伝える」には、客観的情報や主観的情報、そして看護師としての意見を分けて伝えることを心がけるとよいでしょう。

あくまでチーム医療をうまく機能させることが目的です。なので、患者さんのニーズを満たすのに関係のないことは、できるだけ控えた方がよいかもしれません。

②看護師としてできることを確認する

患者さんのニーズに合わせて専門職に情報提供をした後は、看護師としてできることがないか必ず確認しましょう。他職種に丸投げの姿勢は快く思われませんし、ベッドサイドでケアをする看護師の協力が得られると心強いと思われますよ。

しかし、連携する際に多職種の専門的な知識や技術に理解が追い付かないこともあると思います。そのような場合には、具体的なケアや観察のポイントまで聞いて、経過を報告して相談してくとうまくいきますよ。

③職種ごとの視点や価値観の違いを理解する姿勢をもつ

職種によって視点や価値観はまったく異なるものであり、相手を理解する姿勢をもつのが大切です。たとえば、トイレ介助の場面ひとつ取ってみても、患者さんの安全・安楽を重視したい看護師と、離床を促したいリハビリ専門職とでは意見が異なる場合があります。

患者さんをよりよい方向に導くためには、看護師と他職種の視点や価値観の違いの理解が欠かせません。意見が食い違う場合には、相手の立場に立って理解していきましょう。

2025年問題を目前に控えた今こそチーム医療が重要視される

2025年問題を目前に控えた今こそチーム医療が重要視される
団塊の世代が後期高齢者(75歳)となる、いわゆる「2025年問題」を目前とし、チーム医療が重要視されはじめました。これからは医療と介護、医療機関と地域がより密接に連携し、協力し合わないと医療資源の不足を乗り越えられません。

そして、看護師の活躍の場も地域包括ケアの推進により、病院にとどまらず地域に広がっています。看護師はチーム医療の中でも、患者のケアをしながら多職種へ情報を届ける役割をもつため、より幅広い視点が求められるようになると予想されます。

ぜひ、看護師の業務だけでなく、多職種を意識しチーム医療の最大限活用できるように意識してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はチーム医療について説明し、多職種連携の例をご紹介しました。チーム医療は患者さんによりよい医療提供するとともに、2025年問題を乗り切るために欠かせません。普段の業務でかかわりの深い職種の理解からはじめてみるとよいかもしれませんよ。

看護師ドットワークスでは、病院だけでなく地域での活動も視野に入れた転職を考える看護師さんを支援しています。看護と同様に転職には情報収集が欠かせません。私たちがもつ、医療機関の情報をぜひご活用ください。

また、転職を成功させるポイントのひとつが、転職者と転職先のニーズをマッチさせることです。転職コーディネーターとの面談を通して、あなたのニーズにマッチしたお仕事を探してみませんか。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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