コロナでいよいよ解禁!オンライン診療(遠隔診療)で看護師ができること
新型コロナウイルス感染症の流行により医療の在り方が変わってきています。
その中でも特に注目を浴びているのが「オンライン診療」です。
以前より議論され導入が検討されていたオンライン診療の一般化が予想よりも早く実現するかもしれません。
オンライン診療の概要とメリット、看護師にできることを説明していきます。
オンライン診療とは?
オンライン診療とは、互いに離れた場所にいる人どうしが情報通信機器を利用し医療行為を行うことです。
オンライン診療の形式は①医師-患者間(D to P)②医師-医師間(D to D)の2つです。
従来の患者さんが医療機関に足を運ぶ形式が「対面診療」であり、オンライン診療は自宅にいながら医療を受けることができます。
こちらは検査結果や画像をオンラインで共有しコンサルタントを受けていきます。
IT大国アメリカでは既にオンライン診療の導入が進んでおり法整備も行われています。
日本でも2018年に診療報酬の改定や実施に対するガイドラインが策定されました。
そして、今回の新型コロナウイルス感染症の流行を受けてオンライン診療が急速に注目され始めたのです。
オンライン診療の形式は①医師-患者間(D to P)②医師-医師間(D to D)の2つです。
①医師-患者間(D to P)
医師-患者間(D to P)はスマートフォンでのビデオ通話を想像していただくと理解しやすいでしょう。従来の患者さんが医療機関に足を運ぶ形式が「対面診療」であり、オンライン診療は自宅にいながら医療を受けることができます。
②医師-医師間(D to D)
医師-医師間(D to D)は専門性の高いアドバイスを専門医などに求める際に有効です。こちらは検査結果や画像をオンラインで共有しコンサルタントを受けていきます。
IT大国アメリカでは既にオンライン診療の導入が進んでおり法整備も行われています。
日本でも2018年に診療報酬の改定や実施に対するガイドラインが策定されました。
そして、今回の新型コロナウイルス感染症の流行を受けてオンライン診療が急速に注目され始めたのです。
オンライン診療、患者さんのメリット
オンライン診療が患者さんにもたらすメリットは①院内感染のリスクが無い②待ち時間の短縮③どこでも受診できる、以上の3点です。
その点、オンライン診療であれば他者との不要な接触がないので感染のリスクもありません。
今回の新型コロナウイルスのような感染症の感染拡大の観点でとても効果的です。
特に免疫力の低い子どもや高齢者のいる家庭ではありがたいですよね。
予定がずれ込みにくく、待ち時間の短縮が期待されます。
もちろん、診察する医師の都合による待ち時間はやむを得ません。
また、受診する科によっては通院していることを他人に知られたくないと考える場合もあるでしょう。
オンライン診療は医師と患者の1対1のやり取りです。
待ち時間のプライバシーを心配する必要もありません。
それまで介護タクシーなどを利用して移動していた場合はお金の節約にもなります。
インターネット環境さえあれば利用でき、離島や僻地での医療でも活躍するでしょう。
住んでいる場所が変わっても従来のかかりつけの医療機関を受診することができます。
①院内感染のリスクが無い
院内感染は医療機関に足を運んで他の患者さんや医療従事者と接触することによって発生します。その点、オンライン診療であれば他者との不要な接触がないので感染のリスクもありません。
今回の新型コロナウイルスのような感染症の感染拡大の観点でとても効果的です。
特に免疫力の低い子どもや高齢者のいる家庭ではありがたいですよね。
②待ち時間の短縮
オンライン診療は原則的に予約診療です。予定がずれ込みにくく、待ち時間の短縮が期待されます。
もちろん、診察する医師の都合による待ち時間はやむを得ません。
また、受診する科によっては通院していることを他人に知られたくないと考える場合もあるでしょう。
オンライン診療は医師と患者の1対1のやり取りです。
待ち時間のプライバシーを心配する必要もありません。
③どこでも受診できる
オンライン診療は移動が負担となる患者さんにはとてもありがたいものです。それまで介護タクシーなどを利用して移動していた場合はお金の節約にもなります。
インターネット環境さえあれば利用でき、離島や僻地での医療でも活躍するでしょう。
住んでいる場所が変わっても従来のかかりつけの医療機関を受診することができます。
オンライン診療、医療者のメリット
オンライン診療は医療者にとっても医療の質が向上できるメリットがあります。
医療者にとって受診を継続してもらうことは大きなハードルの一つです。
症状が落ち着いているからと内服コンプライアンスが守れなかったり、定期的な受診を止めてしまったりする患者さんがいます。
特に生活習慣病は定期受診をやめて良いものではありません。
適切な治療を継続すれば状態がより良くなる可能性がありますのでもったいないですよね。
自宅では患者さんはリラックスでき受診のハードルがグッと下がります。
そのため受診を継続できる方が増えるでしょう。
また、オンライン診療の場合は予約の段階で事前に問診で情報を得て、前回の受診データと見合わせることでスムーズに治療方針が決定できます。
事前に患者情報を知っておくことでより良い選択肢を患者さんに示すことが可能です。
医療者にとって受診を継続してもらうことは大きなハードルの一つです。
症状が落ち着いているからと内服コンプライアンスが守れなかったり、定期的な受診を止めてしまったりする患者さんがいます。
特に生活習慣病は定期受診をやめて良いものではありません。
適切な治療を継続すれば状態がより良くなる可能性がありますのでもったいないですよね。
自宅では患者さんはリラックスでき受診のハードルがグッと下がります。
そのため受診を継続できる方が増えるでしょう。
また、オンライン診療の場合は予約の段階で事前に問診で情報を得て、前回の受診データと見合わせることでスムーズに治療方針が決定できます。
事前に患者情報を知っておくことでより良い選択肢を患者さんに示すことが可能です。
オンライン診療、病院のメリット
オンライン診療を導入する病院のメリットは医療の効率を高めることです。
待ち時間を減らすことで診察がスムーズになり、より多くの患者さんが受診できるようになります。
日本ではまだオンライン診療が一般化していませんので、いち早く導入すれば話題になることが期待できます。
これまで忙しくて機会を逃していた人が受診するきっかけになるかもしれません。
当然、病院の売上げアップも期待できるでしょう。
また、事務作業がオンラインで完結すると大きな時間短縮になります。
受付で待たされたりトラブルに巻き込まれたりすることは患者さん・病院のどちらにとってもストレスです。
オンラインで事務作業が完結すれば作業負担が軽減されて人件費も削減できるでしょう。
待ち時間を減らすことで診察がスムーズになり、より多くの患者さんが受診できるようになります。
日本ではまだオンライン診療が一般化していませんので、いち早く導入すれば話題になることが期待できます。
これまで忙しくて機会を逃していた人が受診するきっかけになるかもしれません。
当然、病院の売上げアップも期待できるでしょう。
また、事務作業がオンラインで完結すると大きな時間短縮になります。
受付で待たされたりトラブルに巻き込まれたりすることは患者さん・病院のどちらにとってもストレスです。
オンラインで事務作業が完結すれば作業負担が軽減されて人件費も削減できるでしょう。
オンライン診療の流れと、看護師の役割
オンライン診療は①予約②オンライン受診③決済・処方の流れです。
原則は「初診は対面診療」となっていますが診療内容や立地条件等により初診でもオンライン診療ができる場合もあります。
医療機関からの指示に従い問診の記入をしていきましょう。
医師に確認したいことを事前にメモして準備するとよりスムーズです。
オンライン診療専用アプリの開発も進められています。
処方された薬は自宅への郵送あるいは処方箋を近くの薬局に持っていき受け取りましょう。
オンライン診療における看護師の役割は診療の補助行為です。
同意を得て看護師は患者さんの側に行き、必要に応じ医師の指示を受けて処置や検査を行います。
看護師が同席することで診察の精度が向上し、素早く処置を行えることがメリットです。
原則は「初診は対面診療」となっていますが診療内容や立地条件等により初診でもオンライン診療ができる場合もあります。
①予約
予約はスマートフォンやパソコンから行います。医療機関からの指示に従い問診の記入をしていきましょう。
②オンライン受診
予約した時間に指定された方法のビデオ通話などでオンライン受診します。医師に確認したいことを事前にメモして準備するとよりスムーズです。
オンライン診療専用アプリの開発も進められています。
③決済・処方
オンラインで決済し処方を受けます。処方された薬は自宅への郵送あるいは処方箋を近くの薬局に持っていき受け取りましょう。
オンライン診療における看護師の役割は診療の補助行為です。
同意を得て看護師は患者さんの側に行き、必要に応じ医師の指示を受けて処置や検査を行います。
看護師が同席することで診察の精度が向上し、素早く処置を行えることがメリットです。
看護師が問診する際に気をつけること
看護師がオンライン診療の補助を行う場合に気をつけることは患者さんとの信頼関係です。
対面受診とは違いオンライン診療では患者さんのプライベート空間を訪問することになります。
不快な思いをした患者さんはオンライン診療の利用をやめてしまうでしょう。
そのため、より確かな信頼関係が必要です。
また、年配の患者さんなど機械の操作に不慣れな場合も考えられます。
慣れない作業には大きなストレスが伴うものです。
オンライン診療に携わる看護師はある程度機械の操作に詳しくなり、患者さんのサポートができるようにならなくてはいけません。
対面受診とは違いオンライン診療では患者さんのプライベート空間を訪問することになります。
不快な思いをした患者さんはオンライン診療の利用をやめてしまうでしょう。
そのため、より確かな信頼関係が必要です。
また、年配の患者さんなど機械の操作に不慣れな場合も考えられます。
慣れない作業には大きなストレスが伴うものです。
オンライン診療に携わる看護師はある程度機械の操作に詳しくなり、患者さんのサポートができるようにならなくてはいけません。
まとめ
今回はオンライン診療の概要やメリット、問診の際に気をつけることなどを解説してきました。
新型コロナウィルスの影響により、今後ますます導入が進むと予想されるオンライン診療。オンライン診療の補助をする際は、患者さんとの信頼関係を築くことが重要です。
また患者さんが安心してオンライン診療を利用できるように、スマートフォンやパソコンなどの機械操作にも詳しくなる必要があります。
オンライン診療を行う医療機関への転職を希望する場合は、転職エージェントにご相談ください。医療機関に精通した専門のコーディネーターが、あなたのキャリアプランにぴったりの職場を紹介してくれますよ。
新型コロナウィルスの影響により、今後ますます導入が進むと予想されるオンライン診療。オンライン診療の補助をする際は、患者さんとの信頼関係を築くことが重要です。
また患者さんが安心してオンライン診療を利用できるように、スマートフォンやパソコンなどの機械操作にも詳しくなる必要があります。
オンライン診療を行う医療機関への転職を希望する場合は、転職エージェントにご相談ください。医療機関に精通した専門のコーディネーターが、あなたのキャリアプランにぴったりの職場を紹介してくれますよ。
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