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なぜ?子どもの「看護師になりたい!」に反対する看護師が多い理由

なぜ?子どもの「看護師になりたい!」に反対する看護師が多い理由

ドラマや映画など、メディアに取り上げられる機会の多い「看護師」。コロナ禍においても、命を張って働く看護師の姿が報道番組などでクローズアップされていました。

医療職のなかでも注目されることが多いため、子どもが「なりたい職業」として憧れを持ちやすいといえるでしょう。しかし、実際現場で働いてきた看護師たちのなかには、子どもの「看護師になりたい」という思いに反対する者も少なくありません。

今回は、子どもが「看護師になりたい」と言ったら反対する看護師が多い理由についてご紹介します。

看護師は子どもに人気の職業?

看護師は子どもに人気の職業?
憧れの職業として注目されがちな看護師。毎年、人気の職業ランキングで、キャビンアテンダントなどとともに上位に名を連ねているイメージがあります。実際のところは看護師の人気はどうなのでしょうか?

看護師は「なりたい職業【第3位】」

2013年に内閣府が「小学生・中学生の意識に関する調査」にて、【将来つきたい職業】を調査しました。その結果、第1位は「スポーツ選手」、第2位は「保育士」でした。そして、看護師は【第3位】にランクインしています。

「スポーツ選手」は、15年前から不動の1位であり、その人気は安定しているといえるでしょう。一方で看護師は、前回、2008年に行われた同調査でも5位以内に名を連ねています。その注目度は年々あがってきています。

引用:平成25年度小学生・中学生の意識に関する調査報告書(内閣府)


看護師に憧れる理由

「なぜ看護師になりたいか」子どもたちの意見をみていきましょう。

看護師を目指したい理由として「自分が入院したとき、優しくしてもらえて嬉しかったから」「親が看護師で、憧れをもったから」といった、自身の経験にもとづく意見があります。

また「人と関わること、人のためになる仕事がしたい」というように、人と関わることが好きで看護をとおして社会に貢献したい、という思いから看護師を目指す人もいます。

看護師を目指す理由はさまざまですが、子どもたちにとって、看護師は長い間支持される憧れの職業であるといえるでしょう。

「看護師になりたい」に反対するさまざまな理由

「看護師になりたい」に反対するさまざまな理由
子どもたちの夢は応援したい。そう思う反面、看護師として実際に働いてみて抱える思いは人それぞれです。ここでは、看護師になりたいという考えに反対する看護師のさまざまな意見をご紹介します。

想像以上に過酷

看護師は体力的にきつい仕事です。その理由として【拘束時間の長さ】と【人手不足】があります。

入院施設のある病院など、24時間体制の看護が必要な施設では夜勤業務が必須です。勤務体制は病院によって異なりますが、二交代制の夜勤では勤務時間が16:30~8:30の16時間となります。これにプラスして、残業が発生することもしばしあるでしょう。

また勤務時間以外にも、時間外での勉強会やミーティングが頻回に発生します。夜勤を終えて昼前に帰宅した看護師が、勉強会のために夕方出勤する、なんてことも実際によく起こるのです。

さらに、医療業界は常に人手不足です。常にギリギリの人数で働いているので、緊急入院など不測の事態が起こったときはすぐにパンクしてしまいます。

看護師は命を守るという重い責任を負いながら、限られた人数で長時間の勤務をこなす必要があります。そのため、看護師の仕事は想像以上に過酷であるといえるでしょう。

人間関係がドロドロ

入職した場所によっては、人間関係が悪い職場があります。もちろんなかには良好な人間関係が保たれている職場もありますが、人間関係で悩む看護師が多いのが現状です。

その背景には、命に関わる仕事であるがゆえ「ミスが決して許されない」という特性が大きく関係しています。

看護師の業務は、患者さんの命に直結します。業務を進めていくうえで、報告や確認作業はとても重要です。過酷な労働環境のなかで仕事を進めていくので、相手に対してどうしても厳しい視線を向けがちになるでしょう。

そんななか、できていないところばかりを指摘されたり、大声で怒鳴られたりすれば人間関係は悪化してしまいます。まして新人時代ははじめて行う業務ばかりで、ただでさえ常に緊張した状態にあります。

こうした理由から、医療事故をおこしてはいけないという緊張感を常に抱えている看護の職場は、人間関係が悪化しやすい状況にあるのです。

ドラマでみるほど華やかではない

ナース服にナースシューズ。ドラマで医師の傍らに立つ看護師の姿は、一見華やかな世界に見えてしまいます。しかし本来の看護師の仕事は、テレビでみるほど華やかではありません。

毎日時間に追われながら働き、先輩看護師にミスを指摘されては落ち込む日々。患者さんのベットサイドにいってゆっくり話を聞く、なんてことも業務に忙殺される中ではままなりません。

そして働いてみて一番に感じるギャップは、「排泄系の作業が非常に多いこと」です。オムツ交換や排泄介助・排便処置など、排泄ケアは1日に何度も行う業務のひとつです。

テレビなどのメディアでは排泄ケアが注目されることはまずありません。しかし、実際は日常のケアで大きな割合をしめているのです。

「汚物に関わる仕事がこんなに多いなんて知らなかった」と、看護師に高い憧れを抱いていた新人には苦痛な業務になる可能性もあります。

看護師になってよかったと感じること

看護師になってよかったと感じること
体力的・精神的に大変なことの多い職業ですが、看護師になったからこそ感じる喜びももちろんたくさんあります。「看護師になってよかった」と感じたことをご紹介していきましょう。

やりがいがある

仕事を通してやりがいを感じる場面は、数多くあります。それは、看護師が病気に向き合う患者さんをサポートする、一番身近な存在であるからです。

何気ない日常の声かけしだいで、患者さんの反応は違ってきます。リハビリがすすんで自分でできることが増えたり、健康に対する意識が向上したり、患者さんがよりよい状態になっていくのをそばで実感できることは仕事をしていく上での喜びに繋がります。

転職しやすい

看護師業界は常に人手不足の状態です。そのため数多くの転職先が存在します。また看護師の就職先は、分野によってさまざまです。

クリニックや診療所、訪問介護ステーション、介護施設などで看護師として働く道もあれば、一般企業で企業内看護師、大学や専門学校などで教員職として働く道もあるでしょう。

看護師、と一口にいっても、働く場所によって仕事の内容はまったく異なるのです。看護師の資格をもつことで、多様な働きかたを選択でき、幅広い分野への転職が可能となります。

ブランクがあっても復帰ができる

近年は、結婚や出産後も働き続けることを希望する女性が増えています。しかし、働きたい気持ちがあっても、いろいろな事情により出産後は働けなくなるケースも少なくはありません。

一方で看護師は、他職種と比較しても子育て中も働き続ける人が多い傾向にあります。その理由として、看護師の需要が多く、育児と仕事を両立できる働き方を選べるという点があります。

育児をしながらの夜勤が難しければ、夜勤のないクリニックや診療所に転職することも可能です。また、子育て支援の充実した「院内保育所」を併設する総合病院も近年増加しています。

看護師は自身のライフステージにあわせて働くペースを変えられるため、産後などブランクがあっても復帰のしやすい職業といえます。

将来、看護師を目指す人に伝えておきたいこと

将来、看護師を目指す人に伝えておきたいこと
看護師になってみて感じたギャップ、看護師になったからこそわかる仕事の達成感など、長年看護師を経験してきた人が抱える思いは人それぞれです。ここでは、将来看護師を目指す人に伝えておきたいことを紹介します。

挫折しても努力をし続けていく覚悟が必要

「人の役に立ちたい」という想いでめざした看護師。看護師は命に関わる仕事であるため、重い責任があります。頑張って看護師資格を取得したとしても、いざ現場にでると実習では経験したことのないプレッシャーを感じることでしょう。

挫折することも、何度もあると思います。理想の看護師として働いていくためには、挫折しても努力をし続けていく覚悟が必要です。

生涯学習が必須

看護師は国家資格であり、資格をとるために膨大な勉強が必要となります。しかし学びは看護師になれば終わり、ではありません。むしろそこからがスタートです。

晴れて看護師となり医療現場に立つと、教科書には載っていなかったことがらで溢れています。疾患や薬、患者ごとに治療法も違えば、必要となるケアも異なります。それら一つひとつを、実践の前に学習し、先輩の確認をうけて徐々にひとり立ちをしていくのです。

しかし、これは新人に限ったことではありません。医療は日々進歩していますので、すべての看護師に常に学習の姿勢が求められます。

大きな病院での勤務になれば、数年ごとに配属先の異動があるでしょう。働く科が異なれば、当然そこに入院する患者さんの疾患も異なります。新たな領域へ足を踏み入れれば、またゼロから学習を重ねていく必要があるのです。

まとめ

今回は「子どもが看護師になりたいと言ったら反対する看護師が多い理由」についてご紹介しました。看護師は日々、患者さんとのコミュニケーションを通じて、心の充実感を得られます。経験を積むことで、人として成長していく喜びを感じられる素敵な職業です。

ですがいざ入職してみると、これまで抱いていたイメージと違った、こんなに辛いとは思わなかった、とギャップを感じてしまう人が多いのも事実です。現場で働く看護師は、看護師として働くことの喜びも、そしてその辛さも存分に味わってきています。

「看護師になりたい」という人を心から応援したい、しかし厳しい世界であるがゆえ覚悟をもって臨んでほしい。多くの看護師はそんな想いを抱えながら、日々の業務に励んでいるのではないでしょうか。

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