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持続可能な開発目標(SDGs)とは?看護師にできることを解説!

持続可能な開発目標(SDGs)とは?看護師にできることを解説!

日本で「SDGs」が注目されはじめています。その背景として、経済格差の深刻化、医療サービスへのアクセス格差、世界的な高齢化、健康格差などがあり、地球規模で取り組まなければなりません。

一方で、近年は地域包括ケアシステムの普及もあって、看護師の活躍の場が病院外にも広がっています。保健師として、公衆衛生分野で働きたいと考えている方もいるかもしれませんね。

SDGsについて知ることで、看護師としての可能性の幅を広げられるのではないでしょうか。今回はSDGsについての基礎知識と、看護師としてできることをご説明します。今後のキャリアの参考にしてみてくださいね。

「SDGs 」とは?

「SDGs 」とは?
「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。「エス・ディー・ジーズ」と発音します。

前身となる「MDGs(ミレニアム開発目標)」では、世界中の人々の生活水準の向上に貢献しました。しかし、格差社会の問題は取り残されています。

そこで、SDGsは「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現すべく、先進国と途上国が一体となって問題解決に取り組みます。

SDGs は2015年9月に国連サミットで採択されました。国連加盟193カ国が2016年~2030年の15年間で達成すべき目標であり、「17の目標」と「169のターゲット」という、具体的な目標設定がされているのが特徴です。

SDGsの「17の目標」と「169のターゲット」

SDGsは、「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「住み続けられる街づくり」などの、17の目標設定がされています。

さらに、それぞれの目標を実現しやすいように細分化した169のターゲットが軸として構成されました。

それぞれの目標を見ると、分野がバラバラであり一貫性がないように見えるかもしれません。

しかし、「目標4:質の高い教育をみんなに」を実現する活動は、健康や福祉(目標3)および、各国間の不平等の是正(目標10)にもつながります。

このように、すべての目標は独立しておらず、少なからず関連し合っているのが、SDGs の17の目標の特徴です。

とくにヘルスケア関連の目標は、私たち看護師にとっても馴染み深いものであり、注目すべき点といえます。

日本におけるSDGsの3本柱

SDGsは具体的な行動指針であり、意識を変えるだけにとどまりません。実際にポイントを押さえて行動した先に、豊かで活力のある「誰一人取り残さない社会」の実現があります。

そして、日本におけるSDGsは、以下の3本柱を中核として推し進めていきます。

①ビジネスとイノベーション~SDGsと連動する「Society5.0」の推進~
②SDGsを原動力とした地方創生、強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり
③SDGsの担い手としての次世代・女性のエンパワーメント

①はすべての企業にSDGsを推進し、ESG投資(環境・社会・企業統治を重視した投資)を後押しします。

つまり、今後の企業の在り方は、営利目的だけでなく、地球規模での社会貢献も視野に入れなければならない、ということです。

イノベーションの中心となるのは「STI for SDGs」です。これは、社会課題を解決する地域における優れた取組を表彰する制度であり、文部科学省が基本方針を示し、推し進められています。

②は強靭なまちづくりとして、質の高いインフラ推進が中心となります。「災害大国」とも言われる日本においては、防災・減災の取り組みもポイントのひとつです。

災害は発生後の対応が重要です。災害看護師をはじめとした、医療体制をいかに素早く組織し、実務にあたれる環境を整えておかなければなりません。

一方で、オリンピック・パラリンピックといった大規模イベントと並行して、環境を守り維持する活動も必要です。「地域循環共生圏づくり」を合言葉に、施策が執り行われます。

③は「働き方改革」を中心とした、年齢・性別問わずに人々が活躍する「一億総活躍社会」の実現を目指すものです。近年の日本では、女性の社会進出が注目されていますが、まだまだ性別による格差を感じる場面は消えていません。

看護師は女性中心の職業でもあるため、率先して社会で活躍の場を広げることによって、格差縮小に一役買えるかもしれません。

教育にも取り入れられるSDGs

文部科学省の定める学習指導要領に、「持続可能な社会の創り手の育成」という文言が追加されました。これは、SDGsを意識しての改訂であり、次世代の担い手である学生を育成していこうという流れです。

そのため、将来の看護学生はSDGsについて学んでから、看護の道へと進むことになります。すでに看護師として、社会で活躍する方もSDGsについて主体的に学んでいく姿勢が求められるかもしれません。

しかし、世間一般にはSDGsの認知度は低いという現状があります。教育をきっかけとし、若い世代が中心となり、多くの人がSDGsに取り組む社会を目指していく必要があるでしょう。

看護師とSDGs の関連は?

看護師とSDGs の関連は?
深刻な社会問題のひとつに「健康格差」があります。看護師は健康課題に対して最前線で対応する職業であり、SDGsにおいても重要な役割を担うと言っても過言ではないかもしれません。

いまや、看護師の活躍の場は病院だけでなく、公衆衛生・地域、性教育、災害現場と多岐にわたるようになりました。SDGsで掲げる目標の多くに、看護師が関連しています。

それでは、具体的に看護師とSDGsの関連についてみていきましょう。

ヘルスケアに関する目標

まず、看護師ともっとも関係が深いのは、「目標3:すべての人に健康と福祉を」です。世界的に見ると、日本のように医療や福祉が充実している国は多くなく、多くの人々が医療や福祉にかかれないことが原因で亡くなっています。

目標3のターゲットとして、「新生児死亡率の減少」「医療へのアクセス向上」「精神保健及び福祉を促進する」などの項目があげられています。

ターゲットに対して、看護師には単に医療やケアの提供だけでなく、貧困や格差撲滅のための社会運動の中心となる役割が求められているのです。

よって、看護師はSDGsで掲げられた言葉を地域に届けて、実践していかなければなりません。

幅広い看護師の能力が求められている

看護の対象は個人だけにとどまらず、集団もその対象となります。健康格差が拡大する社会において、地域の人々は健康課題に自ら立ち向かえるようにならなければなりません。

そこで、看護師が健康教育の実施、地域での参加型アプローチ、医療従事者の多職種連携の促進、といった能力を発揮することが求められます。

さらに視野を広げると、少子高齢化・医療の地域格差・感染症といった問題も見えてきます。今後は個人を対象とした看護だけでなく、集団を対象とする看護が展開できる人材の需要が高まると予想されているのです。

看護師がSDGsに貢献できることを目標別に紹介

看護師がSDGsに貢献できることを目標別に紹介
ここまで、SDGsについての基礎的知識と看護師との関連について説明してきました。では、実際に看護師としてSDGsで社会貢献するには、どのような方法があるのでしょうか。

目標別に、看護師として取り組める活動をご紹介していきます。

目標3「すべての人に健康と福祉を」

まずは、医療機関において地域の保健・医療・福祉の中心となるべく、あらゆる人を対象に包括的・継続的なサービス提供を行います。いつも通りの仕事も、SDGsの一部だと意識すると視点が変わってくるかもしれません。

また、外部での活動としては献血キャンペーン、地域包括ケアに関する講習、産休の推進などが行われています。医療機関が中心となって、プロジェクトを展開しているものが多いですが、個人でも参加可能なものもありますので、調べてみるとよいかもしれません。

もしかすると、お勤めの医療機関でもSDGsへの活動に取り組む予定があるかもしれません。お勤めの医療機関からの活動であれば、お金や仕事との兼ね合いの面でも活動のハードルがグッと下がるかもしれませんね。

目標4「質の高い教育をみんなに」

教育には幅広い意味があり、一般的な学業だけでなく医療・福祉などに関する教育は、人々の健康水準を高めるのに欠かせません。そして、教育の対象となるのは学生ばかりではなく、成人や高齢者も含まれ、幅広い人々への健康教育が必要です。

そこで、看護師として健康教育の機会を提供する活動が、有効であると考えられます。健康教育も地域で講習として、すでに開催されている場合が多いです。問い合わせてみて、自分にもできることがないか探してみるとよいですよ。

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」

ジェンダー平等は看護師にとって、とても身近な話題です。なぜなら、ジェンダー差別やマタハラが行われている職場が少なくなく、それらが原因で働きにくさを感じる看護師が多いからです。

まずは自分自身が、「ジェンダー平等とは何か?」という問いに対して、しっかりと理解を深めることからはじめるとよいかもしれません。お勤めの医療機関で、ジェンダーに関する問題を感じるのであれば、自ら解決に動いてみましょう。

女性の多い看護師の職場だからこそ、身近なところからジェンダー平等を実現させるのが、第一歩となります。

身近なジェンダー平等の実現を足掛かりに、地域や世界でのジェンダー平等プロジェクトに参加してみるのもよいかもしれませんよ。

目標11「住み続けられるまちづくりを」

住み続けられるまちづくりの実現には、健康・福祉面での安心が欠かせません。地域包括ケアシステムの普及により、人々は地域と連携し、自らの健康を増進しながら生活していくスタイルが求められます。

看護師は地域包括ケアシステムの中で、「医療」と「生活」の両方の視点をもち、中核を担う大切な職業です。医療機関に勤める看護師は、患者の在宅復帰をより強く意識した関わりが求められます。

団塊の世代が後期高齢者となる、いわゆる「2025年問題」においても看護師はポイントとなります。今後ますます深刻化すると予想される看護師不足に対して、いかにギャップを埋めていくかが課題です。

世界に視野を広げると、日本よりも医療へのアクセスが困難な地域や人々が大勢います。ボランティアプロジェクトが積極的に展開されていますので、マンパワーや金銭面での協力を検討してみてはいかがでしょうか。

今後はますます看護師の活躍の場が広がることが予測される

今後はますます看護師の活躍の場が広がることが予測される
SDGsの活動は世界的なものであり、看護師の活躍の場も医療機関から地域、そして世界へと広がることが予測されます。まさに、「国際看護」という言葉のとおり、多様化する医療現場において、看護師の意識の変化が求められているのです。

ですので、今後は看護、保健、医学などの基礎知識や看護技術を、地域や世界でいかに活かすべきか見出す能力が求められます。

加えて、SDGsによる国際化が進む日本の医療現場では、多種多様な場面でも柔軟に対応できる応用力、現場を支える体力も必要です。

SDGsの時代に活躍する看護師には、語学力は欠かせません。人々がもつ多様性を理解し、個人が求めるニーズへの対応ができる、グローバルな感覚をもった看護師が求められるのではないでしょうか。

まとめ

今回はSDGsについての基礎知識と、看護師としてできる活動についてご説明しました。今後、ますます看護師の活動の場は広がり、多様な働き方が求められると予想されます。SDGsの視点をもった、看護師としてのビジョンを描くのがよいかもしれません。

看護師ドットワークスでは、多様性を重視した働き方を求める看護師の転職支援を行っています。いまや看護師の需要は医療機関だけにとどまらず、地域や世界に広がりをみせており、多様性の時代といえるでしょう。

転職により、あなたの能力を活かし、自分らしく働ける職場が見つかるかもしれませんよ。転職を成功させるポイントは2点あり、「効率的な情報収集」と「ニーズのマッチング」です。

効率的な情報収集は、数多くある看護師の職場から、自分の希望に沿った職場を見つけるために必要です。私たちは、医療機関と密に連携を取っており、豊富な求人情報を持っています。あなたのお力になれるでしょう。

また、ニーズのマッチングは、転職者と医療機関の両者にとって、納得のいくものでないといけません。私たち転職コーディネーターとの面談をとおして、しっかりとニーズのマッチングを行いましょう。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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