人を巻き込んでチームを動かす看護師が実践する3つの原則とは?|看護師の生き抜く術を知る!|看護師専門の求人転職サイト【看護師ドットワークス】

人を巻き込んでチームを動かす看護師が実践する3つの原則とは?

人を巻き込んでチームを動かす看護師が実践する3つの原則とは?

看護師の仕事において自分一人で完結できるものはありません。
新人看護師であろうとベテラン看護師であろうと人を巻き込みチームを動かす力は必要です。
あなたが影響力を発揮し看護チームを動かすことができれば業務はよりスムーズかつ安全に進みます。
今回はデール・カーネギー著「人を動かす」を参考に看護師にとっての人を動かす能力について説明しますので、是非参考にしてみて下さい。

「人を動かす」とは?人を動かす能力は看護師には欠かせない能力

「人を動かす」とは?人を動かす能力は看護師には欠かせない能力
デール・カーネギーはアメリカの評論家であり多数のベストセラー本を作成した作家でもあります。
カーネギーの著書「人を動かす」は仕事における人間関係をスムーズにするポイントが書かれている世界的ベストセラー本です。
医療職の中でも特に高いチームワークを要求される看護師にとって人を動かす能力は欠かせません。

例えば、誰かが病棟会やカンファレンスで業務改善の提案をした場面を想像してみて下さい。
業務改善が大切なことであるのは言うまでもありません。
適切に取り組めば業務効率をアップさせ、医療事故を減らす効果が期待できます。
しかし、正論でメリットのある提案だったとしても、期待通りに人が動く場面とそうならない場面に分かれますよね。
提案どおりに人が動くかどうかは言っていることの正当性だけでは決まりません。
「誰が言っているのか」そして「どのように伝えているのか」がとても重要です。

「人を動かす」はビジネス全般に通ずる本であり、看護師のとっても非常に大切な原則が書かれています。
人を動かすための3原則を押さえていきましょう。

原則①相手を批判しない

原則①相手を批判しない
まずは相手の批判をしないことを心がけましょう。
批判とは人の悪い点を評価してそのまま伝えることです。
目の前にいる相手だけでなく、その場にいない人を批判する言動もNG。
批判をされた人は批判した人に対して心の壁を作ってしまいます。
「私が間違っていた」と素直に心から認められる人間はまずいないと考えましょう。
仕事でのコミュニケーションですので、その場では反省する態度を取る人は多いですが内心では反抗心を抱いているものです。
反抗心を抱いた相手の意見はたとえ正論であっても素直には受け入れられません。

あなたの職場にも人の批判ばかりしている看護師はいませんか。
批判ばかりする看護師がしっかり仕事をしない人であれば人を動かす力がないのはある意味当然かもしれません。
しかし、バリバリと仕事をする看護師であっても人の批判ばかりしていると周囲の反感を買って意見が通らなくなってしまうのです。
また、目の前の人に面と向かって批判をする人よりも、その場にいない人を批判する方がより反感を買いやすいので注意しましょう。

「相手の間違いを指摘してはいけないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
もちろん間違った行動をそのまま放置していてはいけません。
間違いを指摘する際は相手の立場に立って顔を潰さないような配慮が必要です。
人前で指摘することはせず、否定も命令もしない言葉使いで適切な行動を促しましょう。

批判をしない人は他人から反感や警戒心を抱かれにくいものです。
人を動かす看護師になるための下地として実践していきましょう。

原則②スタッフの良いところを見つけて褒める

原則②スタッフの良いところを見つけて褒める
患者指導の一環で患者さんの良いところを積極的に見つけて褒める事ができる看護師は多いでしょう。
しかし、褒める相手がスタッフに変わると途端にできなくなってしまう看護師が多いものです。
人を動かす看護師になるにはスタッフの良いところを見つけて褒める習慣を身に着けましょう。

新人教育においての褒める習慣の大切さは多くの看護師が理解していると思います。
実際のところ、厚生労働省の新人看護師を対象にした調査では離職理由で「個々の看護職員を「認める」「ほめる」ことが少ない職場風土」が上位です。

引用:新人看護職員研修の現状について(厚生労働省)

人は褒められると自己肯定感が高まり、「私のことをよく見てくれている」と褒めてくれた相手へ信頼感を持ちます。
褒めた相手との関係も良好になります。
自己肯定感が高まった看護師はとても行動的です。
何かの提案に巻き込みたい時には大きな力になってくれるでしょう。

しかし、面と向かってスタッフを褒めるのが苦手という方も多いはずです。
そのような方は「その場にいないスタッフを褒める」これを実践してみて下さい。
その場にいない人を批判する行為はNGですが、褒める場合は面と向かって褒めるよりも効果的です。
看護師は噂話が好きな人が多いので、その場にいない人を褒めるとすぐに本人にも伝わります。
誰でも「主任が記録が丁寧だと褒めていたよ」などと言われると嬉しくなりますよね。

後輩看護師を褒めることは自然にできるかもしれません。
先輩看護師や上司に対しては褒めるというよりは行動に対して感謝の気持ちを伝えると自然です。
「指示確認ありがとうございます。〇〇さんがリーダーだと安心して動けます。」このように感謝の言葉に変換してみましょう。

原則③重要感を持たせる

原則③重要感を持たせる
重要感とは自分が職場にとって必要とされる看護師であると自覚することです。
重要感が満たされると人は自分から行動するようになります。
チームのために自分ができることを考えるようにもなりますので人を動かす看護師にとって心強い味方です。
重要感は新人看護師の離職を防ぐという観点でも大切な要素であるとの指摘もあります。

引用:新卒看護師の職業継続意識に影響を与えた体験(日看管会誌)

マズロー欲求階層説の第3段階「社会的欲求」によれば職場で存在を認められることは人間の基本的欲求の一つです。
重要感を持たせるには相手の話に熱心に耳を傾け繰り返し仕事の役割を説明する必要があります。
新人看護師であろうとベテラン看護師であろうと何かしら病棟での役割を与え、仕事の意味合いを理解させていきましょう。

まとめ

提案に乗ってもらったり協力してもらったりしたい時に人を巻き込んでチームを動かす力が必要です。
人は理屈よりも感情で動く生き物だと言われています。
日頃から人を動かすための下地を作っておくことがポイントです。
今回ご紹介したカーネギー著「人を動かす」の3つの原則を普段から実施し、必要に応じて人を動かす影響力を持つ看護師を目指してみましょう。

磨いたスキルや技術を活かせる職場を探している方は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。専門のコーディネーターが、あなたのニーズに最適な転職先を複数紹介してくれますよ。ぜひ、お気軽に問い合わせてみてください。

この記事を読んでいる方は以下の記事も見ています

トップ
看護師向け転職エージェントランキング