結婚、出産、そして看護師。働き方や子育てのバランスは?|看護師の生き抜く術を知る!|看護師専門の求人転職サイト【看護師ドットワークス】

結婚、出産、そして看護師。働き方や子育てのバランスは?

結婚、出産、そして看護師。働き方や子育てのバランスは?

看護師の仕事は、日々忙しいです。
プライベートの時間が限定されて、結婚や出産の機会が失われがちな仕事です。また結婚や子供ができたとしても、子育てと家事の両立がかなり難しいのです。

ママ看護師に話を聞くと

「定時に終わることはほとんどないし、家に急いで帰ってまた仕事をしている感覚になっています。」
「仕事に時間が取られすぎて、育児がまともにできていない。本当にこのまま仕事を続けていて良いのかと思う。」

こういう声がよく聞かれます。

ワーク・ライフ・バランスが大事だと言われていますが、現実としてコントロールするのはかなり厳しいと思うのが臨床現場で働く看護師の印象です。とはいえ、うまく時間コントロールできているママ看護師もいます。

では、ワーク・ライフ・バランスをどうとっていけばいいのでしょうか。

ワーク・ライフ・バランスの過去、現在、未来へつなげる考え方

ワーク・ライフ・バランスの過去、現在、未来へつなげる考え方
将来を考えることはだれでもあります。看護師も基本は同じで、看護の専門的な知識や技術を持っている点が他の仕事と違うところです。

そんな看護師ではありますが、将来のことを考えたとき

「特に考えていません。日々の仕事が忙しくて。」
「働きかたに迷っている。」
「プライベートを充実させたい。」

と、さまざまな考え方があります。

看護師は、キャリアをどんどん磨いていく人もいれば、子育てや家庭を重視したい人、なんとなく仕事をしている人がいます。どの状況であったとしても、キャリアを明確にすることが大事です。

ただ、「どう明確にしたら良いのでしょう?」こう思う人がほとんどでしょう。

そこで、

・過去
・現在
・未来

と分けて考えます。
ひとつひとつ考えていくと、将来が見えてきます。

まず、あなたが今まで生きてきた過去を振り返ってみましょう。過去を振り返る理由は“過去は客観的な事実の積み重ね” となるからです。ここを振り返ることで、あなた自身でさえ意識していなかった傾向を読み解くことができます。

看護師として働いていく上で、

「これまでの自分はどうだったのだろうか。」

と考えてみてください。

例えば、

「看護師を続けている理由はなぜだろう?」

こういう問いを自分に聞いてみましょう。
その理由として、仕事が楽しいからという答えなら

「看護師の仕事のどこが楽しいの?」

と、深く質問を自分にしていきます。
質問をし続けてどんどん掘り下げてみてください。
そこに、あなたの本当の想いが隠れています。

ここまで過去を振り返ることができたなら、次に“現在”を振り返ってみます。
先ほど過去について振り返った “本当の自分”そして、現在の自分の状況を考えてみてください。ここを考えていくと、 “看護師の仕事をして、何が嫌でどう変える必要があるのか”
こういうところが見えてくるようになります。

仕事とプライベートの割合を数値化すると、より鮮明に目標と現在を理解することができます。例えば、プライベートよりも看護師としてのキャリアを積んでいきたい人であれば、

・仕事:80%
・プライベート:20%

こういう人もいるでしょう。
看護師でフルタイム労働するけど、子育てや家庭を仕事より大事にしたい。

こう考えるなら、

・仕事:40%
・プライベート:60%

こう数字になるはずです。
一人ひとりの背景も違えば、大事にしたいポイントも大きく異なります。
あなたが描いた最適な数字、そして現状との差をここで理解することが大切です。

そして3つ目の未来ですが、今まで話してきた

・本当の自分を見つける過去
・理想と現在の差を見つける現在

ここでほぼ未来を考える流れはできています。

ここまで考えることができていれば、

「本当の私はこうしたいのに。」

という気持ちが出てきているはずです。
これこそが、あなたの理想としている未来になります。

では、未来を現実にするために必要なことはなんでしょうか。
それは、 “具体的なプラン” です。例えば、結婚して子供が欲しい看護師であれば “あと何年後には、結婚して子育てをする”これも一つの考え方です。

さらに細かくプランを考えて、

「5年後に子育てをして、看護師として復帰をするけど時間はこれくらいで。」

というように人生プランを設計していくと、看護師としての自分、プライベートな自分のバランスをとることができてきます。出産や育児、看護師のバランス。働き方について考えてみるということです。

子育てしながら看護師という仕事をするのは、独身時代以上に大変なことです。ある調査結果によると、70%以上が現在働いている職場に復帰する結果が出たそうです。

この結果の意味することは、“新たな技術や知識、人間関係を構築する余裕があまりない。”という意味が強いと私は感じます。

総合病院で働いたことがある看護師は、看護師経験年数があればあるほど、異動というのを経験しているはずです。そこでは、人間関係の構築や新しい技術、知識の習得が求められます。看護師というのは、診療科や医療施設によって大きく看護業務が異なると言って良いです。ただでさえ大変な看護師に、育児という部分が重なることを考えれば自然な結果だと言えます。では、看護師の働き方について触れていきますね。

働き方と一言で言っても、

・スペシャリストになるのか
・現場にこだわるのか
・管理職を目指すのか
・時間を短縮して、子供や家庭を大事にするのか

さまざまな働き方があります。

いずれにしても、基本的には“あなた自身が看護師としてどうありたいのか” が全てになります。簡単に答えが出ないと思いますが、しっかりと時間をかけて考えることが大切です。

看護師として働き方を考えるとき、“労働時間” は大きなキーワードとなります。私もそうでしたが、時間外勤務の多いときには身体的負担はもちろん、精神的な負担も多くありました。

ただ、この時間外勤務の先に未来が見えているとしたら、どうでしょうか。

・目の前の勤務に追われて時間外勤務をする
・先が見えている状態で時間外勤務をする

この違いだけでも、精神的に違いがあるのを理解できるはずです。どんなことでもそうですが、考え方ひとつで変化するのを覚えておきましょう。人生は一度きりです。看護師として将来働いていけるように、あなたなりの答えを出しておくのが大事ですよ。

ママ看護師が考える4つのポイント

ママ看護師が考える4つのポイント
看護師としての基本的な考え方をお伝えしてきましたが、ここからはママ看護師により焦点をあてていきます。

子育てと看護師の仕事。この2つを両立させるために必要なのは、あなた自身の状況を整理することになります。看護師の仕事を定時で終わるという印象は、あまりないでしょう。

ということは、 “時間外勤務をしているとき、子育てを手助けしてくれる人物がいるか”
ここは必ず考えなくてはいけないことになります。
ただ、闇雲に考えてもなかなか思考を整理できないものです。

4つのポイントとして、

・あなたが働ける時間帯
・お金はどの程度稼げば良いのか
・夫やその他に協力を得られる人物
・協力を得られない場合

が挙げられます。
一つひとつ、考えてみましょう。


あなたが働くことができる時間帯は、いつでしょうか。
私が働いていた病棟でも、時短勤務で8:30~15:00まで勤務をしているママ看護師がいました。平日の時間帯は、病院に隣接している託児所に子供を預けて働くというスタイルです。夜は夫が夜勤で帰ってこないことも多いため、平日の短い時間帯であれば働けるということでした。それぞれの環境によって、働ける時間帯というのは異なるものです。
まずは、ここから考えてみると良いでしょう。

その次に考えるのが、給与の部分になります。お金を稼ぐためには、フルタイムが良いですが、働けない事情というのはたくさんあります。であれば、 “最低限稼ぎたい金額”を明確にしておく必要が出てきます。

家計が厳しいため月5万円は欲しい人もいれば、子供の将来のために貯蓄を月8万したい人もいます。明確な数字を出しておくことで、看護師としてどの程度の労働時間を使う必要があるのかがはっきりしてきます。

ここまで考えることができたなら、 “周りの人が協力体制にあるのか”を確実に確認しましょう。専業主婦として子育てをするだけでも、大変なものです。

それにプラスして看護師の仕事をするわけなので、一人で育児も仕事もするのは難しいのが一般的です。

「私はできるから、大丈夫です。」

こう思うかもしれませんが、どこかで無理をしたことはないでしょうか。
無理が重なると、結果として職場にも子供にも迷惑がかかることになります。

そのため、看護師として働く前に

「月に〇〇くらいの時間働いたら、子供のためにお金を貯蓄できるのだけど、協力をお願いできないかな。」

と、目的を伝えた方が協力を得やすいです。

協力を得られる状態で看護師の求人を探すことが、子育てと仕事の両立をしやすくします。
ただ、どうしても夫の仕事の調整が難しく、協力が得られにくい状況もあります。
その場合には、病院に隣接する託児所があれば、そこを利用するのが良いでしょう。

それ以外にも、子供の年齢に合わせて

・保育園
・学童

というように、うまく活用していけば平日は看護師として働くことができます。

ママ看護師はどう働くべき?

看護師として働いていたけど、今は子育て中。復帰するときに、

「パートになるべきだろうか。時短勤務も選択肢としてあるし、収入を考えると夜勤もしないと・・・。」

と悩んでしまいがちです。
家庭と収入のバランスが難しいと誰もが思うことでしょう。
ここでは、働き方の選択肢について伝えますね。

正職員として時短勤務をする

正職員として時短勤務をする
時間が減った分の給与は出ませんが、ボーナスも支給されますし福利厚生が整っている病院であれば、その恩恵を受けることができます。ただ、時短勤務といっても確実に時間が帰れない場合もあります。あなたが働く職場の理解も必要ですし、責任もフルタイム看護師と同様に発生するので、難しい部分もあるのが時短勤務です。

次に選択肢として浮かんでくるのが、パート看護師になります。パートの良い部分は短時間で仕事を終わらせることができること。色々な時間が用意されていて、午前中だけ働くパート看護師も中にはいます。先に書いた月に5万というような少額を目標金額にしているなら、十分すぎる働き方になります。

ただ、パート看護師のデメリットは、やりがいを感じづらくスキルアップもしづらいという点があります。また時給制になるので、体調不良や子供の事情で休まなければいけないとき、お金を得ることはできません。このように、勤務の仕方によってメリットとデメリットが必ず発生します。

正社員になれば安定した給与を得ることはできますが、子供との時間や家庭がおろそかになりがちです。パートになれば子供や家庭を優先した働き方ができますが、給与が少ないと感じることがあります。

どちらを選択する方が正しいのかはライフスタイルになります。“今、何を一番優先すべきか”を考えると、答えが出てくるはずです。

迷った場合には、私たちに一度ご相談してください。

私たちはさまざまな看護師の事情を聞いていますし、病院事情も把握しています。
どういう働き方をしたいのか相談してくれれば、あなたに合っている病院や働き方を伝えることができます。何より、一人で悩んでいると答えが出にくいものですよ。

まとめ

ワークライフバランス 看護師 子育て
ママ看護師というのは、さまざまなバランスを考えて看護師を続けています。一人ひとりの環境は全く違うので一概に言うことはできませんが、仕事と家庭の時間に追われる日々を送っています。

働く環境によっては温かく見守ってくれる職場もあれば、あまり良い顔をしない職場も正直ありますよね。子育てしながら看護師という仕事もするのは大変なことです。

もし、あなたの職場が理解をあまりしてくれないのであれば、子育てしながら楽しく看護師ができている職場を私たちもいくつも知っています。どんな仕事でも、人間関係がうまくいかないと長く続きません。困っていることがあれば、いつでも相談してください。

この記事を読んでいる方は以下の記事も見ています

トップ
看護師向け転職エージェントランキング