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看護社会でパワハラいじめが起きやすい理由と対象にならないための回避法

看護社会でパワハラいじめが起きやすい理由と対象にならないための回避法

近年、ブラック企業や職場内でのパワハラいじめ問題が社会問題となっています。しかし、看護社会のパワハラやいじめは問題視されていません。

今この瞬間も、パワハラ発言やいじめに悩んでいる看護師はいるというのに、なぜ問題にならないのでしょうか。

看護師で仕事をしていれば、いつ当事者となってしまうかわかりません。看護社会はなぜパワハラいじめが起きやすいのか、また対象にならないための回避策と当事者になってしまった時の対策についてお伝えしていきます。

1、 パワハラいじめが起きやすい理由

1、	パワハラいじめが起きやすい理由
看護社会でパワハラやいじめが起こりやすい原因を、あげてみます。

(1) 女性職員が多く嫉妬や妬みが生まれやすい
(2) 看護師の年齢層と経験年数また、勤務年数の幅が広い
(3) 指導とパワハラいじめの区別がつきに
(4) 管理者やリーダーの能力不足

ではもう少し掘り下げ、説明していきます。

病院というところは非常に閉鎖的な空間で、看護師は職場に出勤した後、終業まで病院外にでることはほぼありません。

しかも看護師の仕事には完成形もなければ視覚化できるノルマもなく、シフトごとに引き継がれ終わることはないのです。

閉鎖的な空間の中で、医師や看護師また患者さんやその家族を取り巻く複雑な人間関係が生々しく繰り広げられていきますので、精神的なストレスがたまりやすくなります。

このような閉鎖空間の中、スタッフを統括しモチベーションを保たせるのが師長や主任の役割です。
しかし統括能力が低い師長や主任ではスタッフを統括することができず、やがて強い発言力を持つ看護師が生みだされます。そしてその看護師を崇拝する者が現れ、病棟内にグループが出来上がるのです。

病棟ないで権力を得た看護師は、独自のレーダーを張り巡らせ標的となったターゲットに対してパワハラやいじめ行為を始めます。

初めは違和感があっても周囲のスタッフも「関わりたくない」という感情から「言われる方が悪いのだ」と思い込むようになり、徐々に感覚がマヒしていくのです。

中には管理者自身が独裁者となり、看護師を支配しているケースも少なくありません。またパワハラやいじめ行為は指導との区別が難しく、問題が表面化しにくいことも多いです。看護社会では、このようにしてパワハラやいじめが始まっていきます。

2、 パワハラやいじめのターゲットにならない対策

2、	パワハラやいじめのターゲットにならない対策
看護社会では、いつ誰がパワハラやいじめのターゲットになるかわかりません。たとえ師長や主任であったとしても、ターゲットにならないとは限らないのです。

ではパワハラいじめのターゲットにならないためには、どうすればいいのかみていきましょう。

(1) 職員とは一定の距離感を保つ
(2) 職場内ではプライベートな話題はさける

「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、社会人としての常識や業務以外で気を付けておきたのはこの2つです。では、もう少し掘り下げて説明していきます。

同期入社や年齢が近いまた子どもの年齢層や既婚者同士など共通点から、プライベートな交流がうまれます。

ただ心を許しすべて分かち合える仲だと思っていたとしても、その関係は簡単に破綻します。しかも理解しあえると思っていても、相手にその気持ちはない場合も少なくありません。

信用できる相手だと思い話していたプライベートな話題や悩みが、相手に妬みや嫉妬心を生む原因になっていることもあるものです。

例えば、子どもの成績や進学・交際中の彼との悩み相談・夫の職業や収入・家庭内の不和などは嫉妬や妬みやすいだけではなく、ゴシップネタとして広まってしまうことさえあります。

また常に多くの女性の視線がある環境なため、飛びぬけて目立つ行動にも注意が必要になります。

たとえば、男性看護師や医師とフレンドリーすぎることもターゲットになる要因のひとつです。

またプライベート間での親密度が高くなると、業務内で指摘をしにくくなることや、良かれと思って指摘していたことが、相手にとっては負担になっていた、というケースもあります。

そしてパワハラやいじめ行為を率先していた立場から、病棟異動で逆転することもあります。悪い評判が立っていれば、異動先で自身が同じ目にあう事もありますし経営者から不適切行動と判断され職場にいづらい状況になる可能性もあります。

たとえ取り巻きのひとりだったとしても、一時の権力は簡単に崩壊しますので、パワハラやいじめ行為に加担することは避けておきたいところです。

3、 パワハラいじめのターゲットにされた時の対処

3、	パワハラいじめのターゲットにされた時の対処
どう対処していたとしても、パワハラやいじめのターゲットになってしまった場合ひとりで悩み自身を責めないことが最も大切です。

嫌がらせを受け続けると「自分には看護師としての能力がない」「自分は看護師が向いていなかった」と心理的負担からマインドコントロールされてしまいます。

ただ自身を責めたところで問題の解決にはなりませんので、パワハラやいじめのターゲットにされた時の対処法をみていきましょう。

(1) 落ち込んでいる姿を見せない
(2) いやがらせの指摘であったとしても、言い返さない
(3) 職場以外の友人や家族に相談する
(4) 異動希望や転職も考える
(5) パワハラいじめの証拠を残しておく

ではもう少し掘り下げて、説明していきます。

パワハラやいじめのターゲットになってしまった場合、適切なアドバイスがもらえる友人や家族に相談します。ただし、相談相手は職場内で相談しない方が無難です。

というのは職場内では噂として広がるリスクが高く、事態の悪化を招きやすくなるからです。また師長や主任に相談する場合には「いじめを受けている」「パワハラ発言を言われた」など直接的な表現は避けておきます。

本来上司は中立な立場から判断する必要がありますので、一方的な訴えと取られてしまい解決にはなりません。

また攻撃対象が落ち込むことは相手を喜ばせることになりますので、泣くことや落ち込んだ様子をみせないようにします。

しかし耐えるだけが解決策ではありませんので、職場を変えることや可能であれば部署異動を希望する策もあります。

転職を考える場合には、パワハラやいじめの証拠を残しておきましょう。ボイスレコーダーの使用や受けたいじめの内容や日にち時間も記録します。

「そこまでしなくても」と思うところですが、何もネットで拡散するわけではありません。
パワハラやいじめを理由に転職するだけでは精神的ダメージが強く、次の職場で自信を取り戻すのに時間がかかります。事実関係をはっきりさせ、気持ちの整理も付けておくことが目的です。

さいごに

看護師の仕事は失敗が許されないだけに、きつく注意を受けることもあります。注意されたことに被害的な感情を抱くだけでは、看護師の仕事を続けていくのは難しいので、判断が付きにくい場合には、第3者の意見を求めてみます。

しかし、人格を否定されることや暴言関係のない責任をかぶせられるなどあきらかに理不尽な仕打ちを受けた場合には、立ち向かう勇気をもつことが必要になってきます。

すべての職場に当てはまるわけではありませんので、パワハラやいじめが当然のように繰り返されている職場を選ぶことが何より重要です。

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