看護師になるには?
あなたはなぜ看護師になりたいですか?
小さい頃、入院して優しくしてもらった?
安定した仕事のようだから?
いろいろな理由があり、もしかしたらひとつではないかもしれません。
看護師は国家資格です。よって、すぐになれるわけではないので注意してください。
いま、看護師になりたいと思っていながら、何をしたらいいかわからないあなたに。
・どんな人が向いているか
・入試のポイント
・国家資格のこと
などをお伝えしていこうと思います。
看護師に向いてる人とは?
結論としては「自分なりの強い意志」があって、真面目に勉強をしているなら、看護師になることはできます。
看護師に必要な学問
そして、看護師に欠かせない勉強があります。それが『看護学』となります。看護学は
・生理学
・薬学
・病理学
・人文学
というふうに、かなり幅広い範疇を扱う特殊な学問です。
そうきくと、なんだか難しくて抵抗を覚えるかもしれませんが、看護専門学校や看護大学に進学することで、体系的に学べますので心配は基本的に無用です。カリキュラムがあって、しっかりゼロから看護学を学べて、知識を身につけられます。
看護師に欠かせないのがコミュニケーション力
しかし、それ以上に看護師に大切な能力があります。知識よりも大切な能力とは?
それは『コミュニケーション力』です。
コミュニケーション力というと、思いを伝える力でしょうか?それとも思いを聞く力でしょうか? 実は、口下手でもとくに大きな問題はなく、看護におけるコミュニケーション力というのは、患者さんが抱えている問題を解決するための力なのです。
あなたが仮に、口下手だと自分で思っていても。
「患者さんは今、何を考えているのかな」
「どう接すれば、信頼関係につながるのかな」
このように常に相手目線で考えることで、他者に関心を寄せた結果、看護師になるべき人というのが決まります。
健康管理のセルフマネジメント力
さらに、大切なのが自分自身の健康を管理するセルフマネジメント力です。看護師はずっと動き回っている立ち仕事です。
とてもハードな仕事だといえるでしょう。
看護記録を書いているときぐらいです。座っているのは。
夜勤があることもあります。
心身ともにタフでなければ、看護師の仕事は継続できないのです。
ここで、伝えるべき大切なことがあります。
それは、『自分を犠牲にしてまで相手をケアしてはいけない』ということです。
看護師を目指す方は、他人に奉仕しすぎて自分をおろそかにしがちです。
しかし、心身ともに健康でなければ、患者さんに全力の看護が提供できなくなります。健やかでありましょう。
中学生、高校生から、看護師になりたい人へ
しかし、ただ看護師になりたいと思うだけではなれないのが看護師です。
前提となる知識が必要で、最低限の学力が関わってくるのです。
看護学校や看護大学の入試は
・英語
・国語
・数学
・理科(生物 もしくは化学)
となります。よって、高校ではこのあたりを重点的に勉強していきます。
知識が豊富で、思いやりがあり、人間的にも優れた人に看護してほしいですよね。自分が患者だったら。
中学生や高校生のうちに、将来看護師を希望するのであれば
・生活技術
・なぜ看護師なのか
を身に着け、深く考えてみることをおすすめします。
なりたい理由を考えるのはとくに重要です。なぜなら、看護の勉強をはじめてから、「実は私は看護師になりたくない」という思いが生まれて、方向転換する人が出るからです。そうなると、人生を少し遠回りしてしまいます。
また、看護は患者さんの命を扱うので、とてもたくさんの課題が生まれます。壁を乗り越えるためにも、なぜ看護師になりたいのかという明確な理由がある人でないと、乗り越えられないこともあるのです。こうしたことの積み重ねで、プロの看護師に成長できる、そう言い切って良いと思います。
入試に受かるためのポイント
さて、入試をクリアする方法です。最初に、どこの学校を受けたいのか早期に決めなければなりません。看護の専門学校や看護大学はたくさんあります。国立・私立・都道府県・その他いろいろな学校が存在します。校風も特色も違いますので、・学校案内をじっくり読む
・募集要項をじっくり読む
・国家試験の合格率を知る
・カリキュラムを知る
といった事前のリサーチが必要です。一日の体験入学やオープンキャンパスを利用しながら、情報収集に務める必要があります。
入試は、
・学科試験
・小論文
・面接
がほとんどです。
社会人から看護師になりたい人へ
よって、おすすめなのが社会人入試を取っているところです。
・一般入試よりも学科試験が少なめ
・小論文や面接を重視
といった条件です。
年齢は不利になるかというと、ハンデにはなりません。自分が年齢を重ねていることを人間性としてうまく仕事の技術に盛り込めれば、看護師として活躍することはまったく不可能ではないのです。
国家試験とは?学校を卒業しただけではなれない看護師
そして、保健師助産師看護師法という法律に基づいて、厚生労働大臣が免許を与える独占業務となります。例外的に医師は看護師業務をできますが、基本は看護の仕事ができるのは看護師のみとなります。
2019年現在、看護師資格は一生モノで、一度取得すれば、生涯に渡って有効です。
資格は、年に一度、2月に毎年実施されます。
まとめ
看護師は、さまざまな健康レベルの人を援助していく仕事です。未来の看護師として、明るい人生を切り開きましょう。
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