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新人看護師が悩むホウレンソウ,タイミングと内容を使い分けよう

新人看護師が悩むホウレンソウ,タイミングと内容を使い分けよう

仕事の上で必要不可欠なホウレンソウ、新人研修でも説明があったのではないでしょうか。ホウレンソウとは報告・連絡・相談の略語で、初めて聞く言葉かもしれませんね。しかしこのホウレンソウの使い方を間違えると、先輩看護師から指摘を受けてしまうこともあります。

ホウレンソウはタイミングと内容によって使い分ける必要がありますので、新人看護師の間は混乱しがちです。そこで、先輩看護師に嫌がられずにホウレンソウをマスターする方法について、みていきましょう。

1. ホウレンソウは内容によって使い分ける

ホウレンソウは内容によって使い分ける
新人看護師は、ミスを防ぐためにもホウレンソウを厳守することを指導されることが多いです。ただホウレンソウをすればいいというわけではありませんので、正しく使い分けができるようになっておきましょう。「報告」「連絡」「相談」それぞれに内容によって使い分ける必要があることを、解説していきます。

(1) 報告する相手と内容

まずホウレンソウの報告は、どのような時に使うのかをあげてみます。

・先輩看護師から仕事を頼まれた時
・患者さんの状態に変化があった時
・トラブルが起きた時
・看護師自身のプライベートに変化があった時

などがあげられます。

先輩から仕事を頼まれた後は、必ず報告を入れます。報告がなければ、依頼された目的が達成されたのかわかりませんし、結果がわからなければ業務に支障がでてきます。「こんな事まで報告する必要あるのかな」と悩むよりも、先輩から仕事を頼まれたのならどんな些細なことでも最終報告をしておきましょう。

次に患者さんの状態に変化があった場合、緊急性がなくても勝手な判断をするのは危険です。この報告は、勤務帯のリーダーに直接報告しましょう。

新人看護師は必ずプリセプターに報告しなければと考えますが、それは違います。患者さんの訴えや状況を確認した看護師が報告しなければ、伝言ゲームのようになってしまい肝心の要点がつかめません。ですから患者さんの変化があった場合には、直接リーダーに報告すると認識しておいてください。

病棟では、時折患者さん同士や職員同士でトラブルが起こることがあります。患者さん同士で起きたトラブルは、看護師では解決するのが難しいため直接主任や師長など責任者に報告を入れましょう。

また看護師同士で起きたトラブルも、必ず上司に報告しておきます。看護師間のトラブルをプリセプや先輩看護師また同期の看護師に相談したところで、炎上するきっかけを作るだけですから注意してください。

最後は、看護師のプライベートな報告になります。結婚や妊娠また家庭内事情など、上司が知っておかないとシフトに影響がでてくる内容のみ報告をしておきます。

(2) 連絡する相手と内容

連絡は、決定事項や業務また作業内容を知らせることです。

・病院全体で決まったこと
・病棟内で決まったこと
・患者さんの家族から依頼されたこと
・患者さんから依頼されたこと

など、憶測ではなく事実をそのまま伝達するのが連絡です。

例えば病院全体での決定事項や病棟内での決議されたこと・患者さんの家族から要望された内容・患者さん自身からの要望などを含みます。連絡事項は、上司やスタッフ関係なく
発信者や受信者になるのが特徴です。

(3) 相談する相手と内容

相談は、判断に迷った時に先輩看護師や上司に助言を求めることです。

・業務内容でわからないことがあった時
・判断に迷った時
・患者さんからの問いに答えられない時

などです。

新人看護師が自己判断でミスをしてしまうことは、結果的に取り返しのつかないことになる可能性もでてきます。そのため、プリセプターや先輩看護師または上司に相談する習慣をつけておきましょう。また患者さんから問いかけられた内容に対し、自分自身で調べても答えたわからない場合にも相談をしていきます。

2. ホウレンソウを行う時のタイミング

ホウレンソウを行う時のタイミング
新人看護師がもっとも戸惑うのが、ホウレンソウを行うタイミングではないでしょうか。報告や相談相手が先輩看護師の場合、忙しくしている先輩の手を止めてまで報告・相談をするべきなのかどうかは迷ってしまいます。

タイミングは緊急度によって変える

<緊急性が高い場合>
患者さんの状態変化が緊急性のある場合には、相手がどれだけ忙しくしていたとしてもすぐに報告相談します。この時には、まず緊急な判断が必要であることを伝えましょう。

<緊急性が低い場合>
緊急性が低い場合には、相手の状況を見極めて報告をしていきます。たとえば、相手がステーションでカルテ記載をしている時などですね。ここで気を付けておきたいのが、患者さんのベッドサイドや病室または廊下で報告相談をしないことです。

病室やベッドサイドまた廊下には、他の患者さんや家族もいます。どこで誰が聞いているかわからない状況で報告してしまうと、患者さんの情報が漏れてしまうリスクがあり他患者さんの不安をあおってしまいます。

また廊下で看護師同士が立ち話をしている姿は、患者さんや家族からみて好ましくはありませんので、場所とタイミングを見計らってくださいね。

3. ホウレンソウには5W1Hを使う

ホウレンソウには5W1Hを使う
ホウレンソウを行う場合、相手が伝達内容を理解しないと意味がありません。簡潔明瞭に伝えるためにも5W1Hを使ってみましょう。

・いつ
・どこで
・誰がまた誰と
・何を
・どのように
・なぜ

必ず順序通りに話す必要はありませんが、相手に疑問を与えないことまた間違えた解釈をさせないことがポイントです。聞き返されることで混乱しますので、頭の中で整理してからホウレンソウを行ってみてください。

さいごに

毎日が緊張の連続の新人看護師は、先輩看護師との関係性もとれていな時期にホウレンソウすることに精神的なストレスがかかります。タイミングを間違え、看護師から冷たい態度を取られてしまうとトラウマにもなりかねません。

しかし看護の現場ではチームワークが不可欠で、情報の伝達がなければミスに直結します。緊張度を和らげるためにも、先輩看護師やプリセプターとのコミュニケーションを積極的にとるようにしてみましょう。ホウレンソウはコミュニケーションが成立しているほど、円滑に行うことができるようになりますよ。

もし、どんなに努力しても周囲とのコミュニケーションがうまくとれないときは、転職して新しい環境に移るのも一つの方法です。なぜなら、合わない職場で無理をするよりも、働きやすい職場を見つけて転職した方が、無理なく働き続けられるからです。

自分に合った職場を探したい方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。専門のコーディネーターが、あなたのポテンシャルを活かせる職場を紹介してくれますよ。

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